【怠けものでもできる】記憶量を約4.5倍にする「受動復習」
本など頑張って読んでいるが、全然活用できてないし、全然定着していない…
そんなことは、ありませんか?本を何度も復習したりすれば徐々に定着することはわかっていつつも、中々面倒で気が進まない。僕はそうでした。
「記憶力なんて、頭の良さだから仕方ない」
そんな風に諦めてたりしませんか?
もちろん要素としてはあると思いますが、大多数の人はそれ以前のところでつまづいているように思えます。
・記憶力は間違いなく鍛えられる
・そもそも記憶力を鍛えなくても、脳の仕組みがわかれば行動で補える
これが僕の達した結論です。もし記憶定着に自信がないまま頑張ってインプットしている方がいたら、以後の内容を一読していただき、記憶効率を改善してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
まず記憶の仕組みを知る
まずは記憶の仕組みを理解しましょう。そこにヒントがあります。
記憶の目的を「対象事項をいつでも活用できること」とすると、大きくは(1)インプット (2)定着 (3)アウトプットの3ステップに分けられます。詳しく勉強したい方は、下のような記事は色々出ているので読んでみるといいと思います。ここでは簡単に触れておきます。
(1)インプット
インプットは脳の「海馬」という部分の役割です。一定のメモリー量が決まっていると言われており、本を読んだ記憶などは、まずここに蓄積されます。
メモリー量が決まっているということは、オーバーした際にはここから消えてしまいます。具体的には「長期記憶部位に移行する」か「忘れてしまう」かのどちらかによって消えていくのです。
(2)定着
脳科学でいう「長期記憶化」という話で、海馬から「大脳皮質」という部分に蓄積されます。
先程書いたように、すべてが長期記憶化されるわけでなく「忘れる記憶」と「蓄積される(=長期記憶化する)記憶」に分別されます。つまり覚えたいことは、この「蓄積される記憶」になる必要があるということです。
では、脳はどのような記憶を優先して蓄積するのでしょうか?平たい言葉でいうと、以下3つがある場合は優先して蓄積されます。
1. 衝撃
2. ワクワクする感情
3. 復習
なぜなら、これは生物として生きていくために必要な機能だからです。
1.衝撃は例えば「事故にあった」「○○して痛かった」「○○して辛かった」というもののことです。もちろん生物として、死ぬ確率を上げることは最優先で覚えていなくてはいけないため、記憶として蓄積され定着します。
2.ワクワクする感情は「○○はとても面白かった」というもののことです。これも衝撃と似ていますが、生物として生きるために有利な手段を選んでいく必要があるため、記憶として定着しやすいです。
最後に3.復習です。衝撃や感情がなくとも、反復して起こることはチリも積もって重要なことと脳は捉えます。例えば衝撃に比べて10%くらいの生命維持効果がなかったとしても、それが10倍発生するのであれば一緒のこと。たくさん起こることに関しては、生物は記憶する必要があるのです。
(3)アウトプット
アウトプットは「ワーキングメモリー」と呼ばれる部分です。記憶しているけど活用できていない、この部分の使い方が悪い可能性があります。
※この部分についての鍛え方は、また別途違う記事で書こうと思います。
つまり記憶力を上げるには
記憶力を上げるには、重要な記憶であると思わせる必要があるということです。そのためには「衝撃」「ワクワクする感情」「復習」のどれかが必要なのですが「衝撃」や「ワクワクする感情」は無理して作り出すのが難しいものではないでしょうか。
例えば全然興味のない領域の勉強でも、仕事のために覚えなくてはいけないことはありますよね…。もちろん興味を持てる部分を探すことも重要ではありますが、最初は難しい場合が多いです。
なので「復習」が大事。これを努力ゼロで実践するのが今回ご紹介する「受動復習」という方法です。
具体的な「受動復習」の方法は?
図にすると、こんな感じです。
「プッシュ通知」を復習に使っているのです。
何をしているかを具体的に説明すると、まず勉強したことをプライベートのTwitterアカウントに投稿します。ポイントは「2行以内のツイートにすること」。なぜかというと、3行以上だとプッシュ通知ですべて見ることができず、LINEやSlackなどのアプリを起動して中身を見に行かなければいけないからです。
やってみたことはあるんですが、これは非常に面倒。ですしちょっとした「努力心」が必要なので、僕は絶対に選ばないです。3行以上ある内容は分割してツイートするようにしましょう。
あとは受動復習プログラムを作り、定期的にツイートをランダムにメッセージアプリに送信してくれるようにしています。コーディングが不慣れな人は、以下のようなアプリで代用するといいと思います。
「受動復習」の効果
エビングハウスの忘却曲線はご存知でしょうか。これによると記憶量は、1ヶ月後には約20%程度に薄れてしまうようです。
ただしここで推奨されている「繰り返し復習」をこの「受動復習」で実践すれば、90%以上に記憶量を保つことができます。これが効果です。
これを実践して長いのですが、もう1つ副次的な効果があります。それは「読書スピードが飛躍的にUPした」ということ。
どういうことかというと「内容を理解、納得する読書」から「要点を探し出し、活用したい要点をTweetする読書」に変わったからです。つまりまとめ部分を見つけ、納得できないところだけ読み、いる部分だけをツイートすれば記憶完了なわけですから。
もし興味があれば、是非やってみてください。ではでは
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