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【経営者向け】マネジメントお役立ち記事

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マネジメントが楽になる「識学理論」をわかりやすく解説しています。経営者・管理職向けの内容です。
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#マネジメント

人間関係のストレスが多い会社には”ルール”が必要である。

今、あなたが職場に関して悩んでいることはありますか? 3つほど、素直に悩みを思い浮かべてみてください。 離職が多い 上司、部下とコミュニケーションがとりづらい… 等 思いあたる悩みはあったでしょうか。 悩みは人それぞれ様々だと思いますが、あなたが思い浮かべた悩みの中に、 人間関係に関する悩みはありませんでしたか? 職場に関する悩みを抱える人の内、人間関係に関する悩みを抱える割合が最も多いといわれています。 厚生労働省の統計でも下記のようなデータがあります。 こ

ルールを厳しくしたら部下が離職した。ではルールを無くしたら?

識学講師として今まで多くの経営者の方のコンサルティングをさせて頂いた中で、経営者の方から一番多く聞く悩みは「社員の離職」に関することです。 手塩にかけた従業員が離脱してくことに胸をかきむしられる痛みを感じる方は多く、それほど「社員は仲間」「社員は宝」「社員は家族」という想いは強いものだと痛感させられました。 識学では「ルール」を徹底するというお話をしています。そうすると「ルールを厳しくしたら社員が辞めてしまうのでは?」という心配の声が必ずと言っていい程上がります。はたして

360度評価の注意点を識学的に整理してみる。

弱者を守るための経営と見なされている「360度評価」の注意点について解説していきます。360度評価には多くのメリットがありますが、これを採用すればあらゆる組織が例外なく成長するというわけではありません。360度評価を導入するか迷っている人や、すでに始めたけれどもいまいち効果が感じられないと悩む人にとっては、本記事が助けになるはずです。 360度評価とは 働きたい会社の理想像は人によってさまざまですが、働きたくない会社のイメージは割と似通います。それは、利益ばかりを追いかけて

あなたのチームは全員、挨拶がきちんとできていますか?

タイトルを読んで、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか。 当たり前のことを、当たり前に実行すること。 それって意外と難しいことではないですか? リーダーとしてご活躍されている方ならば、メンバーの事も含めて、難しさを実感しているのではないでしょうか。 ここではタイトルにハッとさせられ、記事を読んでくださっているリーダーの皆様へ向けて。 何ができていないから、そうなのか。まず何をするべきなのか。お答えしていきます。 ルールはストレスを軽減させる突然ですが、小学

"心理的安全性"の正しい作り方

最近、心理的安全性という言葉の重要性についてよく耳にするようになりました。本記事では、どうすれば社員の心理的安全性を高められるのか、解説していきます。 心理的安全性とは 心理的安全性(Psychological Safety)という言葉を最初に用いたとされるハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授によれば、心理的安全性の意味は、「このチーム内では、対人関係上のリスクを取ったとしても安心できるという共通の思い」です。つまり、普通に考えれば人に嫌われたり、いい顔をされなかっ

"組織図"はなぜ会社に必要なのか?

識学では、組織図、ルール、評価制度の三つをそろえ、これらをもとに組織を運営することが極めて重要だとお伝えしています。今回はこのなかで組織図に焦点を絞り、その重要性と作成時のポイントについて解説していきます。成長を望むすべての経営者、リーダーの方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。 組織図が果たす役割 組織図は、組織や企業の内部構造を明確化したものであり、組織の全体像、指揮命令系統を示す極めて重要なものです。にもかかわらず、そもそも組織図がないとか、あっても長く更新され

会社を成長させたいなら、"理念経営"は不向きである。

会社が何のために存在するのかを明確にしたものが企業理念であり、企業理念を軸に会社を運営していくことを理念経営と呼びます。今回は、企業理念の正しい形とその使い方について論じた後、理念経営を目指すべきか否かを考察していきたいと思います。 企業理念とは まず、企業理念がどのようなものか詳しくご説明します。 企業は多くの支持者によって支えられています。顧客、社員、株主、こういった人たちの支持がなければ企業は何もできません。企業理念は、企業が何のために活動しているのかをこの支持者た

