見出し画像

週刊Bリーグ #30|2021.10.21

こんにちは。
今回はB1第3節の試合結果、ならびにB1第4節の見どころについて解説していきます。

B1 第3節 試合結果

画像1

まずは先週末に行われたB1第3節の結果です。

広島ドラゴンフライズ三遠ネオフェニックスとホームで対戦して2連勝。これで5勝1敗と大きく白星を先行させました。GAME1は立ち上がり第1Qから得点を重ねた広島がゲームを終始リード。ディフェンスリバウンドをしっかり確保し、高い3Pシュート成功率を維持して押し切りました。GAME2では立ち上がりからエナジーを発揮した三遠が先手を取り、前半終了時は46-48で広島は2点緒リードを許します。それでもGAME1から引き続きアウトサイドシュートが決まらない三遠に対し、広島は辻選手、寺島選手が高確率で3Pシュートを成功させて逆転。2試合を通じて広島のリバウンドが三遠を大きく上回ったのも試合を優位に進めることができた要因だと思います。辻選手はGAME1では6アシストを挙げたものの得点はわずか1ポイント。GAME2では5本の3Pシュートを含む28得点と、得点源のメイヨ選手がファウルトラブルに見舞われるなか、オフェンスを引っ張りました。

滋賀レイクスターズはアウェイで京都ハンナリーズにアウェイで2連勝。
今シーズンを前にほとんどの選手が入れ替わり、若手中心となって決して前評判は高くなかった滋賀ですが、これで6勝1敗の西地区首位となっています。
GAME1では第4クォーターだけで5回ものリードチェンジが発生、京都にラストショットまで試合の行方がわかならいクロスゲームを1点差で勝利。GAME2では大黒柱のサイモンを欠く京都のインサイドをしっかり攻略し、後半に抜け出して勝ち切りました。今シーズン加入した柏倉選手がGAME1では9アシスト、渋田選手もGAME2では3Pシュート3/3を含む15得点と、若い選手たちが力を発揮していましたね。

そのほかの結果はご覧のとおりとなっています。

B1 順位表

画像2

続いてここまでのB1順位表をご覧いただきましょう。既にご紹介したと思いますが、第2節の時点で全勝チームがなくなっています。

東地区は千葉ジェッツアルバルク東京川崎ブレイブサンダースなど、実績のあるチームが上位に名を連ねています。昇格組2チームですが、群馬クレインサンダーズは開幕節で宇都宮ブレックスに連勝して大きなインパクトを残しましたが、その後は千葉ジェッツシーホース三河といった強豪が相手だったこともあり4連敗。このあとも秋田ノーザンハピネッツサンロッカーズ渋谷となかなか難しい対戦相手がつづくなか真価が問われます。茨城ロボッツは開幕から6連敗。B1の洗礼を浴びる格好になっていますが、一日も早く初勝利が欲しいところです。

西地区は滋賀レイクスターズ広島ドラゴンフライズといった、昨シーズン上位進出ができなかったチームが開幕ダッシュに成功しています。先ほどもお話しましたが、特に滋賀の躍進は今後も注目ですね。逆に下位に沈んでいるのは富山グラウジーズ。ここまで6戦全敗といった結果もさることながら、昨シーズンリーグ屈指だった得点力がここまでリーグ最少の平均得点67.7ポイントになっているのが非常に気になりますね。

B1 第3節 ピックアップマッチ 琉球vs川崎

画像3

続いてピックアップマッチ、琉球ゴールデンキングスvs川崎ブレイブサンダースを振り返っていきましょう。

GAME1は105-86で琉球が勝利、GAME2は逆に69-73で川崎が制して1勝1敗の痛み分けとなりました。
GAME1は前半から最大23ポイント差と、琉球が大きくリードを奪って快勝。琉球はこの試合でオフェンスリバウンド15本、オフェンスリバウンド獲得率は46.9%をマーク。多くのセカンドチャンスを得るとともに、3Pシュートも17/31、54.8%と素晴らしい成功率でゲームを支配しました。
GAME2では川崎のディフェンスが奮起。琉球のオフェンスリバウンドの優位は動かなかったものの、川崎は要所でビッグラインナップを活用してペイントでの失点を抑えます。さらにバックコートでは篠山、藤井のガードコンビが躍動。特に藤井はオフェンス面でも24得点を挙げる活躍で川崎の勝利に大きく貢献しました。

続いて各チームで気になったポイントを見ていきたいと思います。

まず琉球ゴールデンキングスです。

画像5

リムにアタックできるダーラムが効果的に機能
昨シーズンからの改善点、さらにこの川崎戦でも機能したポイントとしてはダーラム選手の存在があります。積極的なリムアタックで川崎に脅威を与え続けました。198cmとフロントコートではややサイズに劣る部分はありますが、高い身体能力を活かして川崎戦でもGAME1は9リバウンド、GAME2でも7リバウンドを獲得しており、クーリー選手やエバンス選手の負担を軽減させることができています。

ハードワークとローテーションでディフェンス力は健在
琉球のディフェンスに関してですが、この川崎戦ではまだチームオフェンスにおける連携が十分でないジャニング選手が絡む場面の川崎オフェンスを先手を取ってうまく抑えていたと思います。特にピック&ロールやハンドオフに対するディフェンス、スキップパスなどを織り交ぜた川崎のオフェンスに対するローテーションはしっかり機能していたと思います。特にウイングに田代選手はもちろん、ベンチに牧選手、小野寺選手といったよりハードワークできる選手がいるのはチームとしては非常に心強いです。

