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2022年、島ラブアカデミー 始動。

2022年1月より始まった、島ぜんぶでうむさんラブ(通称:島ラブ)。
社会課題解決を仲間と共に。地域と共に。沖縄をソーシャルビジネスアイランドへ 。
それは、沖縄で新たに始まった地域や社会の課題解決を目的としたビジネスを広げるムーブメントです。

島ラブアカデミーに伴走してきた、運営事務局のじゅりが当時の想いと共に『島ラブ 第1期』を振り返ります。

第1期 島ラブアカデミー

島ラブは、約4ヶ月間のアカデミーを通して、ソーシャルビジネスへの挑戦を支援し、実践力を育むためのプログラムです。
沖縄で思いやりと希望あふれるプロジェクトを広げていく第一歩として、株式会社よしもとラフ&ピースと株式会社うむさんラボの取り組みが始まりました。

〜想い、葛藤〜
1期を通して特に印象深かったプログラム前半。
自分の想いの根っことつながり、ソーシャルコンセプトを深堀りしていく中で、ボーダレス・ジャパンの鈴木さんや各メンターからフィードバックをいただく機会も多くありました。

ボーダレス・ジャパンの鈴木 雅剛さんからのフィードバック

ソーシャルビジネスを事業化していくためのフィードバックを受けて、“社会課題を解決する目的”と“自分が取り組みたいこと”の狭間で揺れ動く参加者の想いを目の当たりにしました。
最優先の目的として“社会課題の解決”があり、“自分がやっていきたいこと(手段)”はその目的のためであれば変更もやむを得ない、と。。
もし、“自分のやりたいこと”が社会課題解決の最適解でない場合、この“自分が実現したい想い”には蓋をしなければならないのか。。運営として関わる私自身も深く葛藤しました。

ソーシャルビジネスの本来の目的を考えればそれが当然の方策であることは理解できます。しかし、同時に何か違うという想いも込み上げてきていました。

「楽しみながら。」

ムハマド・ユヌス博士が提唱する、ソーシャル・ビジネスの7つの原則の中に「楽しみながら。」という言葉があります。
はたして、自分の想いに蓋をしたまま楽しむことができるのだろうか。
「自分のやりたいこと」や「ワクワクする気持ち」や「大切にしたい想い」を実行することで、解決に寄与できる社会課題があるなら、その順番から取り組むソーシャルビジネスがあっても良いのではないだろうか。
その想いの根底にあるのは、ソーシャルビジネスに取り組むその人自身がまずは幸せであってほしいということ。
自分自身の幸せが他者の幸せへとつながり広がっていくと思うのです。

「ありのままの沖縄へ!」をテーマに漫談を発表した、
ありんくりん ひがりゅうたさん

全体を振り返るとここに第1期の核となるテーマがあったような気がしています。
自分の根っことつながり、ソーシャルコンセプトを深める。一番大切にしたい想いを根幹に据え、さまざまな状況に耐え得るソーシャルビジネスに向けて、土台づくりの部分です。

島ラブに集ったエネルギー

第1回 島ラブ祭で『島ぜんぶでうむさんラブ賞』を受賞した
「アシタネプロジェクト」の皆さん

本番のプレゼンに向けてのプログラムでは、参加者の変化を特に実感した場面でもありました。
想いを言語化し、どうしたら相手に届くよう伝えられるか。わかりやすさを追求し何度も作り直したプレゼン資料。互いにさまざまな視点からフィードバックし合いアップデートを重ねられたことで、島ラブ祭本番では見ている人の心を動かす時間となりました。

参加者をはじめ島ラブに関わった一人ひとりが、あたたかく強い想いを持ってこの場に集い、より良い沖縄の未来を目指すエネルギーを持っています。
島ラブアカデミーで回を重ねるごとに、そのエネルギーは少しづつ結びつき、それぞれで参加していたチームが、発表本番を迎える頃には一つの島ラブチームになっていて、とても嬉しかったです。沖縄全体がそんなチームになれたらいいなぁ、とも感じました。

島ラブのこれからに向けて

1期で、言葉にできない感動を経験し感謝の想いを抱きつつも、課題も残ったと感じています。
それは、収入につなげるためのビジネスプランです。自分の想いをのせたビジネスで社会課題解決を持続可能にするためには“稼ぐ力”も必要になってきます。
深めたソーシャルコンセプトに“稼ぐ力”を実装していく。2期で取り組んでいく課題の一つになりそうです。

良かったことも課題となったことも、第2期への糧となります。
一人ひとりの喜びや幸せがあふれる沖縄へ。
そんな沖縄の未来へと続く足掛かりを、沖縄を想うみなさんと一緒に島ラブで作っていけたら。。
これからも、みなさんの応援、ご参加をお待ちしております。