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キャリアコンサルタントの試験が終わりました(感想)


本日(3月20日)の午前中に実技試験(面接)を終えて、ひとまず私が受験した第16回国家資格キャリアコンサルタントの試験が終わりました。


◆夏、まだ定額給付金の担当をしている頃(既に終わりが見えていた終盤)に養成講座に申し込んで。
◆10月末に始まった養成講座を完全オンラインで年末に修了し。
◆1月中旬からは1か月間ほど対策講座で筆記試験・実技試験(論述+面接)を学び。
◆最後は受講生同士、オンラインで面接の練習を繰り返して。


ようやく今日、「受験」は終わりました。
ちなみに合格発表は4月16日(金)です。



一連の受験生生活を終えて思うのは、やはり周りの方々への感謝です。


養成講座の講師の方々には修了後も最後までご指導いただきました。

同じ講座を受講していた皆さんは、一緒に面接対策でロールプレイングをしながら、言い難いであろうスパイシーフィードバックを丁寧に返してくださって。

職場の皆さんは、早めに帰ろうとする私を引き留めず気持ちよく送り出してくださって、試験直前にはロープレの練習のために時間休暇も何回かいただきました。

そして、妻と娘たちは本当に最後の最後まで応援し続けてくれました。
2か月間、毎週土曜日は丸一日講座を受講していて、お出かけしたり遊んだりもできず、我慢を強いていたところもあったと思います。
それにも関わらず、試験当日は妻と娘たちがそれぞれ「お守り」を持たせてくれたり、試験会場で口にするお菓子やコーヒーを持たせてくれたり、駅までクルマで送ってくれたり。
家族の応援をしっかりと感じ取ることができたから、「申し訳ないな」「一発で合格しなきゃな」などと変に気負わず、自然体で試験に臨めました


本当に皆さん、ありがとうございました!



正直、私はそれ相応に努力はしたと思います。それが合格するのに足りたかどうかは分かりませんが、試験当日も、自分のチカラを発揮できたと思います。


それも大切なことなのですが、今一番強く感じるのは、自分が努力したことへの労いではなく、自分が努力を許される環境にいることへの感謝です。



キャリアコンサルタントの養成講座や対策講座でのロールプレイングなどでは、様々なケース(架空の事例)を目にします。

◆非正規からの転職に悩んでいる就職氷河期世代
◆治療と仕事の両立に悩む会社員
◆廃業した会社の整理をようやく終えた総務部長
◆コロナ禍でオンライン中心の働き方で成長に不安を感じる新人
◆離れて暮らす親の介護のため早期退職を考えるミドル

どの事例も、今の私と比べたらとても困難で、自分の努力だけではどうにもならなかったり、そもそも目の前のことにいっぱいいっぱいで(資格取得といった)努力自体が簡単ではないといった状況にあります。

これらは架空のケースではありますが、こういう人たちは今いたるところにいますよね。決して珍しい状況ではありません。キャリアコンサルタントがまま直面するはずの人々だから、養成講座や対策講座のケースとして設定されているはずです。


講座や試験に向けた勉強をとおしてこういった事例に触れ、さらには「働く」にまつわるミクロ~マクロの様々な課題(女性、若者、高齢者、非正規、長時間労働、リカレント、退職後の生き方等)についても学ぶことができて、ますます自分が努力を許される環境にいることの幸運を強く感じました。

このことは夏に特別定額給付金のチームで過ごした4か月間の中でも、いわゆる福祉的な現場(生活保護世帯やDV避難、療養施設等)と接点を持つたびに感じたことでした。

「努力をすれば何とかなる」なんて状況にない人たちが、この街にはたくさん暮らしている。


努力を許される環境にいる人は、私を含めて、そのことをあまり認知・自覚していないことがあります。
いつぞやの東京大学入学式での上野千鶴子先生の祝辞も近しい意図が込められていたと私は受け止めて、記憶しています。



今回、キャリアコンサルタントになるための勉強をすることが、こんなことを改めて考える機会になったのは、一人の行政マンとしてもとても大切な時間でした。

改めて、私自身が「努力を許される環境にいる」こと、そしてそれを支えたり見守ったりしてくれる家族はじめ様々な人たちがいることに感謝したいと思います。

そして、「努力を許される環境にいる」人たちはもちろん、「努力を許される環境にいない」人たちにも寄り添えるような公務員、そしてキャリアコンサルタントになれたらいいな。(合格していれば……ですが大汗)




★ご報告★

おかげさまで初の著書を出させていただきました!

主に若手公務員を対象に「公務員が充実した気持ちでイキイキと働くことが、住民の幸せにつながる」という信念のもと、「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろう」というメッセージを込めて書かせていただきました。

そのあたりのことは、こちらの記事でもお伝えしています。

よろしければお手に取っていただけたら嬉しいです。

また拙著に関連する記事はこちらのマガジンにまとめて掲載していますので、併せてご覧ください。



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