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人間にとって、都会生活と田舎生活、どちらが心地良いか【マズローの5段階欲求で考えてみる】

2ヶ月前に、埼玉から種子島に移住しました。

1年間の期間限定で移住した種子島の家は、趣のある伝統的な住まいです。家の中に大きなムカデやネズミなど、虫や謎の生き物が頻繁に出現。そしてボイラーが壊れてお風呂に入れなかったり、トイレが詰まったり。ドラクエで言うなら、街の中で安心してたのに、突然敵があらわれる、そんな感じです。

いっぽう、埼玉の住まいは「そらどまの家」といって、簡単に言えば最先端かつ日本古来の良さを生かした、快適な家です。高気密高断熱、かつ外部の新鮮な空気も取り入れ、気温と湿度調節までしてくれる。除湿をしなくても、梅雨時期ですら室内はカラッとしている。人間にとって快適そのもの。買い物だって、車で30分も走ればイオンやコストコなどなんでもあります。

なんだかんだ、日本はインフラも整い衛生的な生活環境。特に都会生活では、基本的な欲求のうち、2段階目の「生理的欲求」と「安全欲求」まで十分に満たされていることを、田舎生活を味わって改めて実感しました。いつでも、どこでも、食べたいものが食べられる。トイレも困らない。病院だってすぐに駆け込める。

これらの基本欲求が満たされないままだと、モチベーションは下がります。特に、都会生活に慣れている人間は、比較してしまうので余計に生活満足度が下がるかもしれません。

しかし、種子島には、あるいは田舎生活には、それより高次、3段階目の「社会的欲求」が満たされやすい環境があると感じています。 

とにかく、人との関係性、触れ合い、助け合いに溢れています。人間本来の温かさ、なのかもしれません。都会では、なかなか味わえない濃密さです。そして、遊ぶ施設やショッピングセンターなんかもないので、家族との時間が増えます。ちょっと時間が出来たら、海辺で遊んだり、畑を見に行ったり。

それに加えて、手付かずの自然に囲まれながら、人生や生き方について考え、5段階目の「自己実現欲求」も今までとは異なる満たされ方をしているように感じています。

さらにさらに、これは種子島だけの特別ですが、「種子島宇宙センター」があります。未来のロマンもすぐ近くにある。

もちろん、欲求の種類は人それぞれだし、都会生活が性に合う人も多いでしょう。競争に打ち勝ち、欲しいものを手に入れることで「承認欲求」や「自己実現欲求」を満たす生活です。

ただ、それだけが正解ではないだろうし、都会と田舎、両方の良いとこどりをする生活も可能なんじゃないかと思い始めています。全てを得るのはなかなか難しいので、結局は何を選択するかなんだけども。

これを最後まで読んでいただいた奇特な方は、もしかすると、田舎生活をどっぷりと味わう機会を作ることで、よりハッピーな人生を見つけられるかもしれません。

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