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不思議なスレチガウ恋の話(4話目)
こんにちは、『ヒトリゴトラヂオ』のお時間です。
パーソナリティを務めます"しく"です。
今日はいい天気ですね。昨夜と同じ、本屋のようなカフェのような。
カフェのような本屋のような。
そんな場所からお届けします。
リコとは相も変わらず、アヤフヤな場所を教えあい、お互いの痕跡を手繰るようにスレチガウ、そんな毎日を送っていました。
でも、不思議と、それが心地よくて。
なんでしょうね?ほんとうに。不思議だったんです。今でも。
ある時、こんな話をあやちゃんが教えてくれました。
あやちゃん「今までリコにあんまり関心を持っていなかったダーリンが『リコ、いい恋してるみたいだね』って私に言ってくるんだよ。」
そしてまたまたあやちゃんがそっと教えてくれました。リコの過去を少しだけ。
リコは若いころは考えられないくらい荒れていたこと、そもそも天才肌なので、ちょっと勉強しただけで、京都大学の医学部に合格したこと。
でも、つまんないといって半年で退学したこと。
愛嬌はあるものの、どこかでサバサバ割り切って生きている、そんなタイプであること。
あやちゃん「しくちんはわからないと思うけど、過去のリコを知っている人からは、しくちんと会ってからのリコの様子は信じられないほど変わっているんだよ。」
そして、ある時こんな話もあやちゃんはしてくれました。
「リコのお母さんって、京都でおかみをやってるんだよ。もうね、そりゃ百戦錬磨の。」
「だから今のリコを見て、いい人が現れたことは気が付いたみたいで、私、しくちんの話しちゃった。」
「そしたら伝言預かったよ、おばさんから。『あの子を人間にしてくれてありがとう』だって。」
何それって、ワタクシはあやちゃんにふざけて返したのですが、心がぎゅっとなったのを今でも覚えているよ。
でも、リコの病気はどんどん進行していってるんです。
ダーリンと、あやちゃんとあやちゃんの元旦那が集まって、どうしようかと話し合ったりもしたみたい。
あやちゃんの元旦那は医療関係の人だったみたいで。
自分で言うのもあれなんですが、ワタクシがリコと繋がったことで、リコの周りの世界が急速に変化していった感じがしたんです。
あやちゃんが元旦那と会うなんて考えられなかったようですし。
それでも、リコの状況はどんどんと。。。
ああ、思い出すとなかなかに心がぎゅううってなりますね。
でも話させてください、最後までちゃんと。
それではまた会いましょ。会えたときに。
サポートエリアとな。設定してみました。知見を広めることに役立てたいなと。