死神の寿命は何進数か
ある日、人の上に浮かぶ数字が見えるようになった。ということがあるかもしれない。死神と契約すれば、もれなく死までの期間が見えるらしい。
死神に1年という概念はあるのだろうか。悠久の時を生きているから、別の尺度で生きている場合がある。人間用にローカライズされていることが大半だろうが、死神の独自単位で期間を表示している可能性がある。漫画『デスノート』では寿命が無秩序な数字で表示されていた。ミサミサはどうやってあの数字を解読していたのだろうか。死神による解読講座とかあるのかな。
(数字の解読方法を教える死神の図)
『デスノート』の寿命の表示は無秩序ながらも算用数字が使われていた。死神界隈でも算用数字が常用されているとは考えにくい。死神用数字が存在するはずだ。その場合は数字を解読する過程が必要になってしまう。
十進法かどうかもわからない。まだ16進数くらいだったら桁の繰り下がりを認識して、法則性を見出せる可能性がある。ただ、500000000000000進数の可能性だってある。一生、見たことのない文字が一桁で人の上に浮かび続けてしまう。エクストリーム飛蚊症になってしまう。
(全く知らない数字が無限に出現し続けるの図)
安易に人の寿命が見たいと願うと、このような目に合うかもしれない。未来へこの教訓を語り継ぎたい。
そもそも『デスノート』というが、死神はノートを使うのだろうか。ノートに書くのはいかにも人間が思いつきそうなことではないか。ノートの外観を眺めれば眺めるほど人間の生み出ししものですと語りかけてくる。死神はノートなどという野暮ったいものは使わないだろう。
人智を超えたものに文字を書いているに違いない。アボカドとかだろうか。死神が持っていても違和感のない形をしているし、アボカドに名前を書いていても不自然ではない。むしろ似合う。似合うな。
(アボカドをくれる死神の図)
異界のものと出会いたいという願望を持つ人や特殊能力を持ちたい人は一定数いるが、努力しなければ真価を発揮できないし、逆にうっとうしさを覚える可能性がある。私は自分を省みて何の特殊能力も持たない人として天寿を全うしたい。
この天寿も死神にみすかされているのか。
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