見出し画像

知床リベンジ!/知床ネイチャーツーリズム EP 2 シマフクロウ撮影備忘録

北海道に旅行するなら1番やりたいことをやろう…それはシマフクロウと出逢うこと。昨年初めて訪れた知床の2日間の夜だけではシマフクロウとは出逢えなかった。ただ森の奥から聞こえる彼等の鳴き声は神聖すぎた。だから今年、2024年いまふたたび知床へ飛んだ。

羅臼の民宿、鷲の宿ではシマフクロウ オブザバトリーという観察施設がある。詳しくはウェブサイトに譲るが(http://fishowl-observatory.org/index.html)ルールを決めて人間が観察小屋から観察する際、人間の存在が彼等の邪魔をしない体制を作り上げている。この宿でシマフクロウと出逢うためには、ルールに従い負荷を出来るだけかけないよう観察する必要が私たちにある。そのことを念頭に置いて観察したい。次回の参考に備忘録しておきたいと思う。初めて訪れる人にも参考になるかもしれない。

■シマフクロウオブザバトリーで推奨するカメラ設定
(1)撮影モードをマニュアルモードがシャッター優先モードにする
(2)シャッターを必ず1/80秒にしする
(3)レンズの絞りを一番明るくする
(4)ISO感度をF4で3200、F5.6で6400に設定する
(5)AF補助光をOFFにする
(6)ホワイトバランスは、オートか太陽光に設定する
(7)RAWで撮影を推奨する

シマフクロウオブザバトリーではシマフクロウに優しい本格的写真撮影が可能な特別製の照明装置を設置していて、シャッタースピードは1/80秒である必要がある。レンズに関してはフルサイズ450-500mm相当F4レンズが推奨されていた。

■撮影場所
今回は観察小屋ではなく生簀に1番近い部屋から観察している。観察小屋と比べて画角や被写体までの距離が変わるはず。

■私の機材
ボディ:オリンパス  OM-D E-M1 MarkII
レンズ① オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
レンズ② OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS

■焦点距離
レンズ①300㎜:部屋からの300㎜は羽を広げた際に全てが写るくらいの範囲が撮れる。トリミングにも適したサイズだが画としての迫力に欠ける。結果としてこのレンズにテレコンを入れて160-600㎜にするのが正解だった気がしている。

300mm  F4  1/80  ISO6400

レンズ②1200㎜:深夜でAFが利かなかった。仕方なくマニュアル撮影した。そのせいで絞りを効かせて被写界深度を稼ぎピントを合わせようと試みた。暗くなるのでISOを上げて対応したせいで画質が低下した。最新の機種で追随AFが効き高感度耐性があるカメラが必要と痛感。生簀で撮ろうとすると600㎜前後、採餌シーンは1200㎜前後の距離が多用した焦点距離となった。

746㎜ F6.1 1/80 ISO8000

■その他
現場での画像確認はスマホだったのでピントの確認や感度によるザラつきなどわからず現場での修正が出来なかった。ライトがグリーンだと気付けず途中でG値を-6にした。やはりiPadを持っていき確認すべきであった。

■シマフクロウの出現時間に関して
フクロウと言えど深夜は夜目が利かないようで、最低でも月あかりの照度がいるそうだ。そのため、日没前後~月が沈むまでが第1の出現時間。日の出前の時間~が第2の出現時間となる。観察人数が多ければ遅い時間に出現すると思われる。第1の出現は予想がつきやすいが、第2の出現時間である朝方はその明るさがこちらからでは(人からしたら)わからないので難しいところがある。2日目は2時以降と思っていたがそれより早く出現している。

月の入り時刻 23:47
日の出時刻 3:35

初日
19:45分頃 祝 初遭遇
23:30頃 2度目の出現、すぐに飛び立ちそのすぐ後に戻ってきたが、戻ったと思ったのは別個体だったようだ。
2:42頃 3度目の出現は2羽同時

2日目
21:32頃 1度目の出現
1:43頃 2度目の出現
2:21頃 3度目の出現
日の出時刻 3:35

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?