本当は教えたくない、薪屋が辿り着いた薪を最も安く手に入れる方法 。
9月も半ばを過ぎ、あと1カ月もすれば全国で薪ストーブに火が入るようになりますが薪スト―バーの皆様、薪の準備は大丈夫でしょうか?
「今年は忙しくて、薪作りが全く追い付いてません」
「憧れの薪ストーブ、設置できたけど薪棚はすっからかん…」
薪ストーブを設置したのに肝心の薪が無い…。
シーズン前と終盤の風物詩ですがそんなとき、こんな風に思いませんか?
すぐに使える薪が安く買えたら…と。
今日はそんな方に向けて、
乾燥した薪を安く買う方法をお伝えしたいと思います。
ちょい高めの有料記事にしている理由は、あまり教えたくないからです。
この記事に書いてある方法を実践し薪を安くGETできた方ももしかしたら、
近くの友達には教えないかもしれません。
この記事を書くにあたって予めネットで
「薪 安く 買う 方法」
と検索してみました。すると未だに、
伐採現場で業者に声を掛けて頂戴する
なんて方法が出てきます。
有り得ないとまでは言いませんが、これってしんどくないですか??
たまたま出くわした伐採現場で、作業中の業者に声を掛けて、
この木、もらえたりしませんか?枝葉は要らないです。
なんてお願いするのは、かなり勇気が要ると思います。
私が提唱する方法はちゃんと、安く販売している所に購入しに行くというもなので変なストレスはありません。
ただ前もってお伝えしておきますが私がお勧めする薪は安くて、火持ちも良いですが広葉樹薪ではなく針葉樹の薪です。
広葉樹の薪は、極端に安くは手に入らないからです。
ではここから、広葉樹薪の値段が高い理由もかるく解説しながら
本題である、薪ストーブやキャンプで利用するのに有益な薪を安く買う方法を解説していきます。
第1章.広葉樹の薪はなぜ安くならないのか?
広葉樹の薪というのは所謂『いい薪』です。
ナラ、カシ、クヌギ、ケヤキ、サクラなど比重の重い樹種(堅木)を用いて作られた薪で、一般に火力が大きく火持ちが良いとされます。
余談になりますが簡単に、これらの薪が高くなる理由をお伝えします。
一番大きな理由は、山から伐りだしているからです。
木なんだから、山から伐りだしてくるのは当たり前だろう…
と思われるかもしれませんが、では山から木を伐りだしたことはありますか?と聞くと
ほとんどの方が無いと答えます。
「山から木を出す」は言い換えると、
「とても重いものを、足場の悪い傾斜地から運んでくる」という事になります。
山から木を出すのはとてもエネルギーの掛かることで、大きな機械と大量のガソリンを使って遂行されます。
平地であっても、重いものほど輸送コストが高くなるように
山から出てきた木という時点でもはや輸送コストの掛かった高級品なのです。
これに加えて昨今の、
木質バイオマス発電施設の稼働による木材需要増、
新型コロナウィルスを機に起こったウッドショック、
ウクライナ情勢による原油高
などが加わり、価格がより高騰しています。
つまり薪がどうこうではなく現在は、
建築用材を始めとした木質製品が軒並み価格高騰している状況です。
一例として、
私が隣町の森林組合から仕入れていた広葉樹の丸太(長さ4m)は
3年前の時点で1トン当たり1万円でしたが最近は2万円/tです。
その森林組合が地域最安値だったので毎年購入していましたが、倍の値段になってしまったので今はもう仕入れられなくなりました。
ただ驚くことに価格が倍になった今も、そこが地域最安値です。
伐採現場で業者に声を掛けて原木を頂戴するというのは
この仕入れ価格2万円/tを安くする手段になるわけですが
先に申し上げた通り現在木材は需要過多になっており
ある程度の太さで長さ1m以上ある木は買い取ってもらえます。
買い取ってもらえない部分(枝葉部分)は産業廃棄物となる為
伐採作業に入る業者は当たり前ですが
伐採する木の行き先を決めてから作業に取り掛かっているので
勇気を出して伐採業者に声を掛けてもその木がもらえる確率は低いでしょう。
長くなってしまいましたがまとめとして
広葉樹薪を安く買うことが出来ない理由は
山から出された木は高い搬出コストが掛かっているから
ということです。乾燥した薪ということで考えれば更に
土場に持ち込んでから玉切り、薪割りして1年間保管(乾燥させる)
してようやく販売に至るわけです。
私からすると安くなるわけがありません。
広葉樹薪を安く買うことは難しい理由、ご理解いただけたでしょうか?
ではここからは本題の、広葉樹薪ではありませんが火持ちもよく使い勝手の良い、薪ストーブ使用にうってつけの薪を安くGETする方法について書いていきます!
第2章.目的を終えれば安くなる。
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