小寺ハミルトン加入でビッグ3対策と攻守の幅が拡がる
さらに小寺ハミルトン選手加入によるビッグラインナップ対策で、昨シーズンまでのウイークポイントを解消しています。川崎のようにビッグマン3人をコートインさせる布陣に対してインサイドをしっかり固めていましたし、ファジーカス選手に対してはうまくタイムシェアをしながらプレッシャーをかけ続けていたと思います。特に琉球はインサイドの柱であるクーリー選手が(相手チームが狙ってくることもあって)ファウルトラブルに陥りがちでしたから、その負担をダーラム選手とともに小寺選手がうまく軽減できているのではないでしょうか。今シーズンはまだ6試合を消化しただけですが、実際にクーリー選手の平均プレータイムは昨シーズンのは28.1分から今シーズンは26.5分と減らすことができています。

そして川崎ブレイブサンダースについて。

画像4

ジャニングがハンドリング可能も連携はまだこれから
今シーズン加入したジャニング選手は、ここまで6試合すべてにスターターとして出場、4試合で二けた得点を挙げるなど、アウトサイドシュート、ハンドリングなど、高い個人能力を持っていることを証明しています。ただし、チームオフェンスへの順応がまだまだといった状況で、第2節の宇都宮ブレックス戦では1試合で5つのターンオーバーを犯しており、琉球にもそこを狙われてしまいました。特にGAME2の序盤など、PnRをはじめとしたファジーカス選手との2メンでミスが出てしまう場面が多かった印象がありますね。残念ながらジャニング選手はこの琉球戦GAME2での負傷で数週間の離脱と発表されましたが、復帰後のプレーに注目していきたいと思います。

ファジーカスのプレー選択に課題、3P成功率低下が要因か
ファジーカス選手はこの琉球戦ともに24得点を挙げましたが、GAME1ではひとりで5つものTOを犯してしました。同じ得点数を挙げているとはいえ、プレー選択のまずさ、遅さというか、判断に迷いがあったように思いますね。色々と要因はあると思うのですが、個人的な意見として、実はファジーカス選手は今シーズンここまでの6試合で3Pシュートを13本試投して、開幕戦の1本しか成功していないんですよね。成功率はわずか7.7%ということで、2年連続40%を超える3P成功率を誇ったファジーカス選手としてはありえない事態なんですが、クローズアウトに対するフェイクを失敗してボールを奪われているところなどを見ると、アウトサイドシュートの不調ももしかしたら要因の
ひとつなのかなと思いますね。

琉球のファウル増に乗じて積極的に仕掛けるしたたかさ
琉球のハードなディフェンスに苦しめられた川崎だったんですが、GAME2では早い時間でファウルがかさむ琉球に対し、積極的なアタックでFTを獲得しました。この試合川崎は73得点だったんですが、そのうち31%にあたる23ポイントをFTで上げました。チームとしての試投数は27本でしたので、85.2%という高い成功率であったことも勝利を引き寄せるのに大きく貢献したのではないかと思いますね。ちなみに藤井選手はひとりで7本、ファジーカス選手も6本のFTを成功させています。

B1 第4節 対戦カード

画像6

それではB1第4節の対戦カードを見ていきましょう!

新潟アルビレックスBBシーホース三河は他のカードに先駆けて10/22金曜日から開催されます。そのほか、ここまで6戦全敗で東地区3位下位の茨城ロボッツは、B1初勝利を懸けて三遠ネオフェニックスと対戦します。さらに5勝1敗で西地区の首位に立っている滋賀レイクスターズはアウェイ3連勝中で上り調子の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと、逆に6戦全敗で西地区最下位に沈んでいる富山グラウジーズはホームの琉球ゴールデンキングス戦で今シーズン初勝利を目指します。

それから今シーズンの週刊Bリーグで実施している「ピックアップマッチ」、今回は千葉ジェッツvsアルバルク東京をピックアップします!
ここまで5勝1敗で東地区首位に立っている千葉に対し、現在2位、4連勝中で新加入選手も徐々にフィットしてきているA東京が対戦するということで、リーグ優勝経験のある両雄が激突する好カードです。

今回も事前に見どころを発表させていただきますので、宜しければみなさんもその見どころに沿って週末のゲームをご覧いただければと思います!

B1 第4節 ピックアップマッチ 見どころ

画像7

第4節のピックアップマッチ、千葉ジェッツvsアルバルク東京の予想スターターと見どころはこちらです!

やはり実力ある外国籍選手2名を加えた千葉ジェッツ、大型補強を敢行したアルバルク東京、どちらがより新戦力をフィットさせて主導権を握るのかというのが見どころの軸にはなりますよね。両チームとも帰化選手がいますのでそこの活用の仕方、フロントコートの攻防、特にリバウンド争いは注目です。さらにバックコートでは前節のGAME2でようやく本領を発揮しつつあるA東京のテイラー選手、ウイングではありますがそのフィジカルの強さも大きな武器となっている千葉のスミス、両選手を互いにどう抑えていくか、というところもしっかり見ていきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本日はB1第3節の結果と、ピックアップした琉球ゴールデンキングスvs川崎ブレイブサンダースの振り返り、さらに第4節の見どころについてお話してきました。

このチャンネルでは、Bリーグを中心に日本バスケットボールに関する動画を毎週アップしておりますので、今後もご覧いただけると嬉しいです。
それではまた次の動画でお会いしましょう。
さようなら!

YouTube動画ver.はこちら


この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?