こんな冬にはほしでもみよう【しまさんの読むRadio】
今年の冬は、何かと独りであることを感じる。
僕の場合は、近くに家族も住んでるし、オンラインでつなぐことができる人もいる。仕事でも人とコミュニケーションをとることが多い。
でも独りだ。
自分がすごく寂しがり屋だ、という話は以前書いた。
で、以前は「どうやって紛らわそうか?」が中心にあったんだけど、最近は「僕はどんなに頑張っても「独り」から逃げられない」ということに気が付いた。
どんなにコミュニケーションをとっても、「独り」と感じるのだから。
だから、今度は受け入れる練習をしようと思った。それがおそらく、これまでの「読むRadio」だった。シェアこそできるけど、執筆するという作業は「孤独」だ。
ライティングしているのはオンライン上だが、頭の使い方は圧倒的にオフラインだ。勝手に「独り」になる。
だから受け入れる練習にもってこいだった。おかげでこの記事が30記事目だった。そして突然書けなくなった。そして今また書き出した。
多分、「独り」を感じたくなくなったのが書けなくなった理由だし、逆に「独り」を感じたくなったら書きたくなってくるんだろう。
だから一思いに書こうと思う。
こんな冬には。
星のかけらを探しに行こう。
冬の夜空はキレイだ。空気が澄んでいるとは言うけど、それ以上に空に夜という塗料がばっちり塗られている気がする。そこには、天然のイルミネーションとも思う星が光っている。
ここで取り上げている曲は「星のかけらを探しに行こう」(福耳)で、曲の季節は夏、かつまた恋人になろう、という告白の曲でもある。
季節は逆だし、恋人になろうではなく孤独でも星のかけらを探しに行こうというこの話とは全く関係がない。でも今聞いて個人的に響いてしまったので取り上げてしまった。
冬の方が、もしかしたら星のかけらは見つけやすいかもしれない。誰かと探した方が早いかもしれないけど、それは誰かの見つけた一番星に過ぎないかもしれない。
だったら、寂しいかもしれないけど、独りで、夜の塗料に塗られた空にある、星の小さなかけらを、それも誰も見つけられないような、でも大切にとっておきたいものを見つけたい。
"北に一星あり。小なれどその輝光強し。"
大学入試時代に、小樽商科大学という大学を受験しようと思ったことがある。その大学の学章は「ヘルメスの翼に一星」。学校の伝統を象徴する言葉は「北に一星あり。小なれどその輝光強し。」
僕自身は結局この大学は受けなかったけど、この言葉がいまだに僕を照らしている気がする。残念ながら「北」ではなかったけれども。
独りでも、いい。
小なれどその輝光は強くありたい。
冬であれ、独りであれ、誰かの見つけた一番星じゃなく、僕が見つけた光を、星のかけらを探しに行こう。
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