ぽろっと、西日暮里。
昨夜私は、西日暮里にいた。
スパイシーな香りに包まれて。
***
ことの発端は昼休み。
noteで豆千さんの投稿を見たからだ。
豆千さんは、つる・るるるさんの記事をきっかけに最近フォローさせていただいたnoterさん。
プロフィールにあった「ビールの呑める図書館」というワードにくすぐられて、ぜひお話ししてみたいと思っていた。
そんな豆千さんの投稿には、こんな一文が。
西日暮里BOOK APARTMENTは、ひとますサイズの書店がたくさん集まった場所で、豆千さんもその一角で小さな書店を営んでいる。
小さな書店たちも気になるし、豆千さんにもお会いしたい。仕事終わりでも、なんとか間に合いそうだなと思い、急いで旦那にLINEした。
「仕事終わり、西日暮里にいってくる。」
そっけないかなと思い、もう一つ送る。
「ごはん遅くなっちゃうから、外で食べる?」
「お、いいね。いこうよ!」
すぐ返ってきた、ありがたい。
本当はごはんより、1人でいくのが心細かったのさ。
ここだけの話ね。
***
腹ペコでたどり着いた西日暮里。
うまい匂いがそこらじゅうから襲ってきた。
「駅から徒歩30秒」
本当か?と思ったけど、本当だった。
そして例の匂いは隣のカレー屋さんが犯人だ。
店内には、話し込む男性が2人。
きっとこの人だと思った方に「志麻です」と声をかけた。あぁ!と言ってくださったと同時に、隣の男性にお久しぶりですと声をかけられた。
なんとよく知る編集長さんではないか!
年末の文学フリマから、2度目まして。
まさかいらっしゃるとは思わずびっくり!
うれしい遭遇にほっこり。
再会の嬉しさに花を咲かせたら、その後は豆千さんにおすすめの本を聞きつつ、店内をゆるりと歩く。どれもこれも魅力的な本ばかり。
結局、最初に進めてもらった本を購入した。
そろそろごはんのことばかり考えてしまいそうなので、この本を大事に抱えて、「またいつか」とお暇した。
ふらっと、ぽろっと、西日暮里。
飲んでもないのに酔い気分。
いつかビールと本に囲まれた図書館を想って。
【おしまい】
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