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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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040.ネタバレ考 

読書日記を書きながら「ネタバレ」対応どうしようかな、と思う時がある。少し踏み込んだ内容の感想を書くのにストーリーに触れざるを得ない時とか。SNSを見ていると、時々「ネタバレ」関連で激怒している人がいるし。曰く、ライブのセットリストを知りたくなかった、(スポーツの試合やドラマを)録画で見る予定だから結果を知りたくなかったetc. そんなにまっさらな状態で見たいならSNSなんて見なきゃいいのに、自分で見ておいて怒っているのもヘンな話だと思うけど。

私はネタバレ、特に気にしないんです。結末がわかっていても楽しめるタイプで。絶対助かるとわかっていてもピンチなシーンでドキドキできる。去年のWBCも再放送で見ましたw
気に入った映画やドラマを何度も見るのも好きだ。市川崑監督の「細雪」はDVDを持っていて、台詞を言えるくらい何度も見ました。市川崑監督作品は台詞を音楽のように楽しめて、義太夫狂言(人形浄瑠璃から歌舞伎になった作品)と通じるところがあるな〜と思います。

イントネーションが面白くて真似したくなる台詞ばかりの「細雪」

一時期、歌舞伎にハマって、松竹座や南座、歌舞伎座などに観劇に行ってました。歌舞伎の興行はたいてい「みどり狂言」と言って、よりどりみどり、いろんなお芝居の面白い場面のみ上演するのです。初めて行った時、一幕目のお芝居が途中で終わって、二幕目は全然違うお芝居が始まったので、とても驚きました。お芝居の人気シーンだけ演って終わる。なので、舞台が始まる前に番附(パンフレットのようなもの)でお芝居のあらすじをよく読んで、どんなお芝居の中のどのシーンが演じられるのか確認してないとわけがわからない。結末もあらすじで知るw ネタバレ必然な感じです。この方式は、面白い有名なシーンだけ楽しめ、それを役者さんがどんなふうに演じるのかな?というワクワクがあるのと、観客は結末を知っているので「この後死んじゃう」とか「意地悪してるけど実は味方」などの芝居の複雑さを楽しむことができます。
ちなみに、お芝居の序幕から切りまで全幕上演するのを「通し狂言」と言います。私は「伽羅先代萩」を通しで見たことがありますが、それぞれの幕が単体で繰り返し上演される中で演出が個別に進化しているので、通しといえど、違うお芝居をくっつけているようでした。

いろんなどんでん返しも知った上で鑑賞する歌舞伎

ライブも、セットリストがわかってても楽しいし、知らなくても楽しいです。もともとクラッシックのコンサートに行ってたので、それはチケット発売時にセットリストは公開されているから、事前に知っていることへの違和感はないですね。もちろん、好きな曲やレア曲のイントロが流れて、キャーー!!ってなる楽しみもありますが、それに関して強い執着を感じたり、他人を非難する気持ちにはならないです。

名作はストーリーや構成だけでなく、台詞、演出、演技、演奏、美術、衣装等々、楽しめるところがたくさんあるから、多少ネタバレしても気にならないのかも。反面「アクロイド殺し」や「恐るべき太陽」、「シックスセンス」みたいな仕掛けのあるもののネタバレは、手品の種明かしになってしまうから絶対NGですよね。初回は何も知らずに騙されるべきかと。

結末まで詳しく書いてしまうのや、あらすじサイトやショート映画は言語道断として(取り締まる方法はないのかしら?)、ある程度の感想は許してもらって、ネタバレが嫌な人は、関連情報がありそうなサイトやSNSは訪れないようにするなどの自己防衛をし、観覧後に感想を分かち合えたら、と思います。

などと、考えたのでした。


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