言葉のもつ力

言葉のもつ力って本当にすごい。

人を傷つけることも、勇気づけることもできる。

であれば、どうせだったら

勇気づける方向に使いたい、って考える派。


20代の頃、会社の上司から聞いた言葉で

今でも時折り思い出す言葉がある。


「主因、我にあり」


若い頃の僕はその言葉を、上司が考えた言葉だと

ずっと思っていたけれども、あとから調べてみると

それは松下幸之助の言葉からの引用だと知った。


この言葉、結構奥が深い。


良い結果を産んだ原因が自分にあると思えば

慢心してしまうだろうし


悪い結果を産んだ原因が自分にあると思えば

自分を卑下して落ち込んでしまうかもしれない。


55歳になったいま

「主因、我にあり」


という言葉を

もっと軽快にとらえることができるようになった。


全ての原因(主因)が

自分にあるのは確かだけれども


その結果がたとえ良い結果だったとしても

たとえ悪い結果だったとしても


全ては過去のことであり

ただありのままに受け入れればいいのだ。


良い結果、悪い結果に対して

自分の中に起こる感情は

ただの自動的な反応と考えて


その反応を

もう一人の自分が

ただただ客観的に見つめればいいのだ。


全ての結果に対する原因を

自分が全て請負ったうえで

自分にしかできないことを

ただひたすらやればいいのだ。



あとは運を天に任せればいい。




20代の頃に

一人の上司から聞いた言葉を

30年経ったいまでもこうして

反芻(はんすう)している自分がいる。


人との出逢いが

その後の人生を大きく変えるように


良い言葉との出会いも

その後の人生を変えるかもしれない。






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