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会議ファシリテーションを行う際に大切にしていること(テクニック編④「方針と方法を切り分ける」)

先日から、私たちがお客様に向けて行っている会議ファシリテーション(問題解決会議)のことを書いています。記事を読んでいただくことで、私たちが普段どのようなことを考えてファシリテーションをしているのかが、見えてくるはずです。

目次の記事はこちらをご覧ください。↓
(目次にこれまでの記事のリンクも貼っています)

先日からはテクニック編を書いています。
前回のテーマは、変数と定数を切り分ける でした。

今回のテーマは、

方針と方法を切り分ける

です。問題に対しての解決策をつくるとき、方針レベルと方法レベルでつくる解決策では、その後の動きが変わってくるよね。というお話です。

例え話からいきます。

某コンビニエンスストアで、新人さん(佐藤くん)がアルバイトとして入ってきました。店長は、佐藤くんにこう伝えました。

佐藤くん、お客様をレジで待たせないようにしようね。」

これは、方針レベルで伝えているのか、方法レベルで伝えているのか、どちらでしょうか?

答えは、方針レベルです。

では、これを方法レベルで伝えるとどのような伝え方になるでしょうか?

「佐藤くん、お客様が2人以上レジで並んでいたら、レジをもう一つ増やしてね。」(一例)
です。

両者は何が違うでしょうか?

方法の方が具体的ですよね。私が言うには、方法は誰が聞いても何をしたら良いのかわかるものです。

方針を伝えるだけだと、解釈が人によって異なるので、行動に振れ幅が出てしまいます。(4人待ってても、「お客様は待ってない」と解釈する人もいるかもしれません。極端ですが笑)

方針レベルで伝えるのは悪くて、方法レベルで伝えるのが正しい。
という話ではなく、状況や人によって使い分けられると良いという話です。

もっと業務に即して考えてみると、

「情報共有が足りていなくて、保護者の方々への伝達漏れが起きている」

という問題があったとして。
(本来はもっと問題を特定しますが、今回は割愛します。)

方針レベルの解決策だと、「情報共有していこう」です。おそらくこれだと、最初はみんな気をつけたとしても、しばらくしたら元に戻ってしまうと思います。

では、これを方法レベルで考えてみると、

  • 「●月●日までに山田さんが伝達ノートをつくる」

  • 「●月●日までに山田さんがトランシーバーを買う」

  • 「●月●日までに●●というシステムを導入する。山田さんがシステム会社に●月●日までに問い合わせする」

※解決策をつくるときに、期日や担当を決めるのも重要です。

といった形になります。方法レベルで解決策を作ると行動が変わりやすくなります。もちろん解決策を実行すると、新たな問題が浮上することもありますが、そうなったらまた問題解決すれば良いです。

大切なことは、「小さな成功体験を積む」「うまくいった実感を得る」ことです。そういった積み重ねが、組織の空気をより良くのだと思います。

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