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熟女はつらいよ!?

レベル54(2024年現在)の熟女・島田佳奈が実際に遭遇した「熟女ならでは」の辛辣さから旨味まで、包み隠さずリアルに語ります。
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#熟女

「もう若くない」と認めることは大事。だけど「今日が一番若い」と諦めないことはもっと大事。

私がこの連載を(自主的に)始めたのは2017年。 レベル48という「熟女真っ盛り、更年期も上り調子」な時期だった。 あれから6年。 レベル54になった熟女は、子宮を残したまま月経とサヨナラ(=閉経)し、数々の婦人病にも勝利した。一方、のほほんとヒキコモリで物書き稼業に浮かれていた生活とサヨナラし、老体に鞭打ちつつライスワーク(エンジニア)を復活させた。 これまでも何度かエンジニア業は並行させてきた。だがフルタイム通勤で二足の草鞋生活をしたのは初めてだ。現在、執筆仕事は週末

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「グレーカラー」やめました。

グレーカラーといえば聞こえはいいが、要は「白髪染め」のことである。 黒い髪を明るくするカラーから白い髪を黒くするグレーカラーに変えて14年。2割がた白くなったところで諦めの境地に達した。 カラー歴29年。もはや地の髪色が思い出せない 生まれて初めてカラーリングをしたのは25歳のとき。それまでヤンキーを分別するための目印(!)だった茶髪が「オシャレ最先端」へと舵を切り、若者の間で茶髪が流行り始めた。ミーハーだった私は、髪が痛むのも気にせず茶髪にし、以来「染めない髪色ってどん

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感度と肉体のアンビバレント

今回は確実に18禁な内容を含むので、申し訳ないが【ちょっとお高めの有料記事】とさせていただく。気になる熟女(もしくは殿方)は、メディアにほぼ出てこない貴重なテーマを読むことと引き換えに、単発で課金するか、当マガジンを購読(実はこちらのほうがずっとお得)してくれ給え。 体の「中」が乾くお年頃 中年にさしかかったあたりから、体の外側(皮膚や髪や爪)がみずみずしさを保てなくなってきた。 保水力は20代をピークに下がってゆく。どれほど潤沢にケアをしようと潤いをキープできるのは一時

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「元気」でいるための努力

レベル50を超えた人間は、2つのタイプに分かれる。 「坂を登り続ける人」と「坂を下るだけの人」だ。 人生のゴールをレベル100と仮定すれば、私の残り時間はまだ43年もある。だがそのゴールを60とすれば、残りはわずか7年だ。 幸い私は更年期の症状もあまりなく、フルタイムで働けるくらい頭も動くので、なんとか現状維持の生活を続けられている。 しかし肉体は正直だ。昨年と同じ時間、似たような仕事をしているはずなのに、最近は帰宅して晩ご飯を食べると、その後(入浴前に)転寝してしまう。

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幸せを失うのが怖すぎて、死にたくなる矛盾。

この世に生を受けて53年。間違いなく「今が一番幸せ」だと断言できる。 振り返れば、あのときもあのときも「幸せだった」ことは覚えているのだが、ここ最近「経験したことのない幸福」を味わい、私史上幸せランキングの1位が入れ替わった。 「多くの人が、この幸せを知っていたなんて」 初めて”それ”を実感したとき、私は嬉しさとともに悔しい感情が芽生えた。私が53歳まで知らなかった種類の幸せを、ほとんどの人は30代・40代のうちに経験していたなんて。 同じことを経験しても「幸せ」だと思

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向上心を持ち続ける限り、人生は上向きになる(はず)。

先日、宅建士の試験を受けた。 宅建士は、全国25万人もの人が受験する人気の資格だ。とはいえ合格者は毎年15パーセント程度。決して簡単なものではない。 宅建士にチャレンジした理由 私が宅建士の資格試験にチャレンジしたのには、3つの理由があった。

