見出し画像

しょうもな楽しいな

JRの最寄駅から家まで20分かかる。この前夫と帰るとき、いつもの道ではなく、曲がり角が来るたびに、↑↑←(北北西)の順に曲がって、ぴったり家にたどりつけるかゲームをやりながら帰った。

時間はかかるし汗はかく。でも楽しい。そこに小さな影が見えた気がした。家族が増えてもみんなでこういうゲームをしながら帰るのは、楽しいだろうなぁ。もちろん二人だけで帰る道も楽しいけど。

他にも、人とすれ違いそうになったら角を曲がって帰るゲームや、ベッドに二人寝っ転がって、縁に近い方を下に落とすゲームなど、私たちはゲームを考えるのが上手な方だ。

ベッドから相手を落とすゲームは、昔姉とやったような記憶もある。子どものころにやって今はもうしない遊びを、当たり前のように夫とやっているこの時間は、まさにしょうもな楽しい。

どこに遊びにいったとかじゃなく、おしゃれなレストランに行ったとかじゃなく、日々の生活が少ししょうもな楽しくなる夫との日々がどうしようもなく愛おしいのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?