名古屋ブルーノート
栄にあるライブハウス、ブルーノートが閉鎖されることになった…
ニューヨークの名門ジャズクラブがとうとう名古屋にオープンするんだ!と心踊ったのが2002年。
セレブ感溢れる大人のライブハウスで、いつかは行ってみたい憧れの場所だった。
「いつか」と思っているだけではその日はやって来ないので、来日アーティストをチェックしては狙いを定めていた。
およそ8年後、もうこれしかない、ここを外したらたぶん二度とブルーノートには行けない。と決心して、ナタリー・コールのチケットを取った。
グラミー賞歌手でお父さんはナット・キング・コール。
これほどのレジェンドを名古屋で観られるなんて!
普段着ることのないスーツに、新調したシャツ、磨いた革靴、ドレスコードなんてないのに、正装で決めた。
ナタリー・コールと憧れのブルーノートで音楽を聴く自分への礼儀だ。
パフォーマンスは圧巻だった。
ジャズやR&Bといったジャンルを超えた歌声は本物だった。
大きなホールではなく小さなライブハウスで、ナタリー・コールを目の前にして歌声を聴けたことは生涯の宝。
僕にとっての名古屋ブルーノートとはそういうところ。
閉鎖されることはただただ寂しい。
お父さんとのデュエット。素晴らしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?