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【AKATUKI FIVE】日本代表候補24名、一挙紹介!|ホーバス新HCのスタイルが色濃く反映された顔ぶれに!

今回は11月27日 (土)、28日 (日) 行われる、FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選 Window1の日本代表候補に選出された24名を、ひとりづつ紹介していきます。

日本代表候補 全24選手一覧

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この24名が予備登録という形で、中国戦のメンバー候補になっている、逆に言えばこの24名以外からは中国戦に出場するということはないということですね。このメンバーと滋賀レイクスターズの川真田紘也選手を加えた計25名が、11月15日(月)から開催している直前合宿に参加しています。

全体的な印象・考察
・東京五輪に出場した選手は24名中5名のみ
・ホーバスHCのスタイルを色濃く反映した選考に見える
・「機動力×シュート力」の重視がさらに加速?
・連戦のため、24名からは絞らず都度12名を選ぶのではないか

ご覧いただいているとおり、この夏に行われた東京オリンピックに出場した選手は5名と、年齢は別にしてかなりフレッシュな顔ぶれになっています。女子日本代表を率いてオリンピック銀メダルの偉業を成し遂げたトム・ホーバスさんが新しく男子のHCに就任しましたが、ホーバスHCのスタイルが反映された選考になっているようにも思えます。
東京オリンピックまでの日本代表を引っ張ってきたいつものメンバーにこだわらず、Bリーグで活躍している選手に関してもしっかり選んできていますし、ガードはサイズにこだわらずハンドリングと得点・アシスト力に優れた選手、フォワードにはリムへのアタックができて、さらにアウトサイドシュートが打てる選手が多く選出されている印象です。それと、登録上のポジションではありますが、ポイントガード、シューティングガード、スモールフォワード、そしてセンターとパワーフォワードを合わせたビッグマンと、各ポジションきれに6人ずつ選ばれているのも特徴的ですよね。

今回は各試合の最終メンバー12名をこの予備登録メンバー24名から試合前日に選出し、登録することになっているそうなので、試合が土曜日日曜日の連戦になっているということもあって、このメンバーからさらに絞り込みをすることなるかもしれません。

【PG】ポジション別の印象・考察

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PG選考の印象・考察
・身長180cm以上の選手はベンドラメ礼生のみ
 ⇒180cm未満の選手をロスター中1名としたラマスHCとは逆
・スピードによるペイントタッチ、シュート力、パス能力を重視
 ⇒女子代表のPG選考と同様の志向か
・ついにキタ!藤井祐眞、待望の代表入り!!

富樫勇樹(千葉ジェッツ)
類まれなるスピードと高い3Pシュート精度、そして勝負強さを兼ね備えたバスケ界のスター。得点力だけでなく、2019-20シーズンはアシスト王にも輝くなど、味方を活かす能力にも非常に長けている。Bリーグで日本人初の1億円プレヤーであり、国内のバスケ選手では屈指の知名度を誇る。

ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)
SR渋谷の顔であり、その勝負強さは富樫以上といっても過言ではないクラッチシューター。2019ー20シーズンにはスティール王に輝くなど、積極的なディフェンスも魅力。シューズに対するこだわりが強く、『NIKE ZOOM FLIGHT 5』販売終了の際には「バスケをやめようかと思った」らしい。

岸本隆一(琉球ゴールデンキングス)
琉球ひとすじ10年、地元出身でキングスの“顔”として君臨するチームリーダー。1試合平均2本前後の3Pシュートを成功させており、ホームコートに描かれたヤシの木付近から放つディープスリーは「ココナッツスリー」と呼ばれるなど、シューターとしての印象が強い選手である。

寺嶋良(広島ドラゴンフライズ)
驚異的なスピードで広島のトランジションを引っ張る攻撃的ガード。今シーズンは得点力に加え、アシストにも磨きをかけて攻撃を司る存在となっている。京都時代はルーキーながら社会貢献活動に積極的に参加、チャリティイベントを開催するなど、若いアスリートがぜひ模範としてほしい存在である。   

齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
スピードあふれるドライブ、高い3P成功率、そして広いビジョンから供給されるアシストと、富樫勇樹と双璧をなす力を持つ。2シーズン連続平均二ケタ得点&5アシスト超えと、ガードとしてはリーグ屈指のスタッツを記録。ホーバスHCのスタイルにマッチするプレイスタイルを持つ選手のひとり。

藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)
多くのBリーグファンが待ち望んだ日本代表選出が見えてきた、「名門」川崎のバンディエラ。Bリーグでは二年連続で三つの個人タイトルを受賞する離れ業をやってのけた。高い得点力とアシストに加え、代名詞のディフェンスとハッスルプレーはアリーナにモメンタムを巻き起こす。

【SG】ポジション別の印象・考察

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SG選考の印象・考察
・今村佳太、西田優大ら爆発力のある選手を選考
 ⇒岡田侑大は実際にはPG(コンボガード)起用か
・ディフェンス力に優れる須田侑太郎も可能性は十分
・代表での実績に勝る安藤周人、今回も活躍なるか

比江島慎(宇都宮ブレックス)
三河時代にはMVPも受賞した日本のエース。宇都宮ではタイムシェアやケガもありインパクトのあるスタッツを残せていなかったが、今シーズンはキャリアハイも視野に入る好調ぶりを見せる。「心がきれいな人には絶対できない」(by藤井祐眞)という“比江島ステップ”でディフェンスを翻弄する。

安藤周人(アルバルク東京)
2018-19シーズンには平均14.6得点を挙げる活躍でW杯にも出場したシューター。東京五輪では選に漏れたが、強化試合では高いシュート力でアピールした。A東京に移籍しスウィングマンとしてプレーするが、SGの場合はハンドラーとしてプレーメークを行う場面もあり、プレーの幅を広げている。

須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
高い3P成功率とハードなディフェンスが持ち味で、栃木(現・宇都宮)⇒琉球⇒A東京とディフェンス力を重視する強豪クラブを渡り歩いてきた典型的な“3&Dプレイヤー”。バレンタインに実施される「B.LEAGUEモテ男 No.1決定戦」でも上位常連のイケメンでもある。

今村佳太(琉球ゴールデンキングス)
高い身体能力とシュートセンスを持つスラッシャー。守備を重んじる琉球に移籍したこと、昨今Bリーグで増加しているバックコートの外国籍選手とのマッチアップを経験しディフェンス力にも磨きをかけている。昨シーズンのチャンピオンシップでも見せたように、勝負どころでの爆発力も魅力。

西田優大(シーホース三河)
2017年のU19W杯に八村やシェーファーとともに出場した経験を持つ、将来を嘱望されるスコアラー。大学4年の昨シーズンからプロ契約を締結し、今シーズンからプレーする三河ではスターターに定着、日本代表選出も納得のスタッツを記録している。愛称は「おでんくん」(ソックリ)。

岡田侑大(信州ブレイブウォリアーズ)
大学2年時に中退してプロ入り、若干20歳で新人賞を受賞した逸材。今シーズンから信州に移籍、PnRとディフェンスを重んじる新天地で才能がさらに開花。高精度の3Pと巧みなドライブを武器に、帰化選手を除く日本人選手トップの得点を記録している。三河時代からの同僚、熊谷航とゴルフを嗜む。

【SF】ポジション別の印象・考察

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SF選考の印象・考察
・張本天傑はもはや外せない存在
・ベテラン古川、秋田のハードワークがホーバス体制にマッチ
 ⇒過去の代表経験も豊富でチームを引っ張る存在に
・フィジカル、ディフェンス、左利きと特性の多い原修太に期待

張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
近年は外国籍ビッグマンの陰に隠れプレータイムが限定されているが、日本代表では3番4番をこなす貴重なマルチプレイヤーとして東京五輪にも出場。実家はみよし市にある「四川菜館」という中華料理店で、ホームアリーナでは本人が考案、調理した『天傑弁当』が販売されるほどの料理の腕を持つ。

アキ・チェンバース(群馬クレインサンダーズ)
東京五輪では18名まで残るも惜しくも落選。ディフェンスのスペシャリストとして千葉の天皇杯優勝に貢献したが、前所属の横浜で2シーズン連続二ケタ得点とオフェンス力も向上。もともと大のゲーム好きで遠征にも持ち込むほど。2019年に結婚し娘が誕生、家族との時間を最も大切にしている。

古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ)
Bリーグ開幕以降もシーズン平均二ケタに近い得点力を維持するベテランスコアラー。オフェンスだけでなく、ハードなマークで相手エースを封じるディフェンスも得意としている。ヒゲといかつい風貌がチームメイトにイジられることも多く、秋田では本人監修の『フルゴリくんグッズ』が販売されている。

