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ポイント投資というのを始めてみました【簡単な手順といいとこ/気を付けたいこと】

ポイント投資

こんにちは。イラストレーターの島田です。

みなさんは投資ってしていますか?
私は現在、株式投資とつみたてNISAをしています。
が、ふとしたことでポイント投資に興味を持ちました。

ポイントで投資?どういうこと??
わからないならやってみよう!ということで、今日はイラストから離れて、ポイント投資を始めてみた話を書いてみます。

この記事は特定の証券会社・商品を勧めるものではありません。ご自身の取引はご自身の判断で始めてください。


[前置き] 私が今している投資

◆株式投資

数年前に購入した銘柄を2つ持ち続けています。

ひとつは自分もユーザーで、いいなと思っている会社のもの。もっといいサービスを世に出してほしいと思い、持ち続けています。株主優待や配当もあって、コロナも乗り越え経営はある程度順調そうです。

もうひとつは、なんか伸びそうじゃない?と思って購入したもの。たぶんPERか何かの指標で魅力的に感じた気がしますが、もう忘れました。(※ダメな例)

コロナで大打撃を受けた業界の企業の株で、株価は半減しました。気づいたときには手遅れだったので、いつか復活してほしいと祈りつつ定点観測と思って持ち続けています。こういう状態を投資用語では塩漬けと…呼んだりします…しょっぱい…。

この銘柄を眺めながら、日経平均が上がったと言っても、状況は業界によって全然差があるよなぁと想いを馳せたりしています。

◆つみたてNISA

重い腰を上げて、今年ようやくスタートしました。世の中をよくしようと奮闘している企業さんに投資できる投資信託を選んだので、社会にも私にもやさしい投資ができているはず。最高です。

FXをしていたこともありますが、なんだかお金をかけたトランプゲームをしている気持ちになって、むなしくなってやめました。お金ってボタンをポチるだけで簡単に増える!でも簡単に減る!という謎の体験をしました。

やってみるか、ポイント投資

つみたてNISAを始めたことで、「投資に回せる資金と必要性を考えれば、これ以上追加の投資はひとまず不要かな」と思っていました。

そんな中、元鎌倉投信の新井和宏さんと仕事でご一緒したことをきっかけに興味をもったのがポイント投資。ポイント投資って私の中ではイロモノ扱いだったのですが、新井さんが「投資のきっかけとしてアリだよね」と仰っていて、どんなものかと気になった次第です。

興味沸いたらGO!が私の信条なので、さっそく試すことにしました。

持っているポイントで小さく始める

ポイント投資と言っても種類はいろいろ。
今回はこんなルールで投資方法を決めることにしました。

・新規の口座開設はしない
・すでに持っているポイントで行う

私が持っている証券口座はSBI証券のもの。
所持しているポイントは、Tポイント・楽天ポイント・pontaポイント。

SBI証券は、Tポイントかpontaポイントで投資ができるということで、今回はSBI証券×Tポイントの組み合わせで挑戦することにしました。
(pontaポイントは2021年11月1日から使えるようになったそうです。)

加えて、楽天ポイントは証券口座を持っていなくても運用ができるとのこと。どういうこと?と疑問に感じたので、試してみることに。

ポイント投資①SBI証券×Tポイント

SBI証券のポイント投資は、投資信託を100円分から買い付けできるとのこと。つまり、Tポイントが100ポイント貯まっていれば投資デビューが可能です(「円」は不要)。なんてお手軽なの!!

私が持っているTポイントはちょうど200ポイント。この200ポイント(200円分)で投資信託を購入することにしました。

投資するには銘柄選びが必要です。1時間ほどいろいろな銘柄を見て回り、「ESG」を商品名に冠したある銘柄を選ぶことにしました。

(余談)
目論見書(説明書)の主要投資銘柄(上位10銘柄)を見ると、よく見る大きな企業ばかりで「これは本当にESG…?」と思わなくもないですが、11位以下にESG目線で頑張っている企業がたくさんいると信じて購入します。ESG投資って難しいよなぁ…

口座開設ができていれば購入手続きは簡単です。

<準備>ポイント連携
口座を開設した状態で、「口座管理」から「お客様情報 設定・変更」を選びます。「ポイント・外部ID連携」から使いたいポイントを連携します。

①選んだ銘柄の画面から「金額買付」を選択

ポイント投信①

②目論見書が表示されるので、再度内容を確認
 
問題なければ「同意して次へ」を押す

③注文入力画面で必要事項を入力
・購入金額(私は200円)
・ポイント利用「すべて利用する」
(保有ポイントが200ポイントなのでピッタリ)
を入力します。
※加えて私は分配金を再投資する設定にしています。

すべて入力したら、取引パスワードを入力し「注文確認画面へ」を押します。

ポイント投信②

④注文確認画面で注文内容を確認
問題なければ「注文発注」を押します。

ポイント投信③

これで購入完了です。口座を開設し、購入銘柄さえ決まれば購入手続きはとても簡単!(そして1円も使ってない!)

◆運用益は現金で受け取れる

今回私は「ポイント」のみを使って購入しました。でも、この購入した投信を売却すると、売却益は「円」で受け取ることができます。なんだかすごい仕組みです。

また、今回購入した銘柄は、基準価額が1年前より約30%上がっていました。(この1年は株価がかなり動いたので今後1年も同じ動きをするとは限りませんが)もし今日から1年後も30%上がったとしたら、200ポイントが手数料を引いても約250円になるわけです。

チロルチョコが…2個買える…

私はこまめにポイントを使うので200ポイントしか持っていませんでしたが、もしポイントを貯めっぱなしにしている方は、例えば数千ポイントあれば数百円のリターンを得られることも???

