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永遠に中学生な推したちと、久しぶりに給食を食べた話。

推しのいない特典会に行った。

いや、
正しく言うなら

推しの(グループが数日前にいたけど今は)いない特典会(をやっていた会場)に(研究発表で)行った。

私の住むのは北の大地、北海道。
東京に出るのは夢。生まれてから今までに2回しか行ったことがない。

ライブはやってないけど。
なんのイベントもないけど。
私は、

推しのいる東京にいた。

それだけで嬉しい。
正直イベントあればなぁとは思ったけど、推しが数日前に立っていた会場に自分も立てる。それだけでよかった。


私は私立恵比寿中学エビ中ヲタクだ。
通称、エビ中ファミリー
風見和香(ののかまる)推しであり、ののかまるの犬(ファン名称)である。


夢の東京に行く数日前、私はあることを思い出す。

「エビ中カフェ、期間延長!」


忘れてた。すっかり。ぽっかり。

私立恵比寿中学の最新シングル「kyo-do?」に合わせて開催されていたコラボカフェ、「私立恵比寿中学の給食の時間」

研究発表の日程が出たときはまだ期間が延長されていなくて諦めていた。ちゃんと諦めないと研究発表にも影響が出てしまうかもしれない。だからコラボカフェのことをすっかり自分と絡めるのをやめていて、気が付いたのは東京出発1週間前ほど。

いける。


これ、いけるかもしれない!!


すぐさま研究担当の先生に連絡し、無事自由時間(ただし夕方から夜までの短い時間)をゲット。
予約をし、銀行からお小遣いをおろした。

頭の中は心配すぎる研究発表4割、エビ中カフェ6割。
初めての渋谷。初めてのコラボカフェ。どんな初めましてが待っているかと思うだけで、わくわくが止まらなかった。


そうしてやってきた当日。

無事発表準備の展示を完了させて、予定より少し早めの自由時間をもらえることに。

慣れない電車。私の地元はまず電車じゃない。(電気で動いてない)それに、Suicaどころか自動改札すらない。駅員さんに切符渡すスタイルをこの令和の時代も続いている。鉄道に関しては吉幾三状態。

スーツから私服に着替え、ホテルを出発。
乗換案内を見ながら、予定通りの電車に乗る。

だがしかし、やはり私はやりたくなる。


そうだ。

恵比寿で降りよう!


相変わらずのフットワークの軽さがまた自分を追い込んでいく。

一駅は余裕。電車で一瞬だし、北海道に比べちゃ近すぎるだろww
と本気で思い込んでいた。
ちなみに地元北海道の実家の最寄り駅から隣駅までは8kmある。健康のために一駅歩くなんぞそうそう簡単にできない。ダイエットというより森に沿って歩く登山である。

でも。その。あの、、

ごめん。東京舐めてた。

意外に遠い!!別に登山だとか山道とか、絶対歩けないこともないけど、思ってたよりずっと遠い。

そして私のフットワークの軽さは自分の意志反して加速する。
恵比寿から直線的に渋谷に向かえばいところ、代官山方面の聖地巡礼をしながらぐるっと渋谷へ向かった。

踏み出してしまえば、もう、遅い。
見たことない街、見たことない人、お店。楽しいっちゃ楽しいけど、私の体力はもうすでに北海道からの移動と研究展示で0に近かったのをすっかり忘れていた。

もし、素直に渋谷で降りていたら。
イベントをよくやってるタワーレコードにも行けたし、渋谷TSUTAYAにも行ってみたかったし。あの、あれ、なんだっけ。おしゃれなお店で食べ歩きとかしてみたかった。

そんな小さな後悔と汗と、虫さんパラダイス。
充電が少なくなったスマホを握りしめて離せない。これ、カフェまで持つのか?
そんな心配を抱えながら、細い坂道を突っ切って、一歩一歩重たい足を前に出す。

渋谷にいたハチ公パイセン。まじかっけーっす

そんなこんなで。


やっと到着!……だよな?


