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胚培養士というお仕事

風の噂で、生命科学のポスドク研究員だった知人が胚培養士をやっていると聞きました。人生おもしろいですね。

胚培養士というのは、不妊治療で採取した卵子や精子を取り扱い、最終的に受精卵(胚)を子宮に戻すまでの世話をする人のことです。不妊治療クリニックで働いていて、卵子や受精卵の凍結・融解を行い、体外受精や顕微授精を実際にやるのが胚培養士です。

体外受精:採取した卵子と精子のシャーレ状で受精させること。
顕微授精:ガラス管の中に1個の精子を入れ、卵子の中に直接注入すること
(人工授精:排卵に合わせて、事前に採取した静液を入れること。採卵はしない)

国家資格はなくて、生物系や農学系の卒業生がなるという話を聞いたことがあるけど、知人はポスドクだったということで、Ph. D.持ちの胚培養士ということになります。かっこいいなあ。

だいぶ前に生殖補助医療のイベントで胚培養士の方のお話を聞いたことがあるけど、今だとまた変わっているんだろうなあ。世界がどうなっているかとかも知りたい。日本は不妊治療の件数が世界一で、同時に成功率は世界一低いし。

不妊治療クリニックに通っている人でも胚培養士と話したことのある人は少ないかも。あまり表に出るタイプの職業ではないので。

そこでオススメ、ちょうど読んでいた『胚培養士ミズイロ』。胚培養士のお仕事や求められる技術、体外受精の方法、施設の様子とか、結構細かく描かれています。1巻のテーマは男性不妊と高齢不妊治療。ぜひ。

今週読んだ本

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