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ミャンマーのクーデターから2年(38)



ミャンマーで軍のクーデターが起きてからもう2年経つ。
それまで30年ぐらい毎年行っていたのに、
コロナも重なりここ2年は行けなくなった。
義父が第二次世界大戦の時いた関係などで、
初めてミャンマーに行った時から気持ちよく感じた。
日本で知り合ったミャンマー人からその仲間を紹介されて、
3人組の友人と知り合いになった。
特に年長のリーダー格のTさんはプライドが高く、
ミャンマー人が日本人は金持ちだから会う人が多く、
会うのをためらっている様に見えた。
3人ともレストラン、印刷、旅行社、薬品などの実業家として、
これからやっていく様で、
まだその時は僕のしている小さな会社の方が大きかった。
少しお金をこの国の寄付などに使えた。
2年目ぐらいからミャンマーの貧困地帯の小学校に行き、
文具などを寄付したり、
台風で壊れたトタン屋根の安物の校舎を造ったりした。
少し良い事をしたと思った。
彼らのリーダーであるTさんは元々裕福な出身で、
ミャンマーにそれほど貧しい生活や、
小学校がある事をその時初めて知った。
情報が無いとはこう言う事である。
それ以降積極的に参加してくれた。
何回か行くうちに、彼はヨーロッパやインドなどから薬品を輸入したり、
作らせたりして薬品会社を大きくし10社位支社を持った。
Tさんと親しくなったのは彼がクラシック音楽を聴くと言うので、
ミャンマーでは手に入りにくい、
何百枚のCDを持って行き曲と演奏家の説明をした。
本当はそこまで好きではなかったかも知れない。
それよりも僕が牛や豚やニワトリを殺してまで食べるのが嫌で、
肉類を食べないのを知って、
仏教国の殺生を好まない人にとって受け入れられたのかも知れない。
ミャンマーの一部の特に女の人は、
牛を働かせてその上殺して食べるのは可哀想と言うので、
食べない人が何人かいた。
僕は革製品も持っていないし、
何年か後日本人の知り合いをミャンマーに連れていくと、
ゴルフに連れて行ったりしたが僕は金持ちの遊びやスポーツはしない。
ミャンマー人から食事も制限あるし、
酒も飲まない僕をどう接待したら良いのか、
少し困っているらしかった。
僕は毎年決まった小学校をサポートしたが、
それ以上にTさんは僕らが行かない間に色々の事をしてくれた。
その小学校に無かった水道を付けたり、
電気も無いので発電機をつけたりした。
雨季の時行く時は小学校近くの道がぬかるんで、
トラクターや牛車でそこまで行った。
又他に食料の寄付で孤児を預かっている寺院や、
キリスト教の孤児院にも行った。
ミャンマーにはストレートチルドレンがいない。
寺で親のいない子を預かっている。
なぜか寺の孤児はのびのびしていたが、
キリスト教の施設の孤児は可哀想な感じがした。
どちらも孤児の世話をしている人は良さそうな人なのに、
一緒に行った人たちも同じ印象だった。
宗教の違いから来るとしか考えられなかった。
これらの事は今となっては思い出となった。
クーデターの何日か前にTさんが亡くなった。
彼は臓器移植をしていて、
その手術はメンテナンスも外国の病院でする必要があり、
この時出国出来なくて亡くなった。
クーデターの事は知らなかったので幸せだったかも知れない。
彼は収入の殆どを寺や学校やその他色々の施設に寄付した。
独身でハンサムで、
彼がいた当時は東南アジアで1番と言われたラングーン大学を出て、
英語は流暢でフランス語も少し出来たらしい。
(しかし彼は滑舌だけは悪く僕の語学能力もあって、
聞き辛かったので細かい事は通訳付きで話した。)
彼が小学校に行くと先生たちの中で、
彼の事を尊敬して土下座して感謝している人がいた。
ミャンマーにまた行きたいが、近ごろのニュースでは暗い事ばかり。
テレビで軍が2900人以上の市民を殺していると聞く。
軍人は聞くところによると若い軍人は、
小さい頃から軍で育てられ、軍に楯突く人は悪人と教育されているらしい。
市民を殺しても悪人退治と思っているらしい。
日本人でミャンマーに行った人は知る限り、
全ての人がミャンマー人は穏やかで良い人ばかり、
日本で働いているミャンマー人についてもその様に言う。
その様な人がなぜそんな事をするのか、
一つは教育であるが、それよりも人間そのものが一部に利己的な人がいて、
地位とか特権を持ち欲をみさせたいのか。
ミャンマー人から日本人はなぜ寄進しないのか聞かれたことがあるが、
日本でも制度が壊されると特権を持った人が、
平気で人を苦しめてそれを楽しむのか。
抵抗出来ない動物を殺したり、
ピクピクしている生きている魚を食べて喜ぶのは、
日本人にもその様な所があり改められないのか。
そんな気持ちを取り除くのは脳にある周波数の波を当てるか、
薬を使うしか無いのか。
僕はすこぶる怠け者でこんな長い文になる事はないのだが、
ミャンマーの事ならまだまだかけそうです。
書いている途中から気分が高まり、
訳の分からない読みづらい文になって申し訳ない。

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