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同世代作家

ダ・ヴィンチという本の情報誌があって、いつもは立ち読みどころか読みもしないんだけど…今回は伊坂幸太郎特集だったので買ってしまった。

中学で赤川次郎を知り、大学からは東野圭吾というミステリーの王道にどっぷりで、いずれにしても作家は自分よりだいぶ年上の人というイメージで、昭和の大作家、松本清張や司馬遼太郎はすでに亡くなっていた。

伊坂幸太郎を知ったのは30歳くらいの頃で、プロフィールには1971年生まれとある。作品のことよりも、「あぁ、同い年の作家が世に出てくるようになったんだ」と感慨深かったことを覚えている。

同年代の人が書く本はどんなものなんだろうと好奇心で読んでみたら、これがもうたまらなく面白くて、全作品ではないけどちょくちょく買っては読んでいる。

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聴いてきた音楽、見てきたテレビ番組、スポーツ、世相、同じ時代の空気を吸ってきたからこそ感じられるものがストーリーとは関係なく文章の端々にあって、それは年上の東野圭吾や赤川次郎には感じられなかったものだ。

ベタ褒めなんだけど…何冊も積み上げた伊坂作品を見ても、ストーリーを覚えているものがほとんどない…

2回読み直しをした「ゴールデンスランバー」だけははっきりと覚えていて、これは理屈抜きで最高だった。

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