Googleマップでは到着したことになってるけど、あきらかにそこにカフェらしき入口はない。最終関門にして迷子。

その後、なんとかTwitterで送ってもらった写真を頼りにカフェ入り口を見つけ入店。ちなみに2時間半あった時間の余裕は予約3分前到着という何ともギリギリにまでなっていた。(おまえが悪い)

階段を下りたその先にはアイドルカフェとは思えない灰色で無機質な空間とイケイケのお兄さん。やば、また間違えたか?(先ほど一瞬違うビルに迷い込んだため)と思ったそのとき、

「あ、カフェのご利用ですか?」と。

「あ、はい」と聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさでしかビビッて声が出なかった。だって、明らかにこの空間はカフェじゃない。このお兄さんたち何者なんだよという恐怖。アイドルカフェの店員にしてはごつい。

「こちら右手に曲がってください!」と言われるがままに進むと、

見えたときの安心感はパない。な?

あった!

薄ピンクの柔らかとした場所。天井に設置されたモニターからライブ音源が聴こえる、、

そうか。
ここは正真正銘の、エビ中カフェなんだ!!

お兄さんごめんなさい!一瞬ここは私の来てはいけない場所だと思いました…
優しくご案内してくださりありがとうございました。
(後ほど調べてみるとお隣はボクシング・フィットネススタジオだった)

お客さんけっこういるのかなぁと思っていたが、まさかの先に並んでいたお姉さんと私の二人のみ。ほぼ貸し切り状態。

天国!!

こ、ここにエビ中がいたんだ!
テーブルや壁に残された落書き。流れるエビ中MVや映像。等身大パネル。
大好きなエビ中でこんなにも溢れた空間が存在していいのだろうか、いや、私なんかがここにいてもいいのだろうかと不安になるレベルで幸せだった。

お好きな席にお座りくださいということだったので、もちろん。

そうだね!ののかまる!
ののかまるの犬なので、、

座りますよ!そりゃ!
先ほど忠犬ハチ公パイセンにご挨拶してきたのでね…私も忠実に誠実に推しに向き合います。ののかまるの犬なんで。
(引かないでください)


QRコードを使いスマホでメニューを頼んでからは店内散策。


衣装展示!!

飾られていたのはファミえん衣装と中吉の制服。

ネクタイのキラキラから私の知らない何かを感じました
スカートの!透け感たまらん!真山さん!
(同日同時間帯行われていたアイドル歌会っぽく)
(下の句求む)

衣装展示をしているところすら見たことなかったのでとっても感動。
これ、動画で見たやつだ……!本当にこれを着てステージに立ってたんだ!

遠くから見てもわかるウエストの細さ。絶対私ならこれ着れねぇ、、、

そして衣装の細部。
めちゃくちゃ凝ってつくられてる。ステージに立ってしまえば見えないし、着ている本人たちにしかわからないような部分もたくさん。

細かすぎる、、、

袖の裏地、スカートの模様、ラメや模様、、
この衣装赤いなぁぐらいしか思っていなかったことを反省。その赤がどう作られていたかとか考えてこなかったなぁ。これからは衣装もっと見ます。


メンバーの私物まで展示されてた。

こ、こんなものまで見てもいいのか、、、

なんだかんだJKの私からは1番親近感のあった私物
この裁縫セットたちは回収後も高校で使うのかな
意味わからん!と言いたいところだけど。
小林さん、私も小さい頃持ってました笑

いざしっかりこういうものたちを見ていると、エビ中も中学生だったんだなと思わされる。
そりゃそうやろ!って話ではあるけど、私たちはメンバーが通学するところも学校でキャッキャウフフしてるところも見ることができないから。

アイドルの私物、キャー!!というより、
なんだかほっとできるような、エビ中らしいスペースだなぁ。


ここまで展示品について触れてきたけど。

壁の落書きもまぁ面白くて!!


