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親子旅。 in京都・滋賀①
母と私はよくこう言われる。
「友達?」「姉妹みたい」
「そっくり!」「同じじゃん」
最後の「同じ」関してはもはや良くわからない。笑
それくらい似ているってことかなぁ。
でも、本人達は思わず首を傾げてしまう。
性格も違うし、顔はあまり似ていない(と思っている)。
強いて言えば、背格好と服の趣味が似ているくらい。
ただ、これだけははっきりと言える。
これほど「好き」の感覚が同じ人はいない。
「あ、いい」と思うものがわかる。
どこがいいと感じているか、逆にどこが「好き」と少しズレるか。
多分1ミリのズレもないくらい、感覚が一致している(と思っている)。
母と出かけると、性格の違いから言い合いになることも多い。
仲がものすごくいいとも少し違う。ただ、「好き」と思う感覚が同じだから、否定されないし、いいねと言い合える関係が心地よい。
私には兄弟がいない。
でも姉がいたらこんな感じなのかな?と思う。喧嘩もするけど、なんだかんだ一緒に行動したり、相談したりする、なんでも話せる同志のような存在。
そんな同志のような母と、2月に旅行した話。
***
Day1
東京駅は何度行っても難解すぎる。
特に待ち合わせは厄介だから、途中駅で母が乗ってくる電車の改札まで迎えに行き、合流した。混雑を想定し、出発日を平日にしたのは正解だった。
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お昼過ぎ、京都着。
昼食で目当てのお店があったので荷物をロッカーに預けたらすぐ、東山方面のバスに乗った。バスが止まるたび、どんどん車内に人が増える。そのほとんどは外国人観光客だった。
バスを降りると、そこからさらに徒歩10分。
時刻はすでに14時ちかく、そんな時間でも店前にはまだ5,6人ほど並んでいた。最後尾にもいい匂いが漂ってきて、空腹すぎて縮んだ胃が刺激された。
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(写真提供:母)
店の周りは目立った場所ではなく、静かな生活の中にぽつんとある感じ。でも目指してくる人は絶えず、15時閉店なのに私たちの後ろにも列ができた。
店の人たちはこの混雑も日常のようで、慣れた動きで回していく。普段行列には好んで並ばないから、こんな風に案内にストレスがないのはとても嬉しい。
そしてついに、その時がやってきた。
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(写真提供:母)
あっさりしているのに、とにかくカレーと出汁が美味い…!
あまりにも美味しくてレンゲを持つ手が止まらない、最高のお昼ご飯だった。
腹の底から温まったら、今度は西へ。
10分ほど歩いてたどり着いたのは岡崎神社。
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かつて付近一帯に野ウサギが生息していたことから、兎が氏神様の神使いとされたらしい。うさぎ好きとしては外せないスポットだ。
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可愛いうさぎ様たちをたくさん拝んで、眼福。
ほくほくした気持ちでさらに西へ。
行き着いたのは平安神宮。
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こちらには若い着物女子がたくさん。今はこんな着こなしが流行っているのか〜と眺めていたら、「写真撮ってくださーい」と頼まれたのでパシャリ。
大学生くらいかな、可愛いなぁ。
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いつみてもここの道路は広い。
「きっと私が首からカメラを下げていたから、声かけてきたんだろうね」なんて話しながら、陽の傾きつつある市内を南へ下る。
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駅に行く途中、趣あるギャラリーを母が発見。
写真の展示をしているらしい。1階部分だけ写真OKだったので、恐れながら写真を撮らせていただいた。
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歴史ある古都から、現代アートの世界まで。
静かに燃える炎のように、迫力ある作品達の圧をひしひしと。
1000年の歴史から未来まで。
一気に時間旅行したような一日だった。
【つづく】
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