目的なく放置されたポイントほどもったいないものもありません。もし眠っているポイントがあれば、ポイント投資に挑戦してみるのはありかも。

なにより、ポイントなら失っても惜しくない金額から始めやすいなと思いました。そのくせ銘柄選びは通常の投資と同様に行えるので、投資デビューにはもってこいです。

取らぬ狸

(売却するまでが投資です。運用中にちょっと調子がいいからといって油断しないようにしましょう。ほんとに。)

◆運用益が課税対象になることを知っておく

元手がポイントとはいえ、実際には「ポイントを現金化して商品を購入」したことになります。投資の運用益には20%が課税されるので、源泉徴収ありの特定口座やNISA口座で運用を行うといった対応をおすすめします。

ちなみに、投資信託を学ぶならこの本はおすすめ。私が初めて投資信託を学んだのはこの本でした。特定口座、NISAについても書かれています。

ポイント投資?②楽天ポイントをそのまま運用

証券口座がいらないポイントの運用方法も紹介します。
そう、実はこれは「ポイント投資」ではなく「ポイント運用」です。

つまり「ポイントを使って銘柄を購入する」のではなく、「ポイントが、ある投資信託の基準価額に連動して増減する」ゲームのようなもの。

サイトにも明確に「本サービスはポイントによる投資の疑似体験であり、本サービスの利用によってユーザーが金融商品を購入し、金融商品の受益権を有するものではありません。」とあります。

金融商品購入の手続きは経ず、手持ちの資産(※ポイント)の価値が投資信託よろしく変動する体験をするのにもってこいです。

楽天ポイントクラブのサイトやアプリから簡単に始めることができました。運用方法は「アクティブコース」「バランスコース」から選択でき、私はアクティブを選択しています。

◆運用益はどれくらい?

最初は100ポイントで始めたのですが、意外と増えておもしろかったので2週間後に100ポイントを追加。開始から1か月たった今、200ポイントが207ポイントになりました。単純計算で運用益3.5%です。

このペースで増えたら、1年後には280ポイントくらいにはなっているのでは?(ちなみに手数料などはないので引かれません)

ブラックサンダーが2個買える…

◆ポイント運用は課税されるの?

ポイントは一般的に「一時所得」に分類されると考えられています。一時所得は所得税の対象となる所得ですが、50万円までは非課税です。ポイントだけで50万円の利益を得ることはかなり稀なので、ほとんどの方は心配する必要がなさそうです。(ポイント運用に100万ポイント以上投じる場合にはお気をつけください…すごいな…)

また、ほかにも一時所得がある方は、所得額によっては留意する必要があるかもしれません。

◆楽天ポイントは実際の投資には使えない?

今回は口座不要な方法としてポイント運用を選びましたが、楽天証券の口座をつくれば、楽天ポイントを使った投資が可能です。実際の投資をしたいぞ!という方は、ぜひ「楽天証券 ポイント投資」でウェブ検索してみてください。

出口戦略と確定申告

証券口座の開設こそ必要だけど、ポイント投資自体はすごく簡単だということがわかりました。ポイント運用にいたっては、ポイントさえ貯まっていればすぐできる。ポイントで資産運用ができるとは…驚きました。

一方で、注意すべきだと感じたのは、
 ◆ポイントに振り回されないこと
 ◆出口戦略をイメージすること
の2点です。

◆ポイントに振り回されないこと

これは私の失敗談です。Tポイントを使ってポイント投資をすることにしましたが、その時点の所持ポイントは199ポイントでした。

(・ω・)<・・・

キリよく200ポイントで始めたい衝動に駆られました。
ところが近所でTポイントが貯まるお店はファミリーマートしかなく、1ポイント貯めるのに200円の買い物が必要。

私はわざわざファミリーマートに行って、食べるはずのなかったグミを200円分買って帰ってきました。でも、ポイントが付与されたのは数日後でした。私は何をしているのか・・・

振り回された

他にも、ポイントを貯める手段を探してポイントサイトを巡回していたら「ポイントが貯まるゲーム」だの「広告を見てポイントを貯めよう!」だのいろいろな特集がありました。でも、苦労して貯めた1ポイントが2ポイントになる(2倍になる)のは数年後の話です。

ポイントに振り回されることなく、労力が対価に見合うかをよく考えた方がよさそうです。個人的に、ポイント投資はいま手元にあるポイントで始められることに価値があると感じています。

◆出口戦略をイメージすること

少額で始められることはポイント投資のメリット。でも一方で、デメリットでもあると感じました。少額なので気を抜いて…存在を忘れそうなんです…

ポイント投資は、売却することで初めて現金(円)にできます。
ポイント運用は、引き出すことで初めてお店で利用できます。

私、この子たちの存在を覚えていられるだろうか…

ひとまず、3か月後に様子をチェックするべくGoogleカレンダーにスケジュールを入れておきました。その時の様子を見て、いつまで運用を続けるか(もしくは、いくらになったら運用を終えるか)を決めることにします。

「たった200ポイント」と思うとこの労力が惜しい気もしますが(笑)、なんだかおもしろいのでやってみます。

なんにせよ、投資を始める第一歩にはおすすめです。
投資やってみたいかも…という方は、ぜひお手持ちのポイントでできる投資を探してみてくださいね。

◆おまけ

下の本は友人が書いた本です。めちゃくちゃ売れているそうでうらやましいです。投資信託に興味が湧いた方はぜひ手にとってみてください。投資信託のすごさを実感できると思います。
そこまで書く?というくらい、具体的な銘柄を出しつつ投信が紹介されていてわかりやすいので、初心者の方にもおすすめです。


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