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フリーランスデザイナー最強説(自論)

僕自身長らくデザイナーをしてきて思っていることがあります。

それはフリーランスデザイナーは最強のワークスタイルだということです。
僕自身がデザイナーをしてきて実際に感じたこと、その有利性をピックアップして書いてみようと思います。

直クラの案件を得やすい

フリーランスには様々な職業がありますが、デザイナーはその中でも直クラで案件を得やすい職種です。

あらゆる事業に「仕掛け側」として関ることができる

BtoBにおいてもBtoCにおいても、はたまたCtoCにおいても、デザイナーはその職業柄「仕掛け側」としてプロジェクトに参加するすることになります。それは、デザイナーは広報物や施策をつくる立場の人間だからです。人によってはマーケティングまで考える人もいます。このことは人脈の質と拡張を考慮した際に大きな意味を持っています。

立場上提案がしやすい

そして当然、広報物を制作する際にはビジュアルやテキストで情報整理して訴求するようにデザイン制作を行います。このことでデザイナーは必然的に「このプロジェクトをどう人に伝えるべきか」ということを一番考えられる立場になります。

そうした立場上、単純に広報物をつくるだけではなくて、こちらからの提案もできるようになります。例えば音楽のライブだったら「特別仕様のチケットを作って初回限定で販売しましょう」とか、コンサルティング事業に関わっている場合には「コミュニティサイトを作ってそこに顧客のリストを集めましょう」「重複する基礎的なノウハウに関しては教科書サイトを制作してその分対面コンサルの時間を増やしてあげましょう」など、いくらでもデザイナーの立場ならアイデアが出てくるわけです。こうしたことを発言して実行している内に気がつくと頼られる存在になっていきます。

時間と場所に制約がない

ネット回線さえあれば在宅でできますので場所の制限はほぼ受けません。時間に関しては納期は守らないといけませんが、スケジューリングは自分で流動的に決めることができます。

なんでもかんでも仕事に繋がる

文字通り。本当になんでもかんでも仕事に繋げることができます。…というより自然と繋がってしまいます。
デザインという言葉を聞いた時に「作品とか広告をつくる人?」みたいなイメージを抱く人は多いかもしれませんが、この見方はほんの少しだけ違います。
デザインという言葉はドイツ語のデジグナレという言葉に由来しており「計画する・記号化する」と言ったような意味の言葉です。
デザイナーはおしゃれな広告や映像などを制作することができますが、それはあくまで「手段」です。なんのための手段かというと「伝えるため」の手段。
デザイナーの仕事の核は実は広告をつくることでも、映像やwebをつくることでもありません。

デザイナーの仕事はデザインをすること

デザインすることってのは、簡単な言い方だと「問題解決をしてあげること」と同義だと思ってもらえればOKです。
だから、そうした視点で人と会って仕事の悩みや、その人の夢や、相談を聞いていると

「面白いね!でも、ここをこうしたらもっと面白くない??私協力しようか??」
「確かに!それ面白いね。うんぜひ協力してよ。」

みたいな感じで不思議と仕事になってしまう場面があります。
デザイナーは依頼主の要望に応じて、そのプロジェクト自体をリデザインしてあげることが仕事でもあるということ。その際にデザイン成果物が伴うというだけとも言えます(少し極端な考え方だけど)。

ですが当然、そこまでプロジェクトに深入りはせず成果物の制作だけ受けることもあります。だからいつもそうだというわけではないけども、デザイナーはただ成果物をつくるだけの仕事ではありません。相手の抱えている問題をデザインの力で解決してあげるのが仕事です。だから、ふとした日常会話からいきなり盛り上がり、仕事になったりします。

制作物が「視覚情報」で積み上がるので信用資産としてレバレッジが効きやすい

デザイナーは仕事の度に何かと成果物をつくるから、それを実績として蓄積していくことができます。そしてデザイナーの場合にはこれが視覚情報だというのが非常に大きなメリットとして働きます。なぜなら人は情報の多くのを視覚から得ているからです。

ゆえに、デザイン実績は他者からあなたへの信頼の根拠になりやすいわけです。例えば、初対面でもポートフォリオサイトをさらっと見せるだけで数十秒で訴求できるのは、実績が視覚情報だからです。

例えば僕のサイトは実績のサムネを抜粋してトップページに並べています。
それはサイトのトップページが最も見られる場所だからです。
初対面でこのページを見た人の反応は例外なく「やば笑」でした。

