「分隊戦闘」:オリジナル小説

あらすじ

 21世紀の始め。

 超常現象により国土が異世界に転移してしまった日本は、国家存続のために周辺国との友好関係を築いていた。

 日本は周辺国を市場化し独自の経済圏を構築。インフラをはじめ様々なテクノロジーの産物を輸出する見返りとして食料や資源を輸入していた。

 そうした中で日本にレアメタルを輸出していた友好国の一つ〈王国〉が他の文化圏から進出してきた覇権国家の侵略を受けた。

 〈王国〉は日本に防衛協力を要請。存立危機ととらえた日本側はこの要請を受けて現地に陸海空自衛隊から成る統合任務部隊(J.T.F)を派遣した。

 部隊の主力にして、陸上戦力(この呼び方は政治的によろしくないが)は陸上自衛隊の戦闘団(C.T)約1000人。日本の支援(防衛装備の製造基盤を維持し、製造コストを削減するために防衛装備輸出三原則が〈転移〉から数年で撤廃された)により近代化された〈王国〉軍を援護すべく前線に配置されたが、軍の1部隊が戦術的要衝を確保しこちらの防衛線を潜り抜けようとしていることが偵察ヘリの報告で判明し、その進路上の村に急遽1個分隊が派遣され、その村を防衛するように命じられる。

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