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そうだ、引っ越そう

住居にあまりこだわりはない方だ。
二階以上、コンクリ造、バストイレ別、日当たり良好、2口コンロ…一般的な女子が考える家の条件だと思う。

東京にいたときはザ・ワンルーム、日々家には寝に帰るだけだったので居心地の良さなど求めていなかった。部屋よりもベッドの方が重要だった。彼氏の部屋に入り浸ったりしながらそのまま最後まで、12年(!)同じ部屋に住み続けたけど、たぶん相性が良い部屋だったんだと思う。もしくは引っ越しが面倒だった。

小豆島で一人で住んでいたのは会社の持ち家で、シェアハウス前提の3LDK、収納もたっぷり、とにかく広かった。県外の友人が何日も泊まっても、部屋が複数あるから気にならない。余った部屋はゲストルームにしていた。

高松に引っ越したとき、東京のワンルームより広いはずなのに、自分の荷物は全然収まらなかった。島に行ったら物欲とは縁遠くなりそうなのに、大容量収納に加え手持ちのOL服が日常にマッチしなかったこともあり、とにかく物が増えていた。

それからは断捨離の日々(普通は引っ越す前にしますよね…)。4人前はつくれるグラタン皿、ジューサー、年齢不相応のゆるふわ部屋着、増えすぎたTシャツ、海に行くためだけのバッグ、エトセトラエトセトラ。

小豆島では捗っていた自宅での仕事も、ベッドが視界に入り、隣の気配を常時感じる部屋では私もなかなか集中力散漫に。部屋は鉄骨で、隣人は常に部屋にいるようだ。すぐ隣の同じような箱に収まった誰かの気配が落ち着かない。

コワーキングペースをはじめ作業できるスポットはいくつかある。書く仕事が増えてからはどんどん部屋に帰るのが遅くなった。終電の無くなった深夜の土砂降りの日なんかはもはや帰るのが億劫だ。街中に近すぎると遊んじゃうから、と少し街中から離れた部屋は、今の私には少し遠い。そんな中、土砂降りの夜にわざわざ帰りたい部屋でもない、ということに気づいてしまった。気に入った部屋に住みたい。

引っ越そう。

また荷物をひとつひとつ段ボールに詰めたり、いるいらないの判断をしたり、部屋のサイズを測ったり、カーテンを選んだりするのか。引っ越しのアイミツとったり、段ボールを永遠作るのか。めんどくさいけど、広い部屋になったらうれしいなあ。時々ポストに入るマンション買いませんかのチラシを柄にもなくじろじろみちゃう。買わないけど、へ~これくらいで買えるんだ…ほほ~。と見てはこういうのを買う人生とは違う人生歩いてるな~と思ったり。次の部屋は、隣の人が会社員だといいな…。(日中部屋にいないから)

(サムネ画像:カナエさんの部屋の写真はいつもおしゃれ、私センスゼロなので引っ越したらいろいろ真似したい)

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