つべこべ理屈を並べずとも、初対面の人に数十秒で自分を伝えられるというのはデザイナーが持つメリットです。

僕のサイト:https://delyze.com/

人は歳をとると体力もなくなってきて無理が効かなくなってくるものです。そうした時に蓄積された実績があなたを支えてくれます。新規案件も頂きやすくなるし、何よりもその実績を若手に引き継いで自分はディレクションに回ることだってできます。あとはシンプルに実績があれば自然と単価も上がります。

視覚情報の実績は「信頼」という不思議なレバレッジをどんな場面でも数十秒で生み出してくれます。「これだけ作ってきてるデザイナーさんだから頼れる」と相手は思ってくれるのです。

蓄積されてきた成果物が後ろ盾となって、それを作ってきたあなたの言葉に説得力が出てくる。発言に説得力があると人は動いてくれる。人が動いてくれることでより大きなことにチャレンジする機会を得ることだってできます。

人の夢に乗ることで共に大きなビジョンを目指せる

デザイナーは人の夢を一緒に叶える仕事とも言えます。自分の夢も楽しいけども、人の夢をその人と一緒に叶えて行くことはもっとスリリングで楽しいものです。その人のプロジェクトのロゴマークに始まり、インフラとなるコミュニティづくりやその運営、プロモーション制作、名刺やメンバーズカード、飲食店なら内装からショップメニューまでなんでもデザイナーなら作ってあげることができます。相手がミュージシャンならMVやグッズを、サービス事業ならPVやCMを作ってあげることもできるし、イベント企画からダイジェスト映像までやってあげてその事業の軌跡をファッショナブルに記録することだってでたりと。デザイナーは人の夢に乗ることで1人では到達できないような大きなステージを目指すことができます。

誰でもすぐに始められる

デザイナーに限らず、クリエイティブの仕事は実は誰でもすぐに始めることができます。設備や専門知識はもちろん必要ですが、仕事をして行く中でスキルは正直いくらでも付いてきます。なんだってそうですが、要はやるかやらないかだけです。

少なくともデザイナーになるのに資格は必要ありません。そしてその業務を行うための知識はググればいいし、設備はPC一台でできるし、人脈はSNSで開拓できます。だからこそ、僕は「みんなクリエイターになればいいのに」と思っています。

幸せのコストが下がる

一般的に幸せを感じるためには消費が伴います。例えば美味しいものを食べたり、旅行に出かけたり、デートに出かけたりなど。
ですが、クリエイターになるとそうした幸せも感じるには感じるんですが、そんなに欲し無くなります。

それよりも「次はこれをやろう」「これをつくるには」などそっちの方が楽しくなるからです。なぜそれが楽しくなるかというと自分でつくれるようになるからです。

何かをつくったり行うためにお金を使うように指針が切り替わるので、使ったお金が自分や資本への投資に変わります。結果として幸せのコストが圧倒的に下がります。下記の記事にこのことは詳しくは書いてますのでぜひ参考ください。

消費者ではなくクリエイター(生産者)になればハイブリッドな幸せ者になれる

フロー型→ストック型への転換の際にもスキルが活かせる

フリーランサーが収益を上げて行くときの流れとして

フロー型収益を最大化する→ストック型収益を育てる→移行する

という流れがあります。

これはデザイナーに限らず他の業種にも共通して言えることなのですが、技能系の単価の高いビジネスモデルはフロー型であることが多いです。
つまり、働いた分だけお金になりますが、働いた分しかお金になりません。

年商1500万を超えるくらいまではあまり意識しなくても大丈夫ですが、デザイナーや技能系のフロー型収益モデルを続けていると必ず1500万円あたりで壁にぶち当たります。

ここで重要なのはデザイナーのスキルはフロー型からストック型への移行の際にも活用できるという点です。

SNSでの画像やショートムービーでの告知に始まり、Webサイトやyoutubeと言った母体となるメディアの運用では、デザインスキルは大いに活用できます。

通常これを外注しないと成り立たないことが多いですが、デザイナーはこれらを初期の段階から全て自分一人で行うことができます。

フロー型のまま拡大することもできる

これはデザインに限らずどの職種にも言えることではあるのですが、デザインはフロー型のまま事業を拡大することがしやすい職種です。

自分のデザイナーとしての経験を元に、アートディレクターとして、従業員や外部スタッフを雇うことで多い時には月に何百というスケールの案件を並行して行うことができます。

ざっと出してみましたがこんなところです。ぶっちゃけ言い切れません。。
ではまた!


記事を読んでいただきありがとうございます◎普段はアートディレクター・デザイナーをしています。「つくることは生きること」そんな思いでnoteを更新しています。