なぜうさちゃんにその鼻とポッケを…
強すぎるぽー様!うしろの野郎ちょっと気になるけど笑
シマウマとやらも見つけましたが、足が5本で同じ顔してました。テンプレ決まっとんのか
やっぱ福岡は修羅の国ですからね、、、笑
まるー!!(従順)

個性豊かなイラストたちがありまくり。えまゆなの絵はパッと見てえまゆなだとわかる。それくらい、あの、個性。

そして。
きっと誰かが描いてくれたのであろうフォトスポット。

うさちゃんになったおじさんがどれくらいいたのか気になる

もちろんエビ中メンバーたちも写真を撮っていた場所。
え、いいんですか?こんなことやっっちゃっても誰も怒んないんですか!

エビ中カフェ公式Twitterにてメンバーたちが写真を撮っている様子。

もはや人間の耳の位置にうさ耳を生やした小林のぽーさん
さすがの姫&さすがの中山莉子
ひざ曲げてしっかりうさ耳を定位置にしたののかまる

そして私、シマまる。

手刀を打ち込んでおきました。

小さい頃に家の柱で身長を測った以来です。
この手の位置が一応頭のてっぺんなはずなのですが。

あれれ、おかしい。いや、だって、ね?私だって一応エビ中さんと同世代のJKですよ?小学生じゃないもの!
(未だ小学生料金で計算されかけることがたまにあるミニマム人間)

ちなみに。

等身大パネル!!

東京店には安本彩花さんとヤーn、すみません、仲村悠菜さんがいらっしゃったのです。(楽しくなっちゃって仲村さんを撮り忘れるミス)

「左に見えますのはヤー仲村です」の安本彩花さん

まぁなんとも。
ま゛ぁぁなんとも!顔が小さい!細い!薄い!(パネルだからだよ)

ライブではステージと客席というきっぱりと線引きのされた距離でしか見ることができないエビ中メンバー。それを誰に止められることもなく、どの角度からどれだけ見ても触ってもいいなんて!

さすがに手刀は打ち込めないのでガンつけておきました。

手の届かない存在は、背の届かない人でもあるんだなぁ。
サザエさん風に上げた手の位置にちょうど頭が。
ちなみに悠菜ちゃんのパネルもちょっと見上げないと目が合わなかった。


身長はしょうがないっちゃしょうがないけど。

エビ中はアイドル。
私と同じ女の子で、私と違ってアイドルな10人。
スタイルも良いし、顔もかわいい。それでも自分磨きをずっと欠かさずしている人たちで。
私はそれを遠くから見てるただの田舎者。

なんだかこんなことで、と後から思ったけど、
自分のちっぽけさとエビ中の偉大さを物理的に感じた。

エビ中の立ったその場所に立っている自分を見直せて
ちょっとだけね、女子力上げようと決意。
この気持ちがいつまで続くかはわかんないけど。
頑張ります。


やっぱりカフェですから


そんなこんなでテーブルには注文したメニューが。

まずはドリンク。

ぽぽぽぽぽーらんど産ちょい甘めのレモネード

飲み物も持たずに一駅歩いてきたので喉もカラカラ。
そんなときはやっぱりレモネードでしょうが!

こちら小林歌穂さん考案のメニュー。
絶妙な甘さと酸っぱさが疲れた体に染み渡る、、、

くぅ~!!大人のビール飲む感覚ってこんな感じなのか!!なんかよくわからんけど、効いてる気がする!!(アルコールは一切入っておりません)


続いてはフードメニュー!!
もうお腹はペコペコ、、

you know ? とまちろーるきゃべつ

う、うんまい!!

