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ライカ ズマール(Leitz summar)50mm F2 review

オールドレンズ、ライカのズマール5cmF2をご紹介します。

こちらのレンズは今から約90年前に製造されたレンズで、オールドレンズの中のオールドレンズです。製造からもうすぐ1世紀が経過します。同時期に発売されたエルマー5cmF3.5と比較するとなかなかの暴れん坊、癖玉といった感じで、フレアやゴーストのオンパレードです。優等生レンズでは物足りない人、ちょっと刺激が欲しい人にはお勧めのレンズです。

価格は5万円から20万円程度で、状態や仕様によってかなりばらつきがあります。

フレアやゴーストの癖を、使い物にならないとレンズと感じるか、面白いレンズと感じるかはそれぞれですが、最近はあえて写真に取り入れている人が多いようです。

以下、昨日の散歩中にミラーレスカメラに付けて撮影した作例をご紹介します。

逆光で撮るか順光で撮るか、絞り込んで撮るか開放で撮るかによってガラッと写りが変わってきます。逆光で絞りを開放にするほどフレアやゴーストが出やすくなります。

90年前のレンズでガラスも柔らかいので、曇りや拭き傷が目立つ個体が多いですが、それがかえって、ズマールの味を出しているような気がします。

後ろボケはざわつく傾向ですが、前ボケはとろけます


全て絞り開放で撮影


ミラーレス機だと最初からファインダーの中に答えが映し出されているので、誰でも簡単にフレアやゴーストを楽しむことができます。コツは絞り開放F2で、逆光で撮ることです。ただ、長い時間太陽の方向にレンズを向けると、目を痛めたり、カメラのセンサーが故障したりする可能性がありますので注意してください。



ここからはフィルムカメラによる作例


特徴的な写りに加え、サイズがコンパクトなところが気に入っています。


今回使用したカメラとズマールの組み合わせ

ソニーα7Cとズマール50mmF2
ライカDⅢとズマール50mmF2

沈胴式レンズのため、沈胴させるとすごくコンパクトになります。

バルナック型ライカとの組み合わせは、上着のポケットにも入るほどのコンパクトさで格好いいと思いますが、今の時代デジタルミラーレスカメラと組み合わせることが一般的だと思います。その時はマウントアダプターが必要になります。

オールドレンズライフの参考にしていただければ幸いです。



オールドレンズ、スーパータクマーの作品 


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