バイブルだった
まだネットがなかった頃、マイナーでマニアックなスポーツ情報を知るにはそのスポーツの専門誌を読むしかなくて、「週刊プロレス」とか「陸マガ」とか「月バス」とかいちいち買ってられないので立ち読みですませていた。
一冊で多くのスポーツを知ることができる雑誌「Number」は本当にお世話になった。
隔週木曜の発売が待ち遠しくて、競馬やF1やゴルフといった興味のない特集号もその他の記事が読みたくて欠かさず買っていた。
スポーツライターやカメラマンの登竜門的な雑誌で、掲載される写真と記事のレベルの高さは他誌の追随を許さず、Numberで世界のスポーツの魅力を知った。
それがたぶん10年くらい前の話。
パソコン、タブレット、スマホを持っている今、紙媒体でスポーツを読むことはほとんどなくなった。Numberを買うどころか立ち読みすらしなくなり、つまり見向きもしなくなったわけだ。
今日、久しぶりに買った。
アスリートのメンタルに関する特集だったこと、イップスの研究、そして村上春樹のインタビュー。
読み応えがあった。
この雑誌から山際淳司、二宮清純、金子達仁といったかつて読み漁ってたスポーツライターが輩出されたことも懐かしい。
最近はどうなんだろうか。
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