読書記録:『「言葉にできる」は武器になる』

「言葉にできる」は武器になる。 /梅田 悟司 https://www.amazon.co.jp/dp/4532320755/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_coH9DbTGWJ78Z 

言葉は意見を伝えるための道具にしか過ぎない

言霊、という言葉があるが、言葉には力が宿るとして、しかしながら込められた意味を理解していなければそれは力にはなり得ないだろう。
言霊、という言葉があるが、言葉には力が宿るとして、しかしながら込められた意味を理解していなければそれは力にはなり得ないだろう。

言葉はあくまで道具なのだ。他者とコミュニケーションをとるため、そして自分の意見を表すための。

だから自分の思いや意見を脳内や心の中だけで呟くだけでなく、”外への言葉”として言語化するのは非常に大事だ。

オタク諸君はよく尊いモノに対して語彙力を失くすが、それを具体的に述べろという話である。「ヤバイ」とか「み」とか「エモい」とか言ってないで。どこら辺がどうヤバイのか、どこら辺にどんな感情を抱いてエモいのか、なるたけ具体的に、詳しく、詳細に述べる練習が必要ということである。そうした感想を作者に送り付ける方が効果は絶大だ。確かに尊過ぎて語彙力失くしましたとか言われるのも嬉しいが、事細かにそんなとこまで見てくれたの?!という感想を貰うと更に嬉しい(創作者としての一意見)。

言葉が道具であるならば使い慣れれば慣れるほど強力になるはずだ。つまり、あなたの感想が作家を生かす力が強くなるのだ。

「神は細部に宿る」という有名な言葉があるが、言葉に関しても「思いは細部に宿る」と言える。

思いを伝えたければ細かく自分の意見を解説する。これが重要だ。

自分の意見を言葉にするための鍛錬

とはいえいきなり言語化しろと言われてもなかなか難しい。

まずは、自分の思考を観察する。自分が思った事、感じた事を意識する。普段ならそのまま流してしまうところを、あえて意識するのだ。するとどんなときに、どんなことに、どう思うか、どう感じるかがだんだんわかってくるようになる。要はマインドフルネスである。

それがわかるようになったら言語化を試みよう。

拙くていい。そんな難しい語彙を使わなくていい。ここが凄いとか、ここが綺麗とか、嬉しく感じたとか、美しく感じたとか、そう言った言葉をとにかく書いていく。

そしてそこから掘り下げるのである。

『T字型思考』と筆者が紹介している方法があって、「本当に?」「それで?」「なぜ?」と横と下に広げていくのだ。

本当に美しく感じたか?本当に美しく感じた。
それはなぜか?色遣いがとても綺麗だった。
それでどうする?誰かにこの感動を伝えたい。
とまあ簡単に書くとこんな感じだろうか。こうして広げていくのは重要だ。そしてもっと語彙が欲しいと思ったなら調べればいい。今の時代国語辞典を持っていなくともネットでググればすぐ見つかるだろう。

オタクが作家への感想を伝えるための方法みたいになってしまったが、そうではなくこれは自分の思考を把握するための鍛錬だ。

意外と自分がいろんなことを思い感じていた事を実感するだろう。

これができると、なかなか楽しいぞ?

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