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熟女にとってのカラオケとは

レベル53ともなれば、今更若者と張り合うつもりもない。20代の子と一緒にカラオケへ行っても、最近の曲を歌うのは最初のみ。「若者にもわかる曲」レパートリーが切れたら、あとは歌詞を見ずとも歌える80年代アイドルと90年代TKソングでお茶を濁す──それが熟女(昭和44年生まれ)世代である。 カラオケで新曲が歌えなくなったとき「もう若者ではない」ことを痛感した いつからだろう。カラオケボックスで新曲をチェックしても歌える曲がなくなったのは。 私の記憶が正しければ、たしか絢香の「三

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失った歯の値段に天を仰ぐ

まだまだ続く「8020」シリーズ。 でも今回がラスト(一区切り)なので、よかったら順を追って読んでみてほしい。涙なしには見られないはず(ホントかー!?)。

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女を捨てたくない熟女の、つまらないこだわりについて。

なんとなくシリーズ化してしまった「8020問題」シリーズ。それもこれも、歯医者通いがなかなか卒業できないからだ。 来年こそは、失った歯をすべて人工歯で取り戻し、ついでに並びも美しくして、人生を噛み締め咀嚼できる私になりたい。そもそも歯がなくてもマスターしたほうがいいスキルではあるが。 前回死ぬ思いで手術した左の奥歯は、無事腫れも引き歯根が定着できた。そして昨日、上物を作るための型取りをしたのち、仮歯がセットされた。 思えば私の左奥歯は、30年以上前の虫歯がトリガーとなり

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「あと半世紀も生きたくない」と熟女は泣いた。

レベル50になって以来、私は早くも「余生」のことを考えるようになった。当初はお先真っ暗な感覚だったが、さらに2年経った現在、ようやく「豆球」程度には未来が照らせるようになってきた。 私は決して心配性な性質ではない。むしろ後先考えず享楽的に生きるタイプだ。そうでなければ「行き当たりばったり/その日暮らし」の自転車操業フリーランスを18年も続けられない。仮に私が心配性だったならば、何も積み上げてこなかった己の未来を案じた瞬間、自死してもおかしくない。 幸い自死することもなく、

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「人生を噛み締める」ための自己投資。

当マガジン『熟女はつらいよ!?』において、なんとなくシリーズ化している「8020」問題。

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オバサンと呼ばれたくない熟女

オバサン、BBA、熟女……中年女性を示す名詞はどれも「『女』の時期をすぎた人」的なニュアンスを感じる。そのせいか、該当する年齢の女性の中には「オバサンとは呼ばれたくない」人が一定数いる。 彼女らは、いくつになっても自称「オネエサン」と呼ばせる図々しさを発揮する。むしろその厚顔さこそがオバサンらしさのような気もするのだが、同輩の私が指摘しても気分を害するだけなので、彼女らに対し余計なことは言わず、仏の境地で接するように心がけている。 私個人は、姪が産まれて実質「叔母さん」に

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【潜入取材】熟女の悩みは金で解決できるのか問題(薄毛編)

勝手にシリーズ化第一弾は、男性よりむしろ深刻になりがちな薄毛のお悩みについて。更年期のホルモンバランスの乱れは、あらゆる箇所をBBA化するから恐ろしい。 以前書いた「髪」テーマのコラムも、よかったらどうぞ。 実はもう長いこと気にしていた私は髪が多く、ハリ・コシもあり、パーマがかからないほどのストレートで、自然乾燥でも傷まず、カラーやパーマにも負けず、枝毛切れ毛とも無縁の恵まれた髪質だった。 「だった」と書くからにはおわかりだと思うが、それは若かりし頃の話。レベル40あた

バラ色の人生を続けるために、現実から目を反らさないのが大人の流儀。

長いこと夢を見ていたような気がする。むしろ「現実を直視していなかった」ほうが正解か。 作家になること。 愛する人と結婚して、幸せな家庭生活を送ること。 30年近く掲げていた二大目標(夢じゃないの、確実に叶えるつもりだったの)は、昨年ようやくコンプリートした。作家には15年前になれたけど、もうひとつのほうは実現しそうでできずにいた。うまくいきかけては決裂し、舞い上がっては落胆した。 何事も、継続するのは難しい。仕事もそうだし、パートナーとの交際や生活もそう。 今のところは

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