見出し画像

気も病から

”病は気から”
これまでそう信じて生きてきたけれど、初めてその逆もあるということを実感した1週間を過ごした。

先週の金曜日から1週間目の今日、やっと体力・気力・食欲が90%ほどまで回復している。回復とは、この1週間39度前後の熱とひどい咳、筋肉痛や食欲不振が続き、体力・気力・食欲はほぼ0に近いところまで暴落していたからだ。
金曜の昼頃から調子が悪くなり、あれよあれよという間に全ての力が流れ出てしまった。それから1週間何もせず何も出来ずに過ごす。

今日は、こうやって文章を考えて書くところまで思考力も回復している。
2日前に薬の力でやや体力が持ち返した時にnoteを開いてみたのだが、気力も集中力も思考力も全くなかったために何も書けなかった。

結局は医者にインフルエンザだと診断された日までには”症状からインフルかそれに似たウイルスやろうな”と検討はついていたのだが、ひょっとしたらアレかもしれない、と最初の1−2日は気が気ではなかった。ダニが媒介する伝染病だ。
何年か前に入院したことがある。

さてこの何も出来ない、やる気もない、動く力もない、ダラダラするしかない1週間、私は何をしていたかというと読書とネットだ。
Tverで古畑任三郎を全部見て、たまっていた本を開いて、おもしろいnoteを片っ端から読んで、あとはひたすらくだらないニュースや昔のラジオや、Youtubeの闇あたりで時間を潰した。

そしてそのダラダラ時間で、日々自分の感情・感性・観点がえらいことずれ始めてきたのに気がついた。しかもそれは自分の推しているALFEEさんとアル中(ファン)に関する部分で。

発熱が始まってからの1−2日は普段と変わらずSNS各方面を巡っては、推しの新情報や、ライブの感想や、ファンの愛の叫びなどをいつも通りに平穏な気持ちで読んでいたのだが、3日目あたりから”わー、あなたそんなにALFEEが好きなのね!かわいいねぇ”との共感が急カーブに差し掛かる。
誰のどんな投稿を読んでも全く響かない。 へーーーー としか感じない。無である。無。誰のどんな狂った愛も響かない。

さらに翌日はそれが急降下した。
”高見沢さん好き!”という、いつもならかわいいのう!同意同意!!とニヤニヤする他人様の言葉を読むと、それがどんなにたわいのない、ごく普通の声だとしてもえらいことネガティブに聞こえる。というかネガティブな反応しかできない。

”高見沢さん男前!”  ーー>わかりきっていることをいちいち宣言すんな!うっざ!なんか他に褒め言葉はないんか!!
”幸ちゃんのピック飛んできた!”ーーー>自慢か!!見せびらかすんか!いいのぅラッキーな人は!!!
”桜井さんがカッコ良すぎて辛い”ーーーー>ほんなら見にいくな!ライブ行くな!家で寝てろ!辛いなら行くな!!!

このようにどんどんと共感の気持ちが消え感情は負の方向に落ちてゆく。
ちなみに普段は自分も同様な書き込みをしており、アル中さんの同様のコメントを見ても そうよねーーーーー🩷わかるぅわかるぅーーー🩷 としか感じない。アル中の狂気の良き理解者であり一部なのだ。

SNSを徘徊しながら、自分のネガティブ度がどんどん爆上がっていくのを感じて、見るのをやめることにした。これは危ない。
自分の中の めっちゃピュアで素晴らしい部分がどんどん濁ってゆく。

アルフィーさんを推し始めてから初めて”誰の推し愛も楽しめない”状況を体験し、よもや”誰の発言にもイラッとし、暴言を吐きたくなる”自分が顔を出すーーーそう感じるのが恐ろしくなって読むのをやめた。

推し活は”気”が良い時にしかしてはいけない、というより気が良い時以外は”推し”だけでよい。”活”の方は自分の体と心に活気が蘇り、満ち満ちてからではないと何の面白味もなく意味もないのだと思う。
ひとりで円盤を見たり曲を聴いたりの”推し”はいつだって気弱だって出来るのでありがたいが、”推し活”は気もエネルギーもポジティブでないと楽しくない。

それからは半日ごとくらいにSNSをちらっと覗き、まだやな・・・・と感じたら閉じるという生活をした。
ちなみに推し愛以外の部分、夫だったり庭のシマリスだったり、鳥の赤ちゃんだったり、池のカエルや咲いている花、などの普段大好きな部分には負の感情は芽生えなかった。ただ、ただ、無 だった。
”さぼてんの花が咲いているよ” と夫に言われても、ふーーんとかへーーーとかしか感じなかった。無関心・無反応も恐ろしい。

ご飯を食べれるようになり、体力が戻り、咳が2分おきに出なくなってから、気持ちも猛スピードで回復した。ほっとしている。

アルフィーさんは相変わらず可愛いし、アル中さんたちは愛おしいし、庭の花は美しいし、シマ夫は優しい。
病気になると気が弱くなったり、悲観的になったりする、というのは理屈ではわかっていた。けれど、体の不調がこんなにも自分の気に悪影響を及ぼすとはちょっと想像つかなかった。

病は気から、そして気も病から。 どっちも健康にポジティブに愛いっぱいに。
健康最高で行きましょう。


シマフィー

*体力・気力がないとあれだけ毎日楽しみに続けていた絵もめんどくさくなっていった。今もやや面倒だ。眠れない夜に何枚か下描きをしたけれど、まるでダメだった。集中できてない、楽しんでいないのが浮き彫りな絵だった。

先週、最後に描いた練習3枚↓ 

年代バラバラな写真を使ったけど、どれも今の3人と言っても良いような気がするw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?