ソムムー) ラオスの食べ物ログ

はじめに

私は食べることが好きです。
なので海外を中心にあれこれ食べた”これ”というものを記録していきたいと思います。

悲願、ラオスで食べてみたかったもの 生の豚肉の発酵食”ソムムー”

豚肉は生では食べられない、
そんなことは当たり前のこととして幼少から知って生きてきました。
その豚肉を発酵させることで生で食べられるということを私が知ったのはつい数ヶ月前。2024年の春のことです。所謂、熟れ寿司(なれずし)ですね。
鎌倉の親しい小料理屋というか、料理上手のYさんがお店で出してくれて、その際に知りました。
ただ、Yさんは衛生面から流石に生肉は出せないとのことで、加熱調理した(低温調理だったか??)ものを、ソムムーのインスパイアとしてかなり上品なエスニックテイストにして提供してくれました。
それは勿論、美味しいものでした。


Yさんのソムムー トマトやスパイスで味付けもされており、それはそれは美味


心に残った本場のソムムー

ただ、Yさんのソムムーはかなり凝っており、味付けもオリジナルのようでした。
その後も「生の豚肉を食べる?!?!」という好奇心を惹かれずにはいられない情報が、私の記憶に残っており、いつか食べてみたいと思ったものです。

そして、実食のタイミングは意外とすぐに訪れます。
退職して、ラオスに行くことにしたのです。


ラオスにて本場のソムムーを見つけるまで

ラオスに行ってもソムムーはそう簡単には食べられませんでした。
飲食店や屋台に入るたびに「ソムムー??」と訪ねますが見つかりません。ネットの情報では笹にくるんでいる物が多いようだったので、笹で巻かれた食品を見るたびに聞いて回りますが、答えは「No」ばかりでした。

ただ、ソムムーかどうかの問に対してNoで答えてくれるということは、
やはりポピュラーな食物のようだと、希望を捨てずに回りました。

実際にソムムーにたどり着いたのはラオスについてから8日目でした。
前日も利用したバンビエンのTake outのお店(ロードサイドの掘っ立て小屋)が美味しかったので翌日も伺ったところ、また笹でくるまれたものが見つかり、なんとこれが遂に、
”ソムムー”だったのです!!
余談ですがこのお店は二店が入っており、一方のお母さんが信じられないほど日本語の上手な親切な方でした。ラオスは英語が通じない場も多いので、まして日本語が話せる方に会えたのは驚きでした。そしてソムムーはそのお母さんの隣の店舗で購入しました(なんじゃそら)。


本場のソムムーです、これが

まずは写真を記載します。

笹を剥くと、きれいな生豚の巻物が出てきます。
成人男性の親指日本分くらいの大きさですかね。
正確ではないですが、80円程度だったと思います。
ラオスは食事がタイよりも高く、なんだかんだ一食あたり300〜700円程度の体感で、この価格。
なので現地ではいくつも購入してパクパクつまむのかもしれないですね。
割るとこのような断面。
肉の他にミミガーのような軟骨、青唐辛子、にんにくの刻みが入っています。


口に入れる前の葛藤

正直、笹を剥いた際に、あまりの見た目の生っぷりに尻込みしました。
ましてラオスですからね。
食品も水も氷も気をつけていたところに、今更生肉を食べるのか、、、という。

ええい、ままよ!!と気を取り直して、箸を入れて割ります。
中もきれいな桃色です。こんなにきれいな生肉はラオスでお見かけしたことがありません。
あとは食べてみるだけです、こういうとき、自分のバカさがいいなと思うのですが、5秒もすれば考えるのが無駄だという方に至るのですね。
(関心があるものを前に、悩みつづけるストレスに耐えられない。)

味について

さて、意を決して遂に食べてみました。

最初、予想外な淡白な味に、あれ?!味ついて無い?と困惑しました。

その後噛んで味わうと、最初に感じたのはにんにくの強い風味です。
食感としては生ハムのような感覚が5割、ミミガーのようなコリコリが3割、にんにく、唐辛子などの刻み野菜の感触が2割といった感じです。
味についてはにんにくの後に豚肉の少し塩っぽい旨味、ミミガーのような淡白な軟骨の味わいを感じました。

美味しい!きっとビールといっしょに食べるものですね!!

総じて、豚の味のインパクトが強いわけではありません。
こういったら何を求めて食べてんだ、という話ですが、非常に清潔な味わいですぐに安心しました。
味としてはミミガー3割、にんにく3割、生ハム2割、唐辛子や笹などのその他1割。
キッチンで餃子包んでいる際に、生ハムとミミガーを手でつまんだ感じですかねー。
こういうと全然美味しそうじゃないですが、
一口食べればパクパクつまめる淡泊でにんにくの香りの強い一品でした。美味しいし、いつか思い出して食べたくなるような。

唐辛子は外して食べないと、とても辛くて食べれませんので、ご注意です。
食の世界は広く、自分の常識ではチャレンジかもしれませんが、美味しいものがあるので、今後も試して行こうと思いました!

以上










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