はじめて髪を染めた日,15歳高校1年生

私の通っている高校は校則が無い。
高校を選んだ決め手は｢家から近いから｣ただひとつであったが、校則が無い所も魅力的に感じたのも事実だ。
実際、中学3年生のときは合格したら真っ先にピアスを開けてやろうと思っていたし、髪だってピンクにしてやろうと思ってた。(後述するが現在ピンク髪は実現していない)

中学3年生のとき、私はとにかく勉強が楽しくて仕方が無かった。元よりある程度できるようになればなんでも楽しく感じる性質だ。高校に入ってから理系科目に躓き勉強が大嫌いになるので中学3年生の自分が羨ましい。今高３になって理系科目が消失し、ちょっと楽しくなってきた。まぁそんなこんなで、そこそこ頭の良い(と言っても偏差値60前後)高校に合格することが出来た。

合格して初めにしたこと、これが今回の本題である髪染めだった。

今も垢抜けたとは言い難いが、中３当時の私はめちゃくちゃに芋だった。いや、自分のこと可愛いと思ってたし今も思ってるけど、原石過ぎた。
美容室なんて何処がいいのか知らなくてとりあえず近所のスーパーに入ってる美容室で髪を染めることにした。それでも緊張しながら電話で予約した。

そして美容室で暗い茶色に染めた。

染めた結果は、うーん。正直似合ってるとは思えなかった。なんならカットも微妙だった。前髪は切られすぎたし、ただでさえ多い毛量がさらに多く見えた。まぁ言い出せなかった。コミュ障だし、美容室とかあんまり行ったこと無かったし。

そこから数ヶ月、私はその髪型で過ごした。
中学時代からの数少ない友人にはしっかりイキり倒した。初めて髪染めた人あるあるだよね？
友人に「思ったより暗い色だね〜」と言われた時には「え〜？そう？日に当たったら結構明るく見えるけどね」と言った。つらい

高校では私よりも思い切って髪を染めてる人やピアスをバチバチに開けてる人が沢山居た。そんな人に私は美容室や皮膚科を聞いて回った。今なら自分で調べろと思うが、当時はそういうのをどうやって調べればいいのかも分からなかった。だって誰も教えてくれないし。お洒落な美容室とか、自分なんかが行っていいのか分かんないし、とすっかり自身も喪失していた。

クラスで初めてやったレクのなんでもバスケット「髪染めてる人！」のお題に私は立てなかった。だってギリ染めてないように見えるくらいの色だったから。

その後同じくらいの明るさで立ってなかった子に「地毛？」と聞いたら「実は染めてるんだよね」と言われたので中途半端髪染めあるあるで盛り上がった。
仲良くなれるかと思ったが、彼女は5月にはダンス部に入り、すっかり陽キャの仲間入りとなってしまった。

今私は黒髪だ。なんだかんだ1番似合う。かわいい。私には。他をほぼ試してないから分かんないけど。派手髪が似合う人も居るけど、茶髪が素敵な人も居るけど、それは美意識があってこそだ。私だって美意識あるけど、最近は、とせめてもの抵抗。

黒髪での良いヘアケアが身についたら、ブリーチしてみようかな……と思ってる。今は。

今の目標は卒業式でオレンジ色に染めて村娘風のドレスで出席すること。ミルクティー色で魔法少女風でもいいな。

次回はピアス貫通編でお会いしましょう。

#髪を染めた日