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ツ タ エ イ ク vol5 はじめての個展「spare intervals」

「ツ タ エ イ ク」とは、写真で伝えていく+自分への勉強(教育)のイクの合わせた言葉みたいなものです。これから定期的に記事を書いて更新していこうと思います。誰かしらに伝わって届けばいいかなという念も込めております。

先日、はじめてとなる3日間限定の写真個展「spare intervlas」を行いました。
経緯や今回サポートいただいたYelouさんのことについては、こちらを読んでください。
こちらでは、個展の構成や何をしたかなど、書こうと思います。

はじまり

まず、私は個展というものを今までしたことがなくどうやったらいいか?など全くわからなかったので、ひたすらに都内の写真個展を観て回りました。
観てまず感じたことは作家さんのやりたい事であったり、世の中にその作家さんがどう見られたいかを明確に表現しているなと思いました。
そして、すごい個人的に思ったのがこのコロナ禍の中で、その事に触れてる作家さんが異様に少なく感じました。(いくつかはもちろんありましたけど)
敢えて触れないの、、かな?と思ったりもしました。
自分はそこで展示を通して世界の状況をちゃんと目を向けていけるようにしたいなと漠然と思いました。これが今回のテーマになりましたね、最終的に。

まず話をもらったのは、昨年の12月で、結局長い年月が経ち流石にもう動かないと思い、まず5月のGWに撮影をしました。希望をコンセプトにした朝焼けの淡いピンク色がかった表情が撮れればいいな、ということぐらいで撮影しました。(モデルさんもちゃんと依頼しました。)
ビジュアルが決まってからは、日程を決めて今までスローな動きが嘘のようにピッチを上げていきました。
まあ、原因としては「自分がどう見られたいか」「予算はどれくらいかかるのか」と言った現実的なところで躊躇していたのだと思います。
そりゃ個展やるとしてまずはそこの壁は当たるかと思います。やったことないし、「来てくれる人がいるのか?」などなど
結局、サポートしてもらってるYelouさんにも色々フォローしてもらい進めることになりました。

展示の内容について

それぞれが過ごした
「spare intervals=日常とは異なる時間」について
昨年から世界中をウィルスが襲い
みなさんがそれまで過ごした日常とは、全く異なる時間を過ごされたと思います。
様々なことを考え、 先々のことを思い描けないことも
数多くあったと思います。
今回の展示では半地下のギャラリーから風景写真を中心に構成し、
外の世界を感じてもらい、未来を投影できる空間となるよう作り上げていきました。
海の向こうの美しさにまた目を向けていけるように。
いつかまた足を運ぶことができるときまで。
展示を観ていただいた方に少しでも前向きになる気持ちと、
日常とは違う穏やかな時間を感じていただければ嬉しく思います。

今回のステイトメントです↑

まずはコンセプトが必要だと思い、ステイトメントというやつです。(よく展示が始まる前に作家さんが書いているやつです)
何か哲学的なこと書いたほうがいいのかな?とか思ったのですが素直に書いたほうが伝わると思い素直な内容にしました。

「spare intervals=日常とは異なる時間」を今までコロナ禍で異なる時間を過ごして今ある状況と展示に来ていただいた方に、日常とは異なる時間を感じてもらえるような内容にしました。
あとは、このコンセプトを元にどう形にしていこうかという作業でした。
会場ありきだと思いましたので、会場の作りであったり大きさを考慮して形にしていきました。
実際には、POETIC SCAPEさんにだいぶ展示の仕方を教わりました。
「展示は、作品を見せるのではなく 空間を見せるものですよ。作品を見せたければ写真集を作ればいいので」という言葉が一番自分の中で刺さりました。空間演出なのだなと思いました。
会場のSTAYFUL LIFE STOREさんは、ショップの奥に白ホリスタジオを設けていて、白い壁の空間なので綺麗な景色の作品を中心で行こうと思いました。

