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教師を辞めると決意するまで①〜きっかけ

ずっと働きづらさを感じていた。でも、それは私の考え方がいけないのであって、
「だから、やめよう」と思うことがなかった。

でも、違和感をもち始めてからおよそ2年。もやもやがどんどん大きくなり

自分で消化することができなくなってきて。

その頃から他の働き方を模索するようになって、情報収集を始めた。

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実際にやってみたり、挫折したり、知って満足したり。

そこから学べたこともあったし、実際に投資収入を得ることもできました。

そうして全てに行き着く先は

新しいことを始めても「どうせ公務員だからできない壁がある」という事実。

それと

「いろんなことをしてみても、本業が苦しいのは変わらない」という現実。

そうか、やっぱり私は先生を辞めたいんだ。

先生という仕事の素敵な部分はもちろんたくさん知っている。

でもそれ以上に、私の理想の人生とこの仕事はあっていなさすぎる。

私の理想の人生、それは

・家族の時間とコミュニケーションを大切にすること
・好きなことを突き詰めて、好きな場所で素敵な仲間と働くこと
・毎日ご機嫌で暮らすこと
・私の持っているもので、誰かの人生を好転させるきっかけをつくる存在になること

それに対して現状は

・朝6:30〜夜6:30で拘束されているので、家族との時間が一日3〜4時間しかない
・自分がやりたい教育方法も、学校事情でやらせてもらえない
・保護者の無理な要求や、感情に疲弊し、自分ができない存在のように感じる
・体調が悪くても仕事をしなくてはならず、うまくいかないことのイライラを家族にぶつける

1日の大半を先生として生活している。1日の大半が「苦しい」ということは、
今の人生は大半が「苦しい」のと同じだと気づいた。

このままじゃいけない。「苦しい」を手放さないと。

辞めることは悪いこと?

そこから先生を辞める決意が固くなっていきました。

私は幼少から「途中で辞める」ということがどうしてもできない子でした。

習い事も全部、「卒業」まで続けました。

とても過酷な居酒屋のアルバイトも大学生時代やり続けました。

そんな私は、新卒で始めた先生を辞めるなんて考えてもいなかったのです。

自分の幸せのために苦しいことを理由に辞めていくバイト仲間を

「忍耐がないわ」と思いながらも嫉妬する自分がいた。

「私だって辞めたいのに」と。

辞めると表明して、

「忍耐がないやつ」とか、「なんで辞めるの?」とか、「もう少し頑張ってみたら」

とか周りに言われるのが嫌だった。

言われなかったとしてもそう思われるのではないかと怖かった。

結局自分の苦しい感情に蓋をして、世間の意見や考えを優先していた。

後は単純に「変わること」が怖かった。結局現状維持が大好き。

辞めることを許された気がした

そんながちがちに固まった「公務員マインド」を崩してくれたのは、夫。

ある時、あまりにもぐったりしてイヤイヤ仕事をしている私の姿を見て心配していたんだと思う。

「辛いなら辞めてみれば?」と一言言ってくれた。

驚いた。

辞めていいの?と。


妻には結婚しても仕事を続けて欲しいと結婚前には話していた夫だったのに。

夫は転職経験があるので、一度始めたことを最後までやるべきとは思っていない。

そのマインドに触れることで、「新しいことを始めてもいいんだよ」という許可が出たことで、心がちょっぴり晴れた気がした。

でも。
でも。。

自分の決断に、自分で責任を取らないといけない

許可が出たからこそ、最後は自分の覚悟が必要になる。

誰かのせいにして現状維持を続けることはできない。

自分で選択し、自分で行動することを求められるようになった。

ここからが本当に自分と向き合うスタートだ。

「でも、辞めたらなんて言われるかな」
「でも、辞めたら今みたいな生活水準は無理かな」
「でも、辞めて新しいこと始めて、私にできるのかな」
でも、でも。

いくらでも出てくる「辞めない理由」

それに対する模範解答も、自分にする。

「自分が辞めたって他人はそれほど気にしない。最初の1週間くらいしか気にかけない」
「少し節約すればいい。いくらでも働き方はある。」
「できるかどうかじゃない、やるかやらないかなだけ。」

こうやって、自分との対話をずっとずっと続けていた。

頭の中だけではどうしようもなく、手帳の力を借りて。

理想の人生を目一杯想像した。

現状維持ではいられない理由をつくるために。


辞める覚悟をして校長に表明するまで、あと60日。

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