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島子屋を支える2つのサイクル

こんにちは!ちーちゃん@島子屋です。
わが子たちの寝かしつけをしていたら、急に文章が舞い降りてきたので
そのままの勢いで投稿しています。笑

11/25(水)、チーム島子屋でオンライン勉強会vol.8 を開催しました。
島子屋のクイック自己紹介はこちらからどうぞ!

島子屋は、世界遺産の島・屋久島で
「子どもたちにとって本当に必要な教育はなにか?」を模索し、
非認知能力に着目し、あたらしい放課後をつくるべく活動しています。
現在は、半年間の文献・先行事例調査を経て、テスト事業を実施中!

最新の活動報告です♪

今日はそんな島子屋の「裏側」をお伝えしたいと思います。

今回の記事は、
島子屋にかかわったり興味を持ってくださっている方はもちろんのこと子どもたちの非認知能力を伸ばすための事例を知りたいという方におすすめです。
ぜひ読みすすめていただけるとうれしいです♪

1. 子どもたちの目線

さっそくですが、島子屋は大きく2つのプロセスに支えられています。
その1つが子どもたちによるもの。

突然ですがみなさんは、「体験」と「経験」のちがいを説明できますか?

体験とは、自分で実際に行動すること。
つまりは行動すること自体のことをいいます。

一方で経験とは、行動した状態を指し、体験により知識や技能を身につけることをいいます。

経験値とはいいますが、体験値とはいいませんよね。
島子屋でも、体験により子どもたちが経験することに重きを置いています。

アメリカの教育思想家であるジョン・デューイ氏は
「思考という要素をもたなければ、経験は意味をなさない」
要するに、
思考してこそ体験が経験となり、己の血となり肉となるということ
をおっしゃっています。

そこで重要となるのが、体験を経験に変える思考プロセス。

島子屋の子どもたちは、それを

準備する→やってみる→対話する

というサイクルでおこなっています。

ここに至るまでも子どもたちとのいろいろなやりとりがありました(遠い目)。
念入りに計画してもらおうとして子どもたちを飽きさせてしまったり
「ふりかえり日記」を書いてもらおうかと提案しましたがあえなく却下されたり(笑)
うまくいくことばかりではありませんが、
ここでめげないのが島子屋のしなやかマインドセット!

サイクルを独自に効率化し、対話型のふりかえりをするという現在の形に至っています。
子どもたちの「やりたい!」によりこのプロセスを回していけるよう、今も日々試行錯誤しているところです。

2. 大人たちの目線

子どもたちが体験を学びに変えるプロセスをたどっている間に、
スタッフとしてかかわる大人たちは、
またちがったアツ〜い視点で子どもたちを見つめています。

これが何を隠そう、島子屋アセスメントです!

島子屋アセスメントとは、
いわば子どもたちと大人たちの間にあるフィルターのようなもの。
島子屋のテスト事業中には、
上記の項目を用いた観察シートを活用しています。

大人はこのフィルターを通して見えたことを、
子どもたちとの対話を通してフィードバックしていきます。

つまり、
子ども→大人(フィルター)→子ども
というように。

そして、家庭環境なくして非認知能力の成長なし。
子どもの非認知能力を伸ばすためは、家庭環境と課外活動が重要な役割を担っていることがわかっています。
このことから、保護者の方にも子どもたちにフィードバックした内容を個別配信しています。

対話からうまれた問い

島子屋アセスメントは、テスト事業前=抽象度が高い状態でつくりだした、
スタートラインに立っている段階です。

ですがオンライン勉強会vol.1ですこし触れているように
具体的なところから非認知能力の要素を抽出することがキーポイントになってきます。

オンライン勉強会では、毎回対話の時間を設けていますが
今回は、これまでの島子屋のテスト事業から
より具体的な事例に基づいて個々の評価軸について検討していきました。

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また、対話のなかでは
「このようなフィルターを通して子どもたちを観察するとき、大人の主観と子どもの個性、どちらが先行するのか、どちらかに依存することはないのか」
という問いが生まれました。

認知能力と非認知能力が相互作用的に高まっていくように、
島子屋のなかで、子どもの個性と大人の主観が
二重らせんのように交わる部分が多くあるように思います。

そこで試されるのが、大人のスキル。
サングラスをかけていては、光を見ようにも見えません。
「大人が子どもたちにどのようなまなざしを向けるか」
主観を大切にしつつも、同時に専門的な知識も求められるのではないでしょうか。

さいごに

対話のなかでうまれた問いから、
まずは自分の非認知能力を高めていかねば!
と心新たにしたオンライン勉強会でした。

さてさて、島子屋のテスト事業はつづきます。
毎週の活動のほかに、冬の宿泊プログラムや外部向け報告会も予定しています。

半年間の文献調査・先行事例調査を経て
やっとやっと、テスト事業として形にしていくところまできました。
しかしながら、島子屋はまだまた成長中。

「こうしたらいいんじゃない?」
「もっとわかりやすくおしえてくれや!」
などなど、みなさまのご意見・ご感想いただければうれしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました^^
これからの島子屋もおたのしみにー!

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