喪主とゴーストバスターズ
10日前に母親が亡くなりました。前日まで普段と変わりなく、夕飯後に「お休み」といって眠りにつきそのまま逝きました。91歳の見事なピンピンコロリです。同年代のご近所さんからは「家でそんな風に最後を迎えたい」とうらやましがられています。
喪主としてはただただびっくりして通夜葬儀を執り行いまして、現在はいろんな手続きに追われ中です。市役所の届け出、通帳の停止、お寺への連絡、引き落とし関係の連絡、お世話になった方へのごあいさつなどあわただしいです。
「もっとこうすればよかった」と後悔のよぎることもありますが、忙しいおかげであまり落ち込まずにすんでいます。
1ヶ月前には介護がしんどくて閉塞感でいっぱいでした。今ではなんでもっと母親にやさしくできなかったのかなと思うのですが、当時は気持ちの余裕が全くなかったんです。
自由な時間がほしいと思っていたのがこんな形で実現するとは思わず、母親は最後にはどこかの施設にでも入るのかなとぼんやり想像していました。
願いが叶うで思い出すのは1980年代の映画「ゴーストバスターズ」です。映画の中で願いが叶うと言うよりも、想像したことが現実になるシーンがあるんです。
心に浮かんだものが巨大なお化けゴーストとして敵になる。主人公の一人がつい頭に思い浮かべてしまったマシュマロが巨大化して目の前に現れ戦っていました。
人生の幕切れはあっけないなと感じた10日間でした。仏教のため七日ごとの法要が四十九日まで続きます。四十九日を過ぎるころには気持ちも落ち着くのでしょうか。
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