こう聴こう! ”星空のディスタンス” と"星空のCeremony" The ALFEE
アルフィーさんには”星空の〜”というタイトル曲が3つあります。
1984年発売のシングル”星空のディスタンス”、1996年に発売されたアルバム”LOVE"に収録されている”星空のRendezvous(ランデヴー)" そして先日出たシングルの”星空のCeremony"です。
先日の記事でも触れましたが高見沢さんがインタビューなどで”星空のディスタンスをちょっと意識した”と言っていたように、この2曲はいくつか共通点があります。
桜井さんボーカルでシングル(2曲目はアルバム曲で坂崎さんVo)
遠距離恋愛
カシオペア&夜&星空
イントロのギュインギュインなギターがかっこよく疾走感がある、などなど
高見沢さんはこの曲に限らずご自分で作られたどの曲も、私たち(リスナー)が受けとった解釈でいい、それぞれの捉え方をしてほしい、と世に出した作品について色々語ることはありません。
そして先日のインタビューでは”別れたのか別れてないのか” を言及していませんし”別れてもバッドエンドとは限らない”などポジティブな受け方もあるような発言もしています。
そうなの?歌詞だけ読んでるともう恋愛が終わったようにとれるけど・・・
ということで今回は別れたのかそうでないのかを検証しながら、どう聴けばこの曲がハッピーエンドになるかを考える!です。
1. 別れてないかも・・・
そう受け取れる言葉はいくつも出てきます。
特にサビ終わりの最後の部分 ”逢いたいとき逢えない~” から続くところはまだ心が彼女に残っており別れられない、と思わせる部分です。
もう一つ、この部分はどうでしょう↓
これは将来他の誰かに恋をしても、今別れようかとしている彼女との深い愛はまだ心にある(のでもうこの先本当の愛は見つからない)と読むのかな。
それほどに強い愛だったというならば、遠距離恋愛の不安で別れんでも・・・と思うのですが。
2. 結局別れたんですね・・・
先日も書いたように別離を匂わせる箇所はたくさん出てきます。その中でもこの部分は特にはっきり別れを描写しています。
あちこちに散らばる別れの比喩も”別れた”説をバックアップします。
凍える冬の空
忍び寄る別れの影
塗りつぶされた未来図
答えのない愛の行方
夜空を切り裂く流星
冷たい指先
このまま歩けないので立ち尽くす
そして昨日も述べたこの気持ちを吹っ切るようなセレモニー
3.ならばバッドエンドじゃない聴き方を!
それではどう聴けば”星空のCeremony"は高見沢さんの言うポジティブなハッピーエンドに聴こえるのかな・・・と考えていたら ハッと 気づきました。
みなさん、まずは”星空のCeremony"を聴いてください。
多分あなたも”もう別れたな” と思うでしょう。愛があるけれどももうこの恋愛は終わった・・・。
そしてアウトロが終わったらすぐさま”星空のディスタンス”を聴くのです!
”星空のCeremony”はディスタンスの 前の 話だった。
一旦遠距離恋愛に疲れて別れてしまい、別々の道を歩んだけれど、桜井さんは後悔していた・・・こう聴くと高見沢さんも意識したと言っていた”カシオペア”が更に生きて輝いてきます。
セレモニーの時に告げたサヨナラはやっぱり間違いだった!
案の定明日が怖くなって彼女が恋しくなった!
新たな夜明けを求めて飛び立って500マイルも離れてしまったけど、やっぱり求め合った!
一旦はきちんとセレモニーで終わらせた恋愛をもう一度激しい風で燃え上がらせるというレジスタンスをやってのけた!
と言うことで、”星空のCeremony”→”星空のディスタンス”の順番で聴くと満足なハッピーエンドの物語に落ち着きます。
天才トシボン・・・スターウォーズのようなことをしましたね笑
(私の勝手な解釈です)
ちなみに星空3部作を物語のように聴きたい方は ”星空のRendezvous”→”星空のCeremony" → "星空のディスタンス”の順にお願いします。
高見沢さんの恋愛小説を読むような流れです〜💕
シマフィー
昨日の考察はこちら↓
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