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8/12(水)島子屋オンライン勉強会Vol.5~自然遊び×非認知能力〜

こんにちは、屋久島のちげです。
今日はオンライン勉強会の報告記事です。

今回はこの本をもとに「自然あそび」と「非認知能力」を深めていきたいと思います。


非認知能力の再定義

非認知能力とは
自分が「こうしたい!」と湧き出た思いを実現するためにアイデアを出して実行し、それを達成したことで得たもの

どうして非認知能力が自然あそびで身につくのか

1.人は自然に身を置くと開放的になり、素直になれる
 皆さんも、自然の中にいると笑顔になったり、声が大きくなったりすることはありませんか?普段の生活だとルールや規制などによってできないことも自然の中では思いっきりできるので、心も体も開放的になります。

2.自然あそびには学びの教材が溢れている
 例えば積み木は形が整ったパーツを組み合わせて、完成するものはあらかじめ人が考えたものでしょう。
一方自然あそびでは、枝、葉っぱなどの自然物は1つとして同じ形のものはなく、そのパーツを組み合わせて、自分のイメージしている形に近づけていくしかありません。


主役は子ども(プログラム設定→環境設定)

皆さんが子どもたちと外遊びを計画しており、
外遊びに行く直前に雨が降ってきました…。

【Aパターン】
大人「今雨が降っています。カッパを作って外に行きましょう」
子ども「カッパ?」
大人「まずこうやってカッパを作ります」

【Bパターン】
大人「雨が降ってるね、どうしようか」
子ども「外であそびたい」
大人「でも、雨降ってるよ、どうする?」
子ども「よし、カッパを作ろう」
ハサミやゴミ袋を用意して、カッパ作り。

Aパターンはプログラム設定、Bパターンは環境設定です。

大人たちがプログラムを設定した場合、子供達が自発的に活動するのではなく、大人たちの指示のもとに行動してしまう恐れがあります。

子供達が自発的にアイデアを出して実行するために、場の準備や物の準備、子どもの自由な発想を受け入れる環境設定が必要です。

自然あそびを学びに変える6つの要素

自然あそびを学びに変えるために、親や先生などの大人に必要な6つの要素を紹介します。この6つの要素を意識して、子どもたちの様子や環境に対応してコミュニーケーションをとっていきます。

①ガイド(安全に案内する)
②インタープリター(自然との仲介役)
③ティーチャー(知識を教える人)
④ファシリテーター(良い場づくりをする進行役)
⑤インストラクター(技術を指導する人)
⑥エンターテイナー(楽しませる盛り上げ役)

成功体験と失敗体験

 最近は、褒めることで自己肯定感が上がるので、褒めるのが大事であると耳にすることがあります。確かに褒めることは大事な時もありますが、それだけで自己肯定感は本当に高まるのでしょうか。
 親や先生は子供に失敗させないようにあれこれ手助けをして成功に導いてしまいたくなることがあるかもしれません。
しかし、そこはグッと我慢すべきです。失敗することで成功のために何ができるかや次はどうすべきかを考え、再度挑戦することも大事なのです。
成功と失敗の両方のバランスがすごく大事で、成功体験だけしか経験していない子どもは失敗した時にどうしていいのかわからず、すぐに挫折してしまう子になってしまいます。

最後に

昔は必要だったけど、今は必要ではない能力。
今は必要だけど、5年後には必要ではない能力。

その時々に必要なスキル(認知能力)を身につけることはもちろん大事です。

非認知能力は、どんなに時代が変わっても誰にとっても求められる力です。

本書によると、非認知能力を高めることができる最適なタイミングは、「10歳」まで。

さぁ、自然あそびに出かけましょう!!


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