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お仏壇の下に眠っていた手紙

お仏壇下の小さな押し入れには、父親の趣味であるたくさんの額縁と掛け軸がしまってあります。最近はもう興味がないようで飾っていません。

父とは好みが違うため、使えそうな物だけをえらんで残しています。片づけ中に戦後に書かれた古い手紙を見つけました。筆でていねいに書かれた達筆な手紙。

伯父(父のお兄さん)が戦時中に亡くなっています。満州から日本の駐屯地へ戻った後だそうです。一度も会ったことはないために詳しくはわからないですが、終戦の間近に結核か肺炎が悪化したと聞きました。

満州時代に伯父の上官だった人から伯父へ向けた手紙でした。弟のように思ってくださっていたとのこと。若くして亡くなったことへのお悔やみと思い出。大変な戦争中にも、兵隊さんの生き生きした青春がしのばれる愛情にあふれた手紙でした。

私は1962年(昭和37年)生まれなので、子どもの頃から戦争の影はほとんど、ありませんでした。しいていえば子どもの頃は物が少なく、テレビは白黒だったことです。

手紙を読んではじめて戦争を身近に感じました。どこのご家庭も先祖をたどれば、戦争の歴史が眠っているはず。お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、その上のひいおじいちゃんやひいおばあちゃん、親戚。

父親の記憶がはっきりしているうちに、昔の思い出を聞いてみようか。伯父は一回り年上なため、あまり覚えていないと以前は言っていましたが.....

戦争中にがんばってくれた人たちのおかげで2020年、今の暮らしがあるんだなと今さらながら感謝です。

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