いざ、北海道!⑤ 知床〜釧路
北海道旅行記⑤。野生のラッコに遭遇!
モンキー・パンチコレクションや、炭鉱のトンネル掘りマシーンも出ます。
④はこちら
11日目 ラッコに会いたくて
2023/07/10 月 今日は知床側から羅臼岳の麓を走って、羅臼側に抜ける。今回のハイライト、野生のラッコがいるという霧多布岬までGO!
🚗 334号経由でホテル〜ホテルまで、3時間5分/167キロ
知床五湖 高架木道
すごいぞ世界遺産。自然を守るために、できた高架木道800メートル。
木道脇は電流ビリビリなので、ヒグマが出ても通行可能。
一方、地上遊歩道は「ヒグマ目撃」があれば、通行禁止になる。
大自然スペシャル、気持ちいい〜。
意識して、深呼吸スーハースーハーしながら歩く。
木道を後にし、羅臼岳方面に車を走らせると、道を鹿が横断してゆく。
羅臼神社
シャチのお守りの写真をTwitterで見て、絶対欲しい!と訪問。
「ラッコに会えますように」と、いつもより長めにお祈りする。
シャチ、ラッコの天敵だけどね。
霧多布に移動中、野付半島の付け根で、キツネの横断を目撃。
やるな、北海道。いるな、キツネ。
霧多布岬ってさ、きっとアイヌの言葉の「キリタップ」を当て字で書いたんだよ。霧、関係ないんじゃない?・・・なんて、甘かったか。
進行方向、思いっきり霧が出てきたよオイ。
霧多布岬でラッコ探し1
日本の水族館で、ラッコが見られるのは現在2箇所、合わせて3匹のみ。
・鳥羽水族館(三重県/鳥羽市)2匹
・マリンワールド海の中道(福岡市/東区)1匹
だが、北海道にラッコの繁殖地がある、とTV番組で見て以来、ずっと狙っていた霧多布岬。ついにその日がやってまいりました。
さあどうだ。
笑っちゃうぐらい、霧で海面が見えない。とりあえず突端まで行ってみる。
なんも見えん。空振りだ。
霧が、ほぼ雨である。時折日がさすが、霧が晴れる様子はない。
戻りぎわ、霧に光が当たり、虹になった。
次だ。待ってろよ、ラッコ。
🏨 えとぴりか村
ラッコ目撃ポイントに一番近い、本日の宿。
NPO法人エトピリカ基金の中の人が、海鳥の調査や保全活動をしながら民宿を営んでいるとあったので、ご主人にラッコウオッチの秘訣を聞いてみる。
ラッコの出やすい時間帯は特になく、回数こなせと。
場数を踏んで、頑張るしかない。
お風呂と夕飯のためにこの後外出するので、リトライだ!
霧多布岬でラッコ探し2
ダメ元で、もう一度挑戦。
後ろを通る人から、「いた」の声を聞き、目をこらす。
手前ばかり見ていたが、奥(写真では上にあたる)の方に黒い影がユユ〜っと浮かんでいた。とりあえず、なんかラッコ的なものを見たぞ!?
