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不安との付き合い方

もう数年前から、夜横になったときに喉に違和感を感じるようになった。
普段は気にならないのに、寝る前に気になるものだからそこに気持ちが集中してしまって眠れない。

喉に何か詰まっているような嫌な感じ。
錠剤をうまく飲めなかったときのような感じ。

最近は日中も気になるようになってきた。

前の職場でのご利用者で似た症状の方が咽喉癌になって、声帯を取った。
今は母のこともあるし、仕事も秋までは休めない。
何よりも不快だ。

思い切って病院に行ってきた。
診てもらってどこも悪くなければ安心。

ただ、お医者さんに
「こんなことで来たの?」
みたいなことを言われるのは嫌…小心者だから。

なので口コミが良い耳鼻咽喉科を調べた。
口コミが良いだけあって、ネット予約していったにも関わらず1時間以上待った。

診察で症状を伝えたら、鼻からカメラを入れて診てくれた。
思った通り、気になる所見はなかった。
そして、これも思った通り漢方薬を処方された。

半夏厚朴湯

不安が強かったり、眠れなかったりする場合に処方される漢方薬。
ドラッグストアでも「のどの違和感を感じる人」向けに販売されているので知っていた。
きちんと飲もうとしたらそこそこの金額がするのでいつも買おうか迷っていた。

飲み始めて2週間くらい。
今のところあまり変化はない。
変化はないけれど、重大な病気ではない、と思えば気が楽になる。

漢方薬よりも「心配な所見はない」という事実が効いている。

不安との付き合い方は難しい。
不安からくる病気になったときに思ったのは、不安になるから病気になるのではなく、「不安があることに気づいてしまったから不安になる」のである。

不安の素は誰でも持っている。
その不安が大当たりしてしまうと、そこに不安があることを実感してしまう。
実感してしまうと、次なるリスクに備えようと身構える。
それが次の不安を呼んでしまう。
自然の防衛本能。
一度その存在に気づいてしまったら、もう気づかないふりはできない。
自分の影みたいなもの。

まっとうに生きていればたいていのことは
「何とかなる」。
まっとうに生きていても、「何とかならない」ことに遭遇すればそれが体験になってしまう。

しかたない。
これからもずっと付き合っていくしかない。
次への不安に身構えるのはまっとうなこと。
不安があっても
「何とかなるだろう」
と思えた頃が懐かしくもあるけれど…。

ここまで思えるようになっても、今回の喉のつまりや不眠みたいに表面に不安が出てくることがあって、そのたびにちょっぴりがっかりする。

ここ(note)ではこうやってアウトプットするけれど、普段は人に言わない。
「誰でもそうだよ」
と言われるから。

誰でも大なり小なりあっても、自分はそれがつらくてたまらなくなる時があるのだからしかたない。

不安があっても、それが「取り返しのつかないこと」になるとは限らない。
というか、今こうやって生きていられるのは「何とかなってきた」から。
不安との付き合い方は、不安をつぶすための根拠を見つけたり、「何とかなってきた」ことを意識していくことが大事かな、と思う。

まぁ、こんな風に思える事自体きっと「大丈夫」なんだろう。

ここでアウトプットして、結構すっきりするもんだ。
よし、これで明日も頑張ろう♪




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