コンテンツ記録②コミック「花野井くんと恋の病」森野萌
産後、少女マンガでときめけなくなってきた。
自分のなかの親アイデンティティが強くなり過ぎているためだろうか。
「イチ女子」目線で、登場する素敵男子くんとくっついたり離れたりするを楽しめないでいる。
が、この「花野井くんと恋の病」は別である。
「大切な人はたった1人でいい」
と、主人公ほたるちゃん以外で親しい人を作らない花野井くん。
が、ほたるちゃんとの関わりを通し
次第に考え方が変化していく。
それぞれの登場人物たちがその都度
人との交流を通して
自身の課題にまっすぐ向き合っている。
そんな姿がとっても魅力的。
我が身を振り返ると
育児で、子どもとの関わり・関係づくりを通して
幸せを感じたり学びを得たり貴重な経験をさせてもらっている。
一方で
仕事や趣味を通して
生き生きと暮らしている同世代の話を聞くと
自分がやっていることがひどくちっぽけに思えて
焦燥感に駆られることも多々。
「リレーの選手で1位を取りました」
「営業成績2位でした」
の方がわかりやすい成果がある。
一方で人との関係作りというのは
わかりやすく成果が生じるわけではないのだと思う。
それを、「人生何回目?」な素敵な登場人物たちが
人との関係づくりによってもたらされる宝物を
優しく示してくれるマンガである。
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