🎟霧多布温泉ゆうゆ
宿には晩御飯がないので、入浴とご飯で訪ねる。
霧多布岬がある浜中町は、モンキー・パンチの故郷。
町おこしに、ルパン一味が駆り出されている。
12日目 やった!ついに野生のラッコ
2023/07/11 火 やはり霧は出ている。
が、ここまできて諦めるもんか。ちゃんと「見た」って言いたいんだ。
米粒でもいい、写真を撮りたい。
霧多布岬でラッコ探し3
そんなわけで、早朝に駆けつけた岬は、今日も霧。
向かって右側の崖下、今日は海面まで見え、昆布漁の船が出ていた。
霧は出ているが、海面が見える。
霧多布岬駐車場から少し歩き、進行方向左側の崖下を覗く。いない。
もう少し進み、崖下というか、少し沖合を見るとプカリと漂うものがある。
ラッコだ!これは確実だ。
「ラッコいるよーー!」
夫は駐車場にいるようで、聞こえない。スマホを鳴らすも反応がない。
ベリっと海面から目を剥がすようにして、走る。叫ぶ。
「いる!」
この一言でかけだした夫と、元の場所に戻る。
よかった、まだいた。
大海原に対するラッコの小ささよ。
スマホを構え、画面の中にラッコを見つけるの、なかなか大変。
Zoomの限界を感じ、これは動きがないとわからんぞ、と思い、動画。↓
右足だけキックして泳ぐところとか、案外、米粒サイズでもわかる。
写ってる。バッチリだ。
快哉を叫び、早朝の部を終了。
霧多布岬でラッコ探し4
一度見えると、自信がつく。
朝食、チェックアウト後に、最後のトライだ。
NPO法人エトピリカ基金によると、繁殖が初めて確認されたのは18年春。
その後、メス2頭が子育てしていたが、今年6月に3頭目、7月上旬に4頭目の出産が確認されたそうだ。
岬周辺での生息数は最大14頭となったこともあり、
「今年は観察の当たり年なんだよ」と、宿のご主人に言われた。
迷うことなく、さっきのポイントへ行く
ユンガブッラで、野生のカモノハシを見つけた時 の感覚が蘇る。
いるのだ。確かに、この海に。
耳を澄ますと、カンカンカンと石で貝を割る音が聞こえてくる。
4匹のラッコたちが、泳ぎ、潜り、食事をし、揺蕩っている。
肉眼で確認、双眼鏡で観察、スマホで撮るの繰り返し。
今回は総勢6ラッコを確認した。大収穫だ!
霧多布岬には、確かに野生のラッコがいると、実感した。
どうか、この環境が荒らされず、未来に続いていきますように。
モンキー・パンチ・コレクション
モンキー・パンチ、本名:加藤和彦。浜中町の漁師の息子。
浜中町総合文化センターの中にある、”町おこし” 漫画博物館。
さてどんなだ。
2Fロビーの奥、コレクション入り口でアンケートに記入する。
入場無料、全て撮影可能の太っ腹。
来訪に対して、係員がとっても嬉しそうにしているのが、気持ちいい。
他の漫画博物館より、ずっと、ちゃんとしてた。
郷土の誇りとして、作品と先生が愛されている!と感じた建物だった。
道の駅 厚岸 コンキリエ
浜中町を後に、釧路へのルートで、ちょっとだけ運転を交代する。
道路工事のため、片側通行で何度も止められた。
速度違反の取り締まり風、あらぬところでお巡りさんがいてヒヤリ。
厚岸に入ると、道の駅の表示が見えた。
密かに牡蠣を食べたいと狙っていたので、ホイホイ入る。
10:10という微妙な時間だったので、生牡蠣一皿をシェア。
美味しいっ!秒で消えた。たまらず蒸し牡蠣も追加。
ああ、口福であります。
らぁめん おはな
すんなり入れたらラッキーという人気の味噌ラーメン。
11:20スルッと入店。焦がしもやしと味噌味がナイスでした。
旧太平洋炭礦 炭鉱展示館
同じ敷地の向かい側にある体育館でお金を払って、入館。
猛暑の折、エアコンが脆弱で、暑い。
映像やパネル展示をだらっと眺める。
「国内唯一の坑内掘稼行炭鉱があり、海底下から石炭を採掘中」とある。
海底からって何!? (図は釧路コールマイン株式会社HPより借用)
地下60メートルって、そこに至る斜坑の長さ、半端なくね?
歴史をざっくり。
1856年 海岸線に露出している石炭を掘る(幕末)
1920年 太平洋炭礦株式会社創業。本格的に採掘(大正9)
全盛期は約5,000人が就業。年間261万トンの石炭を採掘。
2002年 太平洋炭礦株式会社 終了
同 年 地元企業出資の新会社、釧路コールマイン株式会社が引き継ぐ
ここで掘った石炭は、2020年にできた釧路火力発電所で使用中とのこと。
知らなかった。頑張ってたんだ、石炭。
建物の地下に降りると、一気にひんやり。天然のクーラーだ。
模擬坑道が広い!採炭機械めっちゃでかい。それを、触り放題。
ククク唆るぜ、これは。
知識はなくても、でっかいマシーンは沸りますな。
リアル、サンダーバードの地下秘密基地。
素通りするのは勿体無い!B級スポット好きには、オススメです。
ここで一旦切ります。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
いざ、北海道!⑥に続きます。
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