キャベツに肉とともに包まれたチーズがベストマッチ!このトマトスープも体に染みるぜ。

こちら小久保柚乃(ゆのぴ)さん考案でしたが、うん、大正解。
小久保家のロールキャベツ、去年のちゅうおんで出てたりよく話題にも上がる料理なのでずっと食べたかったんすよ、、、
お母さまの味とは違うとは思うけど、おいしすぎでした。


そしてそして、デザート!!

真面目!ののかまるの風に吹かれる真っ白い”プリン”になりたい!!

これを目当てにカフェに行ったといっても過言ではありません。犬なので。
(引かないでください)

私、なかなかに小食でして。さすがに運動して来ていても正直ロールキャベツがきた時点で正直お腹いっぱい。

そんなとき。
天井に設置されたモニターから”あの曲”のライブが、、

あれれ? ちょっともしかしたら
カロリーオーバーじゃん?!

「甘いものなら別次元!!!」

そう。天井に設置されたモニターからはMVやファンクラブイベントのライブ映像、エビ中カフェオリジナル映像等がずーっとエンドレスで流れ続けているこの上ない幸せ空間。

そしてこのとき丁度流れていたのはファンクラブイベントでの「未確認中学生X」のライブ映像。自分の状況さながらのその歌詞が私の奥底にあるなにかに火をつけた。

聞かんでもわかるやろ

おいしいです!!!

気づいたら、ね。なくなってましたよ。一瞬にしてペロリ。

こちらのプリンは我が推し、風見和香さん考案
これ、推し補正とかなく本当においしかった!!
真っ白なプリンにバニラアイスかな?その周りを囲むフルーツたちが、最高。はい、もう優勝。です。


あぁ、幸せ。永住したいわ、このカフェ。

ポスター等のグッズたちは代行をしていただいていたので、グッズは最低限に、、、

とした結果。

3品しっかり食べたもんね。テイクアウトボトルもガチャガチャも回して。東京に持って行ったお小遣いは2万円。1/4ちょい。金欠JK一人で食べるカフェにしてはそこそこしたけど、満足感は諭吉100人はいるので。
このあとはお土産をケチりなんとか3日間を過ごした。ごめんね家族と友達。


閉店の時間。


最後に私を送り出すようにモニターからは「ヘロー」が。

あぁ、あぁ。
先ほどMVロケ地を見てきたのもあり、ヘローを聴いた今までで1番ぐっときてる。なんの感情なのかはわからないけど、目頭が熱い。

名残惜しくカフェから出ていくと、先ほどのイケイケお兄さん。
いや、別に、そんな!という余裕をかましたくなりスタスタ歩いて会場を後にした。後ろから流れるヘローが後ろ髪を引っ張ってくるけど、次の日は本当の目的である研究発表だったから。そういうことにしておく。


その後、人混みに揉まれながらなんとかホテルに到着。
次の日もしっかりと目的を果たし、東京旅終了。

エビ中カフェにはもう行けない。
日程的にもそうだし、北海道ではない。

きっとあのおいしいメニューを2度と食べることはできないし、バカ舌料理下手な私には再現することもできない。

これ、本当に給食なんだ。


中学生の頃、当たり前のように食べてた給食。苦手なメニューもあったし、大好きで毎日食べたいメニューもあった。でも、卒業してしまった今はもう食べれない。レシピもしらないし、あのどこか懐かしい味はあの日の思い出として記憶に残り続けていくのだろう。

帰ってきてから白いプリンを食べた。やっぱり何か違う。
その、なんか違う感覚。
この3品は確実に私の思い出の味に追加されていた。

好きな給食なんだった?って聞かれたらこの給食メニューを答えてみよう。
ちょっとした布教。話すとき、きっと心臓と舌がうずく。

どこかでレモネードを飲むたび、ロールキャベツやプリンを食べるたび、
ライブで曲を聴くたび、この給食を思い出すんだろうな。

一生忘れないであろう、
給食の思い出。


私の大好きな永遠の中学生たち


おいしかったなぁ。またどこかで!!

ごちそうさまでした

ただのヲタク シマまる

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