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書くことが日常になり、気づけた子どもの声

子どもって目の前の出来事に真剣というか、全力だよなーとつくづく感じた出来事があった。


ある日、眠りにつく時に息子が
「うわぁ〜強敵があらわれた〜最悪」
と言ってきて手を薄暗い天井に向けて突き出していた。

小さい頃によくしていた"見えない敵と戦うやつ"再来か?と思い
「どんな敵が来たん?怪獣?」と聞くと

「ちがう。小指の逆剥け」と。


「逆剥け?逆剥けが強敵なん?」

「だって、こんな小さいくせに、取っても痛いし取らなくても痛いやん。強いわぁ」

との事。確かに。

夏休みがおわり、二学期になって二日目の登校から帰宅した息子。

ランドセルを放り投げたのを注意しようとした私の言葉を遮って
「ママ!ママ!大事件!!」

表情はどこかイキイキとしてるが、聞くとそんなに明るく話す内容では無かった。

「Sくんがな!足骨折して、杖みたいなやつ使っててん!!ぼくも使いたいやつ!!」

「え!なんで骨折しちゃったんやろ、昨日は何ともなかったん??」

夏休み中に怪我をして、松葉杖をついてくる子なら確かにいたような気がするけど、始業式の日に一体何があったんだい。

「うん!昨日学校で帰る時こけてんて!それよりさ、あの杖って骨折したら使えるん??」

「いや、それよりってあんた。階段とか一緒に手伝ってあげてね?
松葉杖は足が片方しか使えないと歩けなくて使うものだから、骨折に限ったことではないけど......あんた、松葉杖使いたいからってわざと骨折らないでよ?」

「えー!でもあれ使ってみたい!」

「そんな使ってみたいからって骨折るなんて人いないよ!めっちゃ痛いんだから!わざとしないでよ!?」

「わかったよ。あー、いいなぁSくん」

全然分かってない。

しかし、子どもってそんな事(当事者は大事件だけど)で大事件になっちゃうんだなぁ。

しかも息子の場合は、憧れの杖を使う人物が同じクラスに現れたことが大事件だったようだし。

なんだか羨ましくも思えた。
些細な事に全力でまっすぐで。

でも、これに気づけたのも最近書く事、読む事が日常になっていたからかも知れない。

そうやって物事を見てるのか、君はそんなふうに思っていたんだ。と前よりももっと子どもの声に耳を傾けるようになった。

子育てって楽しいなってやっと思えてきたかもしれない。

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