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ペンクリニックに行ってきました。

今週末、PILOTさんのペンクリニックがあったことを週はじめに唐突に思い出して、お問い合わせをしたところ、希望の時間に空きがあったので行ってまいりました。
モンブラン以外は何でも診て頂けるとのことだったので、当初はpelikan茶縞さんとセーラー雪椿さん…
などと思っていたのですが、折角PILOTの方がいらっしゃるのだから、PILOTさんの万年筆で診て頂かないと勿体ない気がしたのでがさごそ。

わたし、PILOTさんの金ペン4本しか持っていませんでした。。
しかもどの子もとても優等生で、その優等生っぷりっと言ったら、強いて言うなら…などとうんうん考えてやっと希望が出てくるレベルの。
カスタム823はアサヒヤさんに調整して頂いたばかり、お迎えしたばかりなので除外。
カスタムカエデさんは絞り出しても何も出てこなかったのでこれまた除外。

で、残った2本。
キャップレス姉妹です。
キャップレスさんの方はフローが良すぎなのでは…?とちらりと思っていて、しかもお仕事でも使いたいなって思っていたタイミングだったので早く乾くようにフローを少し絞って頂くことに。
デシモさんは逆にカラーインクを飲ませているのでもう少し太くても良いかな?とフローを良くして頂くことにしました。
お休みさせていた理由も、細字すぎて…だったので、今考えても復活のタイミングに丁度良かったです。

初めてのペンクリニックにどきどきしつつ…そろーっと受付していざスタート。
まずはキャップレスさんから。
インクフローが良すぎる気がします…と自信なさげにお伝えしたところ、さらーっと線を描いて、確かにかなりフローが良いですね、と。
それだけで分かるのすごいなーと感心しつつ、調整に入ります。

とっても気さくな方で、調整中も色々なお話をして頂きました。
PILOTさんのニブのこと、廃盤になっていく短軸万年筆のこと、推しインクのこと、色彩雫人気順のこと、などなど。
ちょっと前に話題になってたフォルカンの動画の後は、真似をされて修理依頼がとても増えたとか。笑
蒔絵シリーズの超太軸万年筆を弄らせて頂きながら、とってもいっぱいお話をしているのに、調整師さんの手はとても繊細に動いていました。
(職人さんの手捌きって素敵ですよね。)
何回か試筆させて頂いてこれ!って思ったところでキャップレスさんは終了です。(すごく程良くてびっくり!)
以前は書いているとインクが少し滲んでしまってなかなか乾かなかったのですが、線の太さも乾きも本当に程良いのです。
うっとりしながら2本目のデシモさんを差し出したのは言うまでもなく。笑

こちらは細くてあまり出番がなくなってしまったので…と言ったら一発で好みの太さにして頂けたのには驚きました。
きっと1本目であれこれ書きながら感想言っていたのを拾って掬い上げてくださったのだと思います。
流石すぎました。

調整後のおふたり。
同じ18金、同じ細字。
なのにこんなに線の出方が違うのです。
こんなに調整して頂けるのです。

それぞれのビフォーアフター。
キャップレスさん。
こちらはインクを純正ブラックから純正ブルーに変えてしまった後なのでちょっと比較するのには粘度とか微妙かもですが、線が細くなっているのが分かります。
心なしか書き心地も少しだけカリっとしたような気がします。

デシモさん。

一目瞭然です!
フローがとっても良くなってます。
こちらも、心なしか書き心地がぬるりとした気がします。
余談ですが、稲穂は色変化がとても綺麗です。
数日前に書いた文字が緑みを孕んでとても美しかった。
というのを言わずにはいられませんでした。

そんなこんなでわたしの初めてのペンクリニックは終了したのでした。
書き心地を自分好みにするも良し、今の状態を診て頂く万年筆の健康診断をするも良し、何より色々な知識のおすそ分けをして頂いて、アドバイス頂けるのが本当にありがたかったです。

次はセーラーさんとかあれば、お伺いしてみたい今日この頃です。

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