見出し画像

「手の形」と「呼吸」の科学をリサーチしてみた

先日投稿したTweetの反響が大きく、とてもびっくりしています。ボクも何気ない気持ちで投稿したものが、こんなことになるとは思っていませんでした…。大変嬉しいです!

こちらはTEDxというプログラムで、林重光さんの講演をみて実際にやってみたところ「確かに腹式呼吸になっているかも!」と思い、投稿してみた次第です。個人差はあるものの体感できた人がマジョリティだったようなので、今はまだ科学的ではないようですが、素晴らしいアイデアだなと思いました。

いただいたコメントや引用RTの中で「なんでこういう風になるの?」「本当にそうなっているの?」というものがあったため、ボクも科学をやっていた身としてはとても気になってきました。確かに腹式呼吸になっている気はするけれども「本当にそうなっているのか?」「なぜそうなるのか?」について。

なので科学誌の論文を中心に、この知見に近い情報がないかを調べてみました。

指と呼吸周期の関係性

こちらは2000年にライプツィヒ大学の出した論文です。この論文の主旨ではないんですが「指を曲げることは呼吸に影響する」ということは既に先行研究があることとして記載されていました。論文詳細が有料だったので参照文献まで見れていないんですが「当たり前」というレベルなんですかね…。参考になる実験を知っている方がいれば、コメントで教えてほしいです!

またこの論文の主旨は至ってシンプルなものです。
①信号に合わせて「受動的」に指を曲げ伸ばしする
②好きなタイミングで「能動的」に指を曲げ伸ばしする

この2パターンで呼吸周期の変化を調べてみたところ、②のように能動的にした方が、より呼吸周期に変化が出る結果になったそうです。また伸ばすときより曲げるときの方が変化が大きいとのこと。指を自ら曲げるということと呼吸には関連性があることが示唆されています。


辿り着いた「プラーナヤーマ」

手の形と呼吸の関係性を調べていく中で、大量に出てきたのがヨガに関する研究です。ヨガについては全然詳しくないんですが「プラーナヤーマ」というものに今回の手の形が含まれることがわかりました。プラーナヤーマとは一言でいうと「指の屈曲 × 片鼻深呼吸」です。やり方は2種類あるそうです。

①薬指と小指を屈曲させる方法
今回のtweetと同じで、薬指と小指を屈曲させた手を額にあて、片鼻ずつ塞いで深呼吸していく方法です。写真で示すとこんな感じです。

画像1

②人差し指と中指を屈曲させる方法
①の手法とは逆に、人差し指と中指を屈曲させた手を鼻にあて、片鼻ずつ塞いで深呼吸していく方法です。

画像2

こちらの論文ではメタ分析をしていて、プラーナヤーマに関する16研究において酸素消費量がどう変わったかについて調査しています。結果としてほとんどの研究において、酸素消費量が上がっていることがわかりました。(※遅い呼吸をした研究では、酸素消費量が減っていたものもありました)

もちろん複合技なので、手の形がどの程度影響しているのかははっきりとはわかりませんし、腹式呼吸に切り替わっているかどうかを直接的に調べたものではないんですが、手の形が一致するものの研究として。また、このプラーナヤーマについて「手の形だけ変えるとどうなるか?」みたいな研究がきっとあるはず…と思っており、絶賛リサーチ中です。


最後に

いかがでしたでしょうか。直接的な研究結果については見つかってはいないんですが「本当にそうなっているのか?」については徐々に直接的情報に近づいていってる気がします。また「なぜそうなるのか?」については、まだ全然着手できてません!知見のある方がいたら、参考文献を教えていただきたいです。

いつもボクのTwitterやnoteでは、こういった日常やビジネスに使える手段を紹介しています。いいねと思った方はフォローしていただけると嬉しいです。続報ありましたら、また投稿させていただきます。では!


今後の活動のために、サポートいただけると嬉しいです!