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↑こんな感じで、2人の女性ビジュアル(祈る、希望)が、またいつか見ることができる景色の作品見ているという空間にしました。
額装も見る人が飽きのこないように3面それぞれ、直張り、白枠BOXフレーム、アクリルフォトで分けた構成にしました。
ここらへんは、POETIC SCAPEさんに色々提案いただきましたので、だいぶ助かりました。

やったほうがよい10のコト

はじめて尽くしなので、こちらにメモ的にTRYしたことを書き綴ります。

1.会場から展示内容を決める
空間が全てなので、会場ありきで考え始めたほうがよいです。
今回ギャラリーが半地下のところだったので、お客さんが階段降りてきて一番先に目にするのはどこか?という視線の動きなども考えました。そこで大きなA0のビジュアル2点を置いたという背景もあります。

2.今まで関わったことない将来的に関わっていきたい分野の会社さんへフライヤーを郵送する
面識なくても、もし開けて見てもらえばOKなぐらいで送ると良いと思います。

3.採算を取らないとえらいことになるので、物販を販売する
Tシャツ、ポストカードなどを販売する

4.フライヤーを直に配り歩く
来てもらいたい層が行きそうなギャラリー、写真集を販売しているところ、SHOP、カフェなどなど
これが作家のブランディングにつながります。

5.売れるかどうかわからないが、ちゃんとした原価から採算取れるように値段を付けて作品を販売する
値段はブランドを位置づける大事な部分だと思います。安すぎても、良くないので結構注意したほうがよいです。

6.将来的にどうするかもあるが、サービスを使って展示限定のオンラインサイトを作る
今よくあるBASE,store.jpなどのサービスを使えば1時間ぐらいでできます。作品は高価といえば高価なのですぐに購入には繋がらないのでカード決済サービスが必要なので非常に助かります。
追記ですが、その場で購入となるケースがなかなかないのでサイトを紹介しておくと後々購入ということになる可能性もあります。

7.人がこないと話にならないので、会社の人であったり、友人の友人などできるだけツテを使って多く来てもらう
フライヤー配りはもちろん、今のご時世はSNSが効果的であります

8.会期中は、SNS更新を頻繁にする
私はインスタのストーリーをしつこいぐらい更新してました。あとストーリーで広告もだしてみました。

9.来ていただいた方に、「来てよかった」と思ってもらうようにどこかに拘りポイントを持つ
私は、フライヤーでのビジュアルイメージと展示場でのビジュアルを変えてストーリー仕立てにしてイメージに奥行き感?みたいのを演出しました。

[フライヤー、WEBサイトなどのビジュアル]
海の向こうを見る女子→海に向かい歩いていく→波打ち際で海の向こうを見る
[展示場のビジュアル]
祈りと希望をコンセプトにした2人の女子が見つめる先に、展示してある綺麗な景色を見つめる

あと今回額装の違いで観ている人が飽きのこないような空間作りにも拘りました。

10.晴れ男、晴れ女のスタッフをいれる
こういうイベントは天候が集客の要なので、大事だと思います。私が晴れ男なので今回は大丈夫でした。台風と梅雨前線を吹き飛ばしました。


細かいことを言えばキリがないのですが、こんなところです。

3日間やってみて、初めてにしては反響も良く100人近くの方に来て頂き、どうにか採算もとれたので良かったと思います。

ポートフォリオサイトを制作した時も思ったのですが、自分がどう見られたいか?どうしていきたいか?など見直すのにはとても良い機会であると思います。
無責任に言うわけではないのですが、やりながら考えていけば良いので
とりあえず動く姿勢は大事だと思います。

あと、展示はSNSのいいねやコメントにないリアルな反応を目にします。
この作品の前に長くいるなとか、お客さんと話して自分の作品について感想を直接もらえたり、
今後どうしていくかという指針みたいなものが自分の中で見えてきたりすると思います。

なので

こういうご時世で大変は大変ですが
展示やってみたほうがいいです

なにかしら自分のために返ってきます

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