森川正明(横浜ビー・コルセアーズ)
遅咲きのスコアラー。三河では在籍4シーズンで一度も平均10分以上のプレータイムを得られなかったが、横浜で大ブレイク。40%以上の3P成功率に加え、高いアジリティで攻守に高いパフォーマンスを発揮する。双子の弟がおり、横浜の竹田GMやファンが駅や会場外で見かけて本気で間違えたらしい。

原修太(千葉ジェッツ)
地元出身、千葉で7シーズン目を迎える生え抜きプレイヤー。フィジカルの強さを活かしたディフェンスが特長だが、年々平均得点をアップさせるなど、オフェンス力も向上している。左利きを活かしたドライブも持ち味。「原修太」で検索するとサジェストのトップに『筋肉』と出るほどの鋼の肉体を持つ。

ザック・モーア(大阪エヴェッサ)
アメリカ出身で今シーズンから大阪でプロキャリアをスタートした。大学時代はNCAAディビジョン1のシアトル大とサンタバーバラ大を経て、直近ではカナダのブリティッシュコロンビア大学で30試合に出場した。長身ながら3Pシュートを得意とし、Bリーグにも徐々に順応しはじめている。

【PF/C】ポジション別の印象・考察

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PC/C選考の印象・考察
・ビッグマンに機動力とシュート力を求めるホーバスHCの選考
・シェーファーには日本のインサイドをこの先10年は任せたい
 ⇒リバウンドの力強さ、ポストアップの巧みさが課題
・経験豊富な竹内公輔、ここぞの場面でのバックアップを期待
・注目はエヴァンス、過去の帰化選手と違った強みを出せるか

シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)
高2の冬からバスケをはじめ、約1年半で八村らとともにU19W杯に出場した驚異の経歴を持つ。今シーズンはリバウンド数がUP、今後永らく日本のインサイドを支えるべく成長を続けている。プロ入りを機に休学したが、世界屈指の名門ョージア工科大学に進学、高身長イケメンの超ハイスペック男子。

竹内公輔(宇都宮ブレックス)
双子の弟である譲次(大阪)とともに、日本バスケ史に残る実績を誇るビッグマン。2006年、2019年のW杯に出場するなど、Bリーグ開幕前の「冬の時代」でプレーした選手のなかでは抜群の国際経験がある。2012年NBAサマーリーグ(ウルブス)でロスター入りした経験を持つ。

野本建吾(群馬クレインサンダーズ)
川崎時代はロールプレイヤーであったが、2018-19シーズンの秋田移籍を機にプレータイムを大幅に増やす。201cmのサイズを活かして外国籍ビッグマンと渡り合いながらも、3番までこなす機動力が魅力。秋田ブースター(ハピブー)をはじめ、ファンから絶大な人気を誇る好青年。

小島エリエット海(大阪エヴェッサ)
Bリーグでの登録名は「エリエット・ドンリー」。NCAAディビジョン2に所属するハワイのシャミナード大学でプレーし、カンファレンストーナメントのベスト5にも選手移された経験を持つ。プロ2年目だが、今シーズンは二ケタ得点を既に三回達成するなど、得点力開花の兆しを見せている。

ルーク・エヴァンス(ファイティングイーグルス名古屋)
日本でのプレーは8シーズン目。2021年1月に日本国籍を取得し、初の代表候補選出。B1でのプレーは2020-21シーズンに4試合のみだが、B2では何度もシーズン平均二ケタ得点を挙げている。 2016年から3x3に参戦し、2018年の日本選手権ではMVPを受賞するなど、能力の高さは折り紙付き。

マシュー・アキノ(信州ブレイブウォリアーズ)
日本人の祖母を持つ、フィリピン出身のビッグマン。サイズにも恵まれており、10月上旬に来日したばかりで日本代表に招集されるところをみると、ホーバスHCの期待の高さがうかがえる。父親もフィリピンのでプロバスケットボール選手として活躍していたサラブレッド。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、11月27日 (土)、28日 (日) に、宮城県仙台市にて開催される、「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選」 Window1の中国戦2試合に臨む、「AKATSUKI FIVE」 バスケットボール男子日本代表チーム 日本代表候補24名をご紹介しました。

ホーバスHC体制の初陣、そして2023年のワールドカップは2024年パリオリンピックにもつながる戦いですので、メンバー選考も含め、その戦いぶりは多くのバスケファンの注目を集めると思います。ぜひ“日本一丸”で応援しましょう!

このnoteでは、Bリーグを中心に日本バスケットボールに関する情報を定期的にアップしておりますので、今後もご覧いただけると嬉しいです。

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