日本の成長を阻害するものを、名著『失敗の本質』から考えてみる。

大東亜戦争における日本軍の敗北理由を分析した『失敗の本質』は、1984年に初版が発行されてから現在まで売れ続けている名著です。本書を読むと、当時の日本軍の失敗について学びが深まるだけではなく、かつて世界を席巻した日本製品や日本企業がなぜ現在では他国の後塵を拝するのか、その答えを見出すことができます。 日本人の戦略性 本書を読み解く際のポイントをいくつかご紹介します。 まずは「戦略性」です。本書は、当時の日本軍の戦略と米軍の戦略には大きな違いがあったと指摘します。米軍は勝利

"組織崩壊"を引き起こした当時のマネジメントを「識学」で振り返る

業績を上げるためにどう振る舞うべきか? こんにちは。識学講師の堀江と申します。マネジメントに関する悩みは尽きないものです。 現在、組織コンサルタントとして活動している私も、前職の生命保険会社では、管理職として日々部下のマネジメントに悩んでおりました。 振り返れば、成功を収めたと思えることがある一方で、数多くの失敗も重ねてきました。自身の経験を踏まえ、マネジメントにおけるヒントを皆様にご提示したいと思います。 部下に説教され退職者続出生命保険会社の営業マンは、基本的に営

60名の営業組織を管理していた時の失敗を「識学」で振り返る

こんにちは。識学講師の本田務(ほんだつとむ)と申します。 私は、識学のコンサルタントになる前に、某東証1部上場インターネットグループの子会社における営業責任者として、6拠点、60名の部下を管理する立場にいました。 責任者である私と一般職の社員の間に、部長、課長、係長、そして主任がいましたが、当時の私は部長や課長を無視して、係長や主任、一般職の社員にまで直接指示を飛ばし、週報のチェックまで行っていました。 今回は、そんな私が犯してしまった失敗談を披露し、マネジメントはどう

社長が「トッププレーヤー」として会社を引っ張るべき、というのは思い込みかも?

社長やリーダーがトッププレーヤーとなることが、組織を引っ張っていくには大切なことだと思っていませんか。 もしかしたらそれは思い込みであり、間違った方法を実践しているかもしれません。 社長がトッププレーヤーであってはいけない組織のリーダーが、「人の先頭に立ち、模範となる行動を実践すること(率先垂範)」は大切なことです。しかし、マネジメントとしてその率先垂範となる行動内容を間違えると、期待するような結果は得られません。 「誰よりも高い実務能力がなければ社員に示しがつかない」

発売約1カ月で12万部を突破した『数値化の鬼』を識学社員が要約してみる。

こんにちは。識学でマーケティングを担当している城所と申します。 今回は、『数値化の鬼』という本についてです。 そのタイトルの通り「数値化の鬼になりましょう」というものになります。 『数字に強い、圧倒的ビジネスパーソンになる方法』を教えてくれる一冊ですね。 仕事ができる人や急成長する人の共通点って「数字に強い」ことですよね。 無駄な感情や現実的じゃない妄想を挟まずに、数字というブレない事実と向き合う姿勢からできる人は生まれます。 数字という事実を元に、自分はどこが足

累計29万部突破した『リーダーの仮面』のメッセージを識学社員が要約してみる。

こんにちは。識学でマーケティングを担当している城所と申します。今回は、識学代表安藤の著書『リーダーの仮面』の内容を、要点を絞ってお伝えしていきます。 はじめに多くの組織では、プレーヤーとして優秀な成果を上げた人がマネジメントのポジションに就くことになると思います。 それでうまく回れば良いのですが、残念ながら多くのリーダーはその変化に戸惑います。 優秀なプレーヤーがマネージャーなったとき、彼らがよく犯す失敗は下記のような行動です。 手取り足取り自分のやり方を教える  

厳しいからやめる、緩いからやめない、ではない。

22年4月いわゆる「パワハラ防止法」が全面施行された。 大企業のミドルとマネジメントについて議論する時、 まず出てくるのは 「パワハラがこわくて厳しくできない」 である。 一方で、参照した記事からの引用では、 とのこと。 陰湿ないじめや不当な圧力が組織内に一定数存在するのは事実だが、適切な指導とパワハラの線引きを行わない限り、チームパフォーマンスをあげることはできない。 どうやらこの記事のように、ようやく経験のない若年層サラリーマンにも、本能的にゆるい組織が危