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よっちゃん

僕が小学校の低学年の頃だったと思う。

その当時1番ヤンチャだったよっちゃんと僕はよく遊んだ。僕自体ヤンチャなタイプではなかったんですが、一際みんなの注目の的でいたいので、明るい性格だった。

なので、同じく明るい性格の子、ちょっと暗めの子、ヤンチャな子、全く喋らない子、女子、男子問わず、ある程度全員と仲良くできた。

よっちゃんは本当に悪さをよくしていた。
言うても子どもながらの悪さですよ。
それでもよっちゃんと言えば、悪ガキ。
みんなそんなイメージを持っていたと思う。

で、前回「祭り」の時にも言いましたが、僕たちは当時山を削って住宅地にした所(それなんなん?怖いのよ。ちゃうんです、説明がそれしかできないのよ。)にみんな住んでまして、それこそあの当時みんなそこへ引っ越してくるくらい、一瞬町が栄えた、そんな時代に住んでたんです。(今はマジでほとんど住んでないんやろなぁ)

でね、そこって元々山だから、学校からの帰り道途中からずっと坂道なんですよね。
ようあんなとこみんな登って帰ってたな。
あの当時の住人の小、中学生みんなに言いたい。あれ、ほんまに偉いで!!めちゃくちゃ坂やもんだって。ほんでちゃんとそこに住んでた奴らがマラソン大会上位しめてたよな。ロベカルが凄い基礎体力あったのも納得できるで。

そんなんはええんですが、ある日いつものように学校終わりに、よっちゃんと遊んでたと思います。何をして遊んだかはあまり覚えてないけど、基本公園行って、野球やサッカーやキックベースとかしたんです。その帰りに「わらべ」っていう駄菓子屋に寄って100〜200円くらい駄菓子買って帰る。みたいな。

で、帰り道、いつも通り坂道を登ってよっちゃんと2人帰ってた。
小学生ですから帰り道ですら何かして帰りたいのです。僕たちはその日靴を飛ばしては、そこまで歩いてまた靴を足に引っ掛けて飛ばして、歩いてを繰り返しながら帰ってた。

で、何度か繰り返してる時僕の一蹴が思ってるより高く飛んで、フェンスを越えて川に落ちたんです。お気に入りの靴が。片方無くなってしまった。わぁどうしよう、怒られるかも。そんな事を思いながら無言で落ち込んでいると、そんな僕を見兼ねて、よっちゃんが何も言わずに両方の靴を手で川に投げたんです。「俺も怒られる」

「えぇーーー!!よっちゃん、、、。」

「2人とも無くなった事にしよ」

僕のどうしようと思う気持ちは一気になくなった。

帰り道、よっちゃんは両足靴下で、僕は片足靴下、片足靴履いて、2人で残りの帰路を歩いた。僕の家が先に着くので、家の前でよっちゃんと

また明日、バイバイ

した。

よっちゃん!

この記憶ずっと残ってんのよ。
凄いぜ!あんた。
人のために犠牲になれる。
あの歳であんな事できる奴いるかね?
ちゃんとその時の俺はよっちゃんにお礼を言えたのかね?

よっちゃん!なんで両方投げた?
俺を越える事で俺の気持ちを楽にしてくれたんか?

俺片足なんで履いたままだった?

よっちゃんは覚えてないだろうけど。

たまーにこの記憶が蘇る。

凄かったな。

私も人の心を救うように生きよう。
そんな事を思い返しては、床につく。

私にも娘が2人いるが、自己犠牲払ってみんなを助けれるそんなかっけぇー子に育ってほしいな。

特別教えも押し付けもしないが。

パパとどっちが多くそれできるか勝負や!

ほならばまた。

#駄菓子屋 #子供#娘#よっちゃん#教育

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