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りんごは収穫された

『科学雑誌Newton』(ニュートン)で有名なニュートンプレス社が朝日新聞グループの一員となることになりました。要は、買収されたということ。

『ニュートン』には僕は何回も記事を書いているので、これはさすがに驚きました。この記事にあるように、6年前に当時の社長が逮捕されて民事再生法の適用申請をしたときくらい驚きましたね。

僕は記事を書いているといっても外部ライターとして委託されているだけなので、社長の逮捕はNHKの12時のニュースで知ったし、今回の買収もアルファベット1文字のSNSで知りました。

まあ、それは別に気にしてないんですけど。

気にしているというか、この数年感じたことは、なんかいろいろ変えたがっているんだろーなーということ。表紙の感じは10年前と比べて変わっているし、メイン特集の文体は「だである調」から「ですます調」になっているし、文字間隔もだいぶ広くなっているし(これは新聞や雑誌全般に言えることだけど)。

もちろん、詳しい編集意図とかはここでは書かないけどね。

さて、BUSINESS INSIDERの記事の最後にも書いてあるように、デジタル化の波に乗れていないのは確か。他の雑誌は軒並みウェブにシフトしていて、特集記事の一部をウェブで公開したり、速報をウェブで載せたりしているけど、ニュートンはそういうことをしていません。もちろん、ニュートンが取り上げる内容に速報性が極端に求められるとは思えないけど、特集記事の一部無料公開とか、論文のちょっとした解説くらいはできるんじゃないかな、とたまに思ったりはしています。

あとは、雑誌での記事となると10ページ以上は必要になるけど、そこまでいかない企画をウェブ独自に書く、というのもできそう。これも他の雑誌はどこもほとんどやっていること。ただ、収益性はどうかという課題と、イラスト重視のニュートンで下世話な広告は見たくないよねーという願いもある。

そういえば、いっときiPad版限定バージョンを販売していて、動画を見れたり3次元モデルをくるくるできて、あれは楽しかったなあ。もう1回やってほしい。それこそ雑誌にQRコードつけて特別ページに移動できる、とか。

思いついたら、編集部に提案してみます。外部ライターだけど、これからもニュートンを、そしてサイエンスをよろしくお願いします。

ちなみに朝日新聞グループの朝日新聞出版からも、僕は2冊本を出しています。サイエンスに理解のある編集者のおかげでよい本になっています。なので、意外とそこまで心配はしていません。よろしければ秋の夜長のおともにどうぞ。

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