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その消しゴムを消してしまえ。
弘法筆を選ばず、ということばがある。
書の達人である弘法大師さま、すなわち空海上人は筆を選ぶことなどしない。いかに粗悪な筆をもって書いたとしても、達筆であらせられる。転じて、ほんとうに優れた人は、劣悪な環境下でもしっかり結果を出すものだ、道具や環境のせいじゃないんだ的なことわざとして、たぶん使われているのだろう。一方で空海上人には「弘法も筆の誤り」ということわざもあり、日常生活における使い勝手の
ペンクリニックに行ってきました。
今週末、PILOTさんのペンクリニックがあったことを週はじめに唐突に思い出して、お問い合わせをしたところ、希望の時間に空きがあったので行ってまいりました。
モンブラン以外は何でも診て頂けるとのことだったので、当初はpelikan茶縞さんとセーラー雪椿さん…
などと思っていたのですが、折角PILOTの方がいらっしゃるのだから、PILOTさんの万年筆で診て頂かないと勿体ない気がしたのでがさごそ。
わ
万年筆と、大人になること。
万年筆について考える。
成人の日のお祝いに、あるいは高校や大学の入学祝いに。いまでは廃れているのかもしれないけれど、「ちっ。もっといいもの贈ってくれよ」くらいに顔をしかめられるのかもしれないけれど、かつて万年筆を贈る風習が確実にあった。大人になったしるしとして、一人前になるステップとして、万年筆が存在していたわけだ。
あれはどういう意味を込めた贈りものだったのだろう。最近